2018年8月23日木曜日

明日は黒田京子さん(pf)とライヴ、明後日はレオナルド・ブラーボさん(gt)とライヴ

昨日は久しぶりに京谷弘司さん(バンドネオン)、淡路七穂子さん(ピアノ)とライヴでした。
このお二人との演奏ではいつも思うのですが、エネルギー量が半端ない!
でも普段あまり演奏しないような曲もプログラムに入っていて楽しかったです。
お客さんも喜んで下さいました。
ステージから客席の皆さんのお顔を見てそう思いました。
ご高齢の方が多かったのですが、案外この年代の方の方が元気が良かったり反応が良かったりします。


実はいわゆる『タンゴ』とされる音楽を演奏する時、どうしても普段の即興演奏や喜多クアルテットで出しているようなサウンドを入れたくなってしまう。
「今日はやめて下さい」と言われたこともある。
勿論そういう音を使わずに演奏することも楽しめます。
もともとはそうやって演奏してきたのだし、場面によっては普通の音色の方が説得力があったりするのです。

しかしタンゴに限らずですが、やっぱりたまに“はみ出して”しまう。
別に逸脱しなければならないとは思っていない。
それなのに何だかそうなってしまう。
これは仕方がありません。

演奏家によりますが僕の場合は音楽=生き方なので、逸脱や破綻の多い人生を歩んでいる以上、音楽がこうなってしまうのはどうしようもない。
逸脱していたら社会の中で損をすることの方が多い。
否、僕にとっては至極当然だったり自然なことが他者にとってはそう感じられず、結果一般的な目からすると逸脱となってしまうのかも知れません。

一方で人様の仕事に飛び道具とか色物的に入れられることも不本意に感じる。
そういう空気を察知して嫌になることがあります。
これに関連してノイズや特殊奏法を含む様々な音を出すことをサウンドのヴァラエティと捉えられず『何か変なことをやっている人』と嘲笑されることもある。
そうするとこちらは『何という保守!』『何という“永遠の音大生気分”!』と感じます。

音楽には時代が移り変わっても決して変わらないものがある。
しかし同時に進化・進歩・発展もあると思うのです(時に退化と見えることもある)。
温故知新も大事ですが、いつまでもルノアールやセザンヌばかり有難がっているようでは、日本は文化的にヨーロッパからどんどん引き離され、他のアジアの国々からも追い越されていくでしょう(もう追い越されている?)。
三大Bも好きですけれど、ずっとそこに留まって先へ進まないのは中学・高校の日本史の授業みたいです。
今はどうか分かりませんが、僕が中学生・高校生の頃は受験準備のために太平洋戦争→サンフランシスコ講和条約あたりで日本史が終わっちゃったのです。
現代史こそ大事で面白いのに!
まさに今日本や世界で起きている事に直結している。

ちょっと話が逸れました。

あれも嫌だこれも嫌だと状況を批判ばかりしていると、じゃあ一人で生きて行けって事になる。
しかしたまにはこんな僕でも愛してくれて、一緒に演奏しましょう・演奏しに来て下さいと誘ってくれる人がいる。
そう言う有難いお声がけには喜んでお応えするつもりでいます。
ところがそう言う方も少なくなってきました。
だから今では自分のやりたいことを自分でやるようにしています。
ガラパゴス状態。
逸脱のなれの果て。

かつて『普通にタンゴやっていれば良かったのに。そうすれば今頃は…。』と言われたり、『ポップスっぽいのをやったら?』と言われたこともあった。
大きなお世話だと思いました。

なぜ音楽を通して生き様や人間を見ないのか。
僕を見ろと言っているのではありません。
あなたのこと、あなたの隣り人のこと、社会という人間の集合体のことを言っています。
見えないのか、見ようとしないのか、または見ることを知らないのか。

一時期、体調を崩して活動を休止したことがあります。
それは活動休止に入る直前のライヴでした。
一人のお客さんが演奏後、僕の前で泣き崩れました。
その方にとって僕と別れるのが辛いのではなく、僕の演奏を聴けなくなることが辛かったからです。
『あぁ、こういうファンの方が一人でもいる限り音楽をやめるわけにはいかない』、そう思いました。

音楽よ、”ひとり”に届け!

以上、今日のモノローグ。


さて明日は大塚のGrecoでお馴染み・黒田京子さん(pf)とのデュオライヴです。
黒田さんとは7/7にめぐろパーシモンホールで行われたジャズワールドビート2018で演奏させて頂き、なかなか好評でしたよ!
今回もオリジナル、映画音楽、ヨーロッパの古いポピュラー音楽などをオリジナルアレンジと即興演奏を交えてお届けします。

喜多直毅&黒田京子デュオ
喜多直毅&黒田京子デュオ
2017年9月・某録音スペースにて

黒田さんも逸脱した人だと思います。
エレガントな逸脱ですね!

出演:喜多直毅(violin)
   黒田京子(piano)
内容:オリジナル、映画音楽、ヨーロッパの古いポピュラー音楽、etc.

日時:2018年8月24日(金)
   19:00開場/1st 20:00/2nd 21:20
会場:Greco(大塚)
   東京都豊島区北大塚1-34-18
   03-3916-9551

料金:3,600円(季節の一品付き)
   別途1ステージにつき1オーダーお願いいたします(2ステージ制、入れ替えなし)。
予約:こちらからお申込み下さい。
   
ちなみに明日のライヴの後は12月まで黒田さんとのデュオはありません!
ですので是非是非お出かけ下さい!


そして明後日はレオナルド・ブラーボさんとのデュオです!
会場は雑司が谷のエルチョクロ 。
今回はピアソラ中心、それと良く知られた古いタンゴも演奏する予定です。

喜多直毅(ヴァイオリン)レオナルド・ブラーボ(ギター)
喜多直毅(ヴァイオリン)レオナルド・ブラーボ(ギター)
2018年8月25日@雑司が谷TANGO BAR エル・チョクロ 

ブラーボさんとは約10年前に小松亮太さん(bn)・西嶋徹さん(cb)との四人で全国ツアーを行いました。
その後早川純さん(bn)・田中伸司さん(cb)と何度か演奏した後、長いブランクがありました。
このライヴはこちらからお願いしてブッキングしたもの。
快く引き受けてくれて本当に有難いです!

このライヴのためにYAMAHAの¥10,000のギターを買って一曲だけ編曲に取り組みましたので、その成果も聴いて頂けると嬉しいです。
またかつて竹内永和さん(gt)と一緒に演奏していたPalomita Blanca~白い小鳩~と言う曲も久しぶりに演奏いたします。
これもはるか昔僕がアレンジしたもの。
今弾くとどんなかなぁ…。

それと昔はよく弾いていたのに今は全然弾けなくなっている曲がありビックリ!
レコーディングもした曲なのにね〜。
と言うことで毎日練習しています…。

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   レオナルド・ブラーボ(ギター)
内容:アストル・ピアソラ作品、古典タンゴ、etc.

日時:2018年8月25日(土)14:00開場/15:00開演
会場:雑司が谷TANGO BAR エル・チョクロ
   〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-2-8
   03-6912-5539

料金:ご予約¥3,500 当日¥3,800
予約・問合せ:エル・チョクロ
   03-6912-5539/info@el-choclo.com
   violin@nkita.net(喜多)


てなわけで、明日・明後日とライヴが続きます。
皆さん、どうぞお誘い合わせの上お越し下さい!
ではでは、チャオ!

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