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うたをさがしてトリオツアー・12/18広島市南区民文化センター・スタジオ

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うたをさがしてトリオ・広島公演です。 今回お世話になるのは地元の画家・黒田敬子さん。 敬子さんには一昨年の黒田京子さん(ピアノ)との西日本ツアーでもお世話になりました。 案外、寒かったのです。 広島だけではなくて岩国も福山も。 東北出身の僕ですが、イメージとして中国地方って一年中暖かくて、暖房のいらない土地かと思っていました。 びっくり。 余りにも寒いので会場入りの前に広島市内の日帰り温泉へ。 あ〜〜〜、あったまる。 マッサージもしてもらい夜の演奏に備えます。 ステージの後ろの方には敬子さんの作品が二枚置かれました。 深い深いブルー。 今夜の共演者です。 黒田敬子さんと二枚の作品(リハーサル中)。 この日、公演は休憩無しの約一時間一本勝負。 とても濃密な内容となりました。 アンゲロプロス作品が中心のプログラムだと、聴き手に真剣に問う様な雰囲気になります。 写真は齋藤徹さんのFacebookより拝借しました。 僕はホールの空間がとても気に入って、ステージや客席を歩き回りました。 昔は余り意識しなかったのですが、やっぱり演奏会場の持つ力って大事ですよね。 会場の空気が音楽を広げてくれる。 響きの良さは必要。 でも何だかそれだけじゃない…。 気持ちの良い会場で演奏すると、身体を感じるんですよね。 身体と空間の繋がりを意識せざるを得ない。 実は僕はもの凄い上がり症なのです。 何年もの間、このアガリを何とか出来ないものかと思って来ました。 で、最近始めたのが、上がってしまう会場に別な会場の気を持ってくるって作戦。 例えば『あ〜〜〜、今日は何だか緊張するぜ…!』とリハ中に気付いたとする。 そしたらその会場内一杯に、緊張しなくても済む空間の空気をイメージして充満させる。 それはこれまでに上手く演奏できた会場の空気でも良いし、好きな場所の空気でも良いし、自分の家の空気でも良い。 そうすると案外緊張せずに済みます。 タネ明かしをしますが、これ、実はある心霊漫画から頂いたアイディアなのです。 部屋に霊がいて困っている人がいて、助けに来た霊能者がその部屋に清浄な神社の気を再現する。 その結果霊がいなくなった…と言う話があったのです。 害虫退治にバルサンを焚くようなものだと思いま

うたをさがしてトリオツアー・12/17シンフォニア岩国ミューズホール(山口県岩国市)

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ストレッチ中。 実はもう東京に戻っているうたをさがしてトリオです。 スミマセン、ツアー中はなかなかブログの更新が出来ませんでした…。 やっぱり車中揺られながらのタイピングは大変なのです(車酔いの原因)。 後追いではありますが書かせて頂きますね! 大阪での二公演を終えた我々は一路岩国へ。 超ロングドライヴです! 岩国へは二年前の“オペリータうたをさがして”でもお邪魔しています。 当時は松本泰子さん(うた)、ジャン・サスポータスさん(ダンス)、オリヴィエ・マヌーリさん(バンドネオン)も一緒。 楽しかったなぁ。 今回はホールの建物自体は一緒ですが、使用する部屋は違います。 一回り小さいほう。 天井が高くて気持ち良い! ステージ前と後ろに石が幾つか置かれ、我々の後ろには白く長い布が天井から吊り下げられています。 これは今回の公演主催者・原田文明さん(美術作家)によるもの。 会場入りして初めてステージを見た時、清らかさと厳しさが舞台上に漂っている感じがしました。 うたをさがしてトリオの音楽のイメージと通じます。 そしてアンゲロプロス映画監督の作品も髣髴とさせるような…。 素晴らしい! この様な舞台で演奏が出来ることがとても幸せ&光栄です。 ビニールマットの皺がまるで水の波紋のように見える。 演奏は前の3つの公演を経て更に自由に! じゅんこさんの喉も絶好調ではなかったでしょうか!? 力強く、何処までも伸びていくかの如し。 そして間のとり方や強弱、身振り手振りのヴァラエティも豊富になった様に感じました。 終演後は市内の超絶美味いイタリア料理店で打ち上げ! かなり遅い時間から始まったフルコースだったのですが、容赦無く美味い…。 全部ガッツリ平らげました。 写真は主催の原田さんとご協力下さった方々、そして我々。 皆さんのおかげで楽しく演奏をさせて頂く事が出来ました! 本当に有難うございました!

うたをさがしてトリオツアー・12/15ninOval cafe、12/16本の喫茶室イーゲル(大阪)

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スミマセン、実はこの二日間は余り写真がありません。 徹さんかじゅんこさんが後でFacebookページに載せてくれるかも? https://www.facebook.com/lookingforsongs/ 取り敢えずは関係者から頂いたものや勝手にFacebookからかき集めて来たものを使わせて頂きます、スミマセン。 彦根から大阪へ。 今回の移動は全て徹さんの車。 運転手は徹さんとじゅんこさん。 僕はただ乗っているだけではなく、多分パシリ…。 さて大阪での第1日目は文化芸術創造センターの地下にあるninOval cafe。 全体的に白を基調とし、天井や壁にアート作品。 お洒落なカフェです。 ここはパンケーキが有名だそうで絶対食べたいと思っていたのですが、しまった!食い損ねた! この日はダンスの森美香代さんとのコラボでした。 我らトリオはいつものオリジナル作品を即興演奏を多めに交えて演奏。 美香代さんはそこにやはり即興的に加わる。 で、お互いに反応しあって新しいものが生み出される…と言う感じ。 いつもの曲を演奏しても全く違うものになりました。 美香代さんの動きはダイナミック。 そして何かがどんどん湧き上がって来るようなダンスでした。 小さな動きにもエネルギーが満ちて、とても説得力がありました。 今まで共演させて頂いたダンサーとはまた違う感じ。 刺激になったなぁ。 って事で、僕も動き声を出す。 仕切りを取り除い広くしたカフェスペースを四人が所狭しと移動したパフォーマンスでした。 大阪の2日目は本の喫茶室イーゲル。 ビジネス街の中の普通の雑居ビルにアンティークショップやお洒落な小物屋さんが入っており、今日の会場もその一つ。 若いオーナー達がビジネス街のビルにセンスの良い小さなお店を出す。 東京では馬喰町とか神田のあたりで広まりつつあります。 お店の名前の通り、喫茶店でもありブックストアでもあるイーゲル。 デザイン系の本が多かったのですが、ドイツ料理のレシピブックもあって興味を惹かれました。 この日の演奏は休憩を挟んで二部制。 前半はうたをさがしてトリオのレパートリーから、アンゲロプロス作

うたをさがしてトリオツアー・12/14ギャラリーコジマ(滋賀県彦根市)

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うたをさがしてトリオツアーの第1日目は彦根。 琵琶湖のほとりに位置する城下町です。 僕は初めてお邪魔しましたが、いやー良い街ですね! 細い路地の両側に立ち並ぶ古い日本家屋。 商店街には昭和を彷彿とさせるビル。 ホント住んでみたいくらい! 我々の演奏は商店街(彦根銀座)にあるギラリーコジマさんの3階スペースにて行われました。 ステージの両側には地元の造形作家で今回のコンサートの主催者・茗荷恭介さんの作品。 茎の細い花の様な作品で、花の部分がランプになっています。 そしてこれが風にそよぐのです! 良いでしょ!? こんな美しいランプに囲まれて演奏出来るのが最高に幸せです! そして入り口にはこんな作品も。 開演前の打ち合わせは近所にあった“をかべ“で。 彦根には近江ちゃんぽんなるご当地ラーメンがあり、我々も勿論頂きました。 醤油ラーメンの上に野菜がタップリの優しい味。 普段は家系ラーメンとか背脂とかの僕ですが、こんなラーメンも美味しいですねー。 この日は徹さんのオリジナル曲以外にブラジル音楽を少々。 演奏が進むうち、お客様の顔がほころんで行くのが分かりました。 これは成功の証! 我々の演奏も更に良くなっていきます。 素晴らしい相乗効果! 以下は打ち上げの様子です。 自撮り棒、大活躍! 料理はオーナーの息子さんによるイタリア料理でした。 これがメチャメチャ美味かった! 泊めていただいたのは市内の西覚寺です。 ご住職と奥様は徹さんの大ファンで、徹さんも“saikakuji”と言う曲を作っています。 奥様が抹茶をご馳走して下さいました。 翌日は前出の茗荷さんのアトリエを見学。 琵琶湖の真ん前。 茗荷さんは主に銅による作品を作っていらっしゃいますが、アトリエには制作用に沢山の機械が置いてありました! 作品とともにとても味わいがある…。 特にこの作業台! 男心をくすぐるぜ! じゅんこさんも僕も沢山写真を撮らせて頂きました。 彦根でのコンサート、多くの方のご協力

2015年12月13日(日)喜多直毅&黒田京子デュオ@inF(大泉学園)14:00/15:00

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2015.9.16. 福島医院コンサートホールUrari(釧路) 撮影:松本哲也 これまで演奏活動をして来て、自分がどんな音楽をやりたいのか徐々にハッキリして来たように思います。 それはやっぱり聴く人に対峙する音楽、生き方を問う音楽。 そして生き方と同時に、反対側の死をも扱う音楽です。 例えば1960年代〜1970年代の日本にはそう言う音楽が沢山あって、若者はそれに夢中になったのではないかと思うのですがどうでしょう?>団塊の世代の皆さん(僕は団塊ジュニア世代) 実際僕は生まれる前なので時代の空気は分かりませんが、例えばフリージャズ。 僕は最近余り聴いていませんが、フリージャズは“問い”から始まる音楽だと思います。 それは演奏者自身の問いから始まって、それが聞く人にも問うことを投げかけるような…。 日本の音楽では無いけれど、ピアソラの音楽だってそう。 対峙する音楽、生き方を問う音楽ですよね。 今ではエンターテインメント音楽のように扱われたりしていますが、本来はもっと厳格な孤高の音楽だと思います。 今、こんなふうに“問う音楽”はとても珍しくなった気がします。 音楽から生き方への問いが失せ、同時に“死”が失せたのだとも思います。 そもそも音楽家が生き方を問わなくなったのかも知れません。 そしてリスナー達も音楽に問いを求めなくなった。 例えば、夜の街に出ると影が無い様に感じる。 どこもかしこも隅々まで照らされて闇が無い。 その灯りは蛍光灯の様に冷たいのです。 白熱灯や蝋燭の灯火の様に美しい暗闇を作らない。 これは勿論比喩で、実際はビルの谷間は影になっているのですが、でも僕にはのっぺりとどこもかしこも明るく見えるのです…。 日本には年間三万人も自殺者がいる。 三万人は警察発表だから、実際はもっと多いわけです。 ※今調べたら本当は10万人を遥かに超えているようです! そして死にたいと思っている人はもっと多い。 なのに流れている音楽は死から程遠く、明るくさわやかで楽しげなメロディを歌う。 どこもかしこも明るい街に、三万人以上の死にたい人が暮らしている。 スタイリッシュな音楽が空間を漂って、何事も無いかのごとく流れている。 僕には今の日本の社会が、日本の音楽がそう映るのです。 ※ひょっとしたら現実が

もうすぐ始まるぞ!“うたをさがしてLIVE TOUR” cb:齋藤徹/uta:さとうじゅんこ/vln:喜多直毅

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うたをさがしてトリオ 2015.11.22. 銀座・ギャラリー悠玄にて 間もなくうたをさがしてトリオの西日本方面へのツアーが始まります! 12/14彦根・12/15&16大阪・12/17岩国・12/18広島・12/19福山・12/23湯河原・1/10筑波 様々な曲を用意していますが、やはり軸となるのはオリジナル作品。 まずはギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスの作品のセリフに徹さんが曲を付けたシリーズ。 レチタティーヴォ的なじゅんこさんのうたは映画のセリフの断片。 このセリフの言葉たちが大変印象的なのです。 そして音楽も。 波の音、風の音、淋しげなワルツ、暗いハバネラ…。 目を閉じて聴いていると、瞼に様々な風景が広がってくるかのよう。 まるで詩を読むかのように音楽に耳を傾けることが出来ると思います。 そして乾千恵さんのことばに齋藤徹さんが曲をつけたオペリータ『うたをさがして』から幾つか。 こちらも胸に染みる音楽です。 このエントリーを書くに当たり、ちょっとYouTubeでアンゲロプロス作品の予告編だけざっと見ました。 永遠と一日 霧の中の風景 エレニの旅 やっぱり美しいなぁ。 憂いに溢れる音楽も素晴らしいですね。 自分は映画監督ではありませんが、アンゲロプロスの様な作品を音楽で作りたいと思いました。 山や川、そして雪の降る海。 黙して語らぬ人達が胸に抱えた思い。 そんな情景を格調高く描けたらと思います。 さて、うたをさがしてトリオのツアースケジュールはこちら! ツアー先の皆さん、どうぞお誘い合わせの上お越し下さい! ※Facebookでもご覧頂けます。 こちら をクリック! ◉12/14・彦根 彦根銀座の懐かしい昭和の空間で 2015年12月14日(月)18:30開場 19:00開演 会場: ギャラリー・コジマ    滋賀県彦根市銀座町2-19    ※JR彦根駅から徒歩20分(パーキング在り) 料金:前売2,500円 当日3,000円 予約・問合わせ:Tel:0749-22-0920 *茗荷恭介作品(鉄と和紙と光りによる造形) ---------------------------------------- ◉12/15

演奏後記:2015年11月21日・京谷弘司タンゴトリオ+小島りち子(vo)@四谷 三 丁目Una Canzone

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京谷弘司さん(バンドネオン)、淡路七穂子さん(ピアノ)との演奏(京都) 先日は実に久しぶりの京谷弘司さん(バンドネオン)のトリオでの演奏。 ピアノはお馴染みの淡路七穂子さん。 そして歌は学生時代からお付き合いさせて頂いている小島りち子さん。 会場は初出演のウナ・カンツォーネ。 演奏曲目はタンゴの古典作品、ピアソラ作品、そして京谷さんのオリジナル楽曲等でした。 僕にとって久々のアルゼンチン・タンゴ、凄く楽しかったです! このメンバーでまた演奏出来たことも嬉しかった! 思えば数年前まで京谷さんには随分とお世話になりました。 あんな会場やこんな会場、全国各地でメンバーとして演奏させて頂きました。 ここ二三年は余り演奏させていただく機会がなかったのですが、また徐々にご一緒させて頂けると嬉しいと思っております。 そんな京谷さんのライヴの直後、YouTubeで昔のタンゴ演奏の動画を発見しました! 何てタイムリーなんだろう! これは2003年に東京オペラシティ・コンサートホールで収録された『題名のない音楽会』。 僕は若干31歳。 若い…。 映像を見るとかなり太っています…。 しかも何て趣味の悪いシャツだろう! ビジュアル的にはかなり恥ずかしいのですが、音色の良さが気に入ったので載せたいと思います。 ※演奏:京谷弘司クァルテート・タンゴ バンドネオン:京谷弘司、ピアノ:淡路七穂子、コントラバス:田中伸司、ヴァイオリン:喜多直毅 Jelousy La Cumparsita Libertango 今はもうこう言う演奏は出来んかも。 映像では分からないかもしれませんが、僕は凄く上がっています!!! (この上がり症は12年経っても治っていません。) 音程が怪しいし、フレージングの悪い所もある。 収録後、かなり落ち込んでオペラシティの中にあるパブで一人痛飲したのでした。 さて、この演奏の頃から僕は徐々にタンゴ以外の音楽に軸足を移し始めていました。 自分の中にタンゴではない音楽やサウンドが鳴っていたからです。 それを実際に音にしてみたいと望んだのです。 ジャンルの異なる演奏家と共演したり、異なるタイプのオリジナル曲を作ってみたりしました。 エレクトリック・ヴァイオリン

うたをさがしてトリオ・ツアー準備中!

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実に楽しみなうたをさがしてトリオのツアーです! 全国各地の皆さんに是非このトリオの音楽を伝えたい…。 心からそう願っています! ということで、リハーサルを重ねる徹さん、じゅんこさん、僕。 あんな曲やこんな曲、それぞれ持ち寄って練習しています。 楽しく練習中! 真剣に話し合う…。 よし!じゃ次の曲行ってみよう! リーダーの徹さんはアイティア豊富です! 僕自身、弾いていて思うのは、このトリオの音楽からは様々な風景が見えてくるってこと。 南ヨーロッパの乾いた村、東欧の寒村、南米の祭り、長崎の教会。 そしてそこに生きる人々の心情までも音楽を通して聴こえてくるような気がします。 この魅力あふれる音楽を携えて、皆さんの街で演奏する日をとても楽しみにしています! どうぞお出かけ下さい! ※勿論、東京やその他の地域からの追っかけも大歓迎です! うたをさがしてトリオ:左から喜多直毅(vln)、さとうじゅんこ(うた)、齋藤徹(cb) 【うたをさがしてトリオ LIVE TOUR】 11/22東京・12/14彦根・12/15&16大阪・12/17岩国・12/18広島・12/19福山・12/23湯河原・1/10筑波 うたをさがしてトリオ: 齋藤徹(コントラバス) さとうじゅんこ(うた) 喜多直毅(ヴァイオリン) 【スケジュール】 ◉11/22・東京 Message2015 おしゃべりなArt展 内イベント「うたをさがして」トリオスペシャルライブ 2015年11月22日(日)19:00開演 会場: ギャラリー悠玄(銀座)      東京都中央区銀座6-3-17悠玄ビル 料金:2,500円(要予約) 予約・問合わせ:Tel:03-3572-2526 Mail: g-yougen@s7.dion.ne.jp ---------------------------------------- ◉12/14・彦根 彦根銀座の懐かしい昭和の空間で 2015年12月14日(月)18:30開場 19:00開演 会場: ギャラリー・コジマ    滋賀県彦根市銀座町2-19    ※JR彦根駅から徒歩20分(パーキング在り) 料金:前売2,500円 当日3,000円 予

演奏後記:2016年11月1日喜多直毅クアルテットコンサート《峻嶺》/11月6日(金)19:00/19:30さがゆき(vo,gt)喜多直毅(vln)@代々木・松本弦楽器

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喜多直毅クアルテット 左から:三枝伸太郎(pf)喜多直毅(vln)北村聡(bn)田辺和弘(cb) 打ち上げ会場にて 無事終了致しました!!! 昼の部、夜の部共に大勢のお客様にお越し頂き、本当に感謝致します! こうして満席の会場で演奏できることを本当に嬉しく思います。 有難うございました! 今回のコンサートは初めての昼夜連続公演。 入れ替え制にし、完全に別のプログラムでお届けしました。 約60分の音楽ドラマ。 作曲する時に込めるものが強いのでしょうか、演奏時にも同等のエネルギーが必要になるのがクアルテットの音楽です。 まさに気力、体力、集中力を要する内容ですが、メンバーも持てる力を充分に発揮してくれたと思います。 (皆んな、有難う!!!) おおお、譜面台三本! 今回の演奏会では新しい作品を二つお届けしました。 どちらもまだ生まれたて。 これから大事に大事に育てて行きたい曲です。 一曲はシチリア風に仕上げた積もりだったのですが、いざ演奏してみたら全く違う感じに…。 やはり陽光降り注ぐシチリアの情景は僕には描けないのでしょう、多分。 でもそれもまた良し。 ちょっと土俗的な儀式の音楽みたいになりました。 これから演奏を重ねて馴染んでくるほど、ますます面白くなるに違いありません。 もう一曲は大曲になりました。 しかしやはり今回のコンサートタイトル『峻嶺』に相応しい曲を作りたかった。 こうして20分強の長い作品になりました。 高くそびえる峰々、断崖絶壁、朝日に染まる山肌。 過酷な自然環境の中、逞しく生きる動植物。 そんな情景を思い描いた時、あの音楽が浮かんで来ました。 この曲も演奏回数を重ねるごとに豊かになっていくでしょう。 実に楽しみです! さて今回のコンサートではお客様にアンケート用紙をお配りし、自由に感想を書いて頂きました。 (一つずつ嬉しく読ませて頂きました!) その中、数人の方から『次のステージ(段階)への一歩が感じられた』と言うご感想を頂きました。 実のところ、こう言う事って聴く側の方が良く気が付くものなのかも知れません。 こちらが『次の一歩としての曲を作って演奏するぜ!』と意気込んでいなくても(意識さえしていなくても)、作品やパフォーマンス全体からそう言う雰