2016年2月12日金曜日

ちょっとだけ演奏後記:1/16喜多直毅+三枝伸太郎、1/17喜多直毅+助川太郎/『大人の肉ドリル』に基づく唐揚げ

結構忙しかった一月。
お正月に故郷の岩手へ帰ることもなく、家でひたすら事務仕事。
リハーサルもあったし、僕にしては結構ライヴも多かった。
と言うことで2月に入った今、やっと少しのんびり出来ています。

あ、実はそうでもない。
3/31の喜多直毅クアルテットのホール公演の事もあり、頭脳は激しく動いています。
皆さん、必ず聴きに来て下さいね!

3/31喜多直毅クアルテット・コンサート@ティアラこうとう小ホール


さて一月中頃には二つのライヴを行いました。

まず喜多直毅クアルテットでピアノを弾いてくれている三枝伸太郎さん(pf)とのライヴ。
そして今回三度目となる助川太郎さん(gt)とのライヴ。
どちらもそれぞれ譜面を持ち寄りセッション形式で演奏しました。

三枝伸太郎, 喜多直毅
三枝伸太郎(piano)、喜多直毅(violin)
撮影:藤巻賢さん

実は三枝君とのライヴでは、二人共セッション向きの曲を持っていないと言う事に気が付きました!
テーマがあってアドリブをしてまたテーマに戻る…みたいな曲です。
全く無いわけではないけれど、とても少ない。
彼も僕も音楽に対してそのようなアプローチをしない音楽家なのだと思います。
ここが共通点。

違う点は描いているもの(当たり前といえば当たり前ですが)。
彼の作品を演奏するグループの新しいCDを聴き、先日はその演奏会も聴きに行きました。
様々な作曲の技法や楽器の使用による色彩づくりには眼を見張るものがあり、大変素晴らしかったです。

彼の音楽に感じたものは、現代(いま)の東京の空です。
空の下には家族がいて、恋人たちがいて、様々な営みがあって…というような事を思い描きました。
それは等身大の東京であり、そこに暮らす私達の物語です。
僕は彼のCDを電車の中で聴いていたのですが、車窓を流れる夕暮れの町並みに良くマッチする。
また降りた駅の人混みの中にも、夜更けの住宅街にも、その音楽は“ある”と感じました。

僕の場合、東京の空って言うとすぐ犯罪都市(空撮の新宿)とか放射能汚染とかになっちゃうんですよね。
そもそも現代でも空でもなく、戦後の闇市とか暗く淀んだ隅田川が出て来ます。

さてこの日の三枝君とのライヴ、とても楽しかったのですが、もう一度一緒に演奏することにしました。
次回はもう少し“世界”を作れたらと思います。
セッション的に『楽しかったね』『盛り上がったね』じゃなく、音楽によって茫漠たる風景を描けたら嬉しいです。

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   三枝伸太郎(ピアノ)
日時:2016年3月9日(水)19:00開場 20:00開演
会場:インエフ(大泉学園)
   178-0063東京都練馬区東大井安曇3-4-19津田ビル3F
   03-3925-6967
   ※地図はコチラ
料金:¥2,500+オーダー
ご予約・お問い合わせ:
   03-3925-6967 or in-f.sato@nifty.ne.jp


さて三枝君との演奏の翌日は助川さんとのライヴで、セッション向きではない僕は選曲に非常に困りました。
テーマの後のアドリブソロで音楽を発展させていくような曲を余り持っていないのでした。
ライヴを組んでからこの事に気付き、ホント焦った焦った。

僕はアドリブを始めると直ぐグチャグチャにしたくなる人間です。
突飛なことが頭に浮かんで、それをやりたくなる。
やらずにはいられなくなる。
決まったコード進行とかリズムや拍の上で演奏するのが大の苦手。
こう言う人がセッションにいると周りが大変迷惑します。

そもそもアドリブで何かをしようって意識が余り無い。
バラードなんかだと最初から最後まで書いてテーマ部分を弾いて、それだけで大満足。
良いメロディを“歌いたい”のです。

そしてアドリブ欲が余り無い。
と言うより、ここ数年ですっかり失いました。
結局、僕は“ジャズ”じゃないのかも。

そう言う意味で、普段はジャズやブラジル音楽を中心に活動している助川君には多大なる迷惑をかけてしまったと思います。
本人はこう言う言い方を余り好まないかも知れませんが、僕からすればやっぱり彼はジャズの人。
ジャズのバックグラウンドを持ち、今もそのフィールドで活動を重ねている演奏家だと思います。

あ、勿論ジャズだけではない。
ブラジル音楽にも真剣に取り組んでいます。
一度彼の弾くバーデン・パウエルのナンバーを客席から聴きました。
とても温もりのある演奏で素晴らしかったのを思い出します。

僕にとっては、たまにはこう言うセッションも刺激になります。
自分が何が得意で何が苦手かクリアになる。
そしてもう自分の苦手科目を克服するより得意分野で頑張っていくぜ!って改めて思う…。
そう言う意味において、セッションとは発見の機会なのかも知れません。

喜多直毅(violin)、助川太郎(guitara)
助川君と僕の共通点はアディダス好き&ガンダム好きである。
世代だなぁ。


全然関係のない話題。

唐揚げって好きですか?
嫌いな人いないですよね!?
勿論、僕も大好きで好きな料理のトップ10には必ず入っています!

で、友人が最近『大人の肉ドリル』なるレシピブックを書い、この本の通り作るとめっちゃ美味いと言うのです。

大人の肉ドリル
大人の肉ドリル
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松浦 達也
マガジンハウス
売り上げランキング: 2,873

ならば作ってみろ!と言ったら作ってくれました。
油で揚げては皿に戻し、また揚げて…の繰り返し。
何だか面倒くさいのですが、この本によるとこの作り方じゃないと美味しい唐揚げが出来ないそうです。

すでにこの画像ですらウマそう。

で、完成。
見てくれ、この唐揚げの山!
食欲をそそるぜ!

ご覧の通り、唐揚げ。
周囲を取り囲むのは色んな種類のミニトマト。

一口かじる。

おおお!これは感動的な唐揚げだ!
柔らかい肉は驚くほどジューシー!
衣まで美味い!

『大人の肉ドリル』には唐揚げの他、ビーフステーキやローストビーフ、ローストチキン、ハンバーグ、豚の生姜焼き等、ありとあらゆる肉料理のレシピが載っていました。
今までただ焼いていた肉もこの本の通りにすると、ホント違うそうです!
今日、僕も実感。
皆さんにもオススメです!

喜多直毅
これぞ少年の日に夢見た食卓!
ご飯はどんぶり飯でガッツリ唐揚げ定食。
シャアザクもいます。

2016年2月11日木曜日

2/12(金)は翠川敬基さん(vc)とデュオ/2月18日(木)はさがゆきさん(vo/gt)と僕のBirthdayLIVE!

翠川敬基, さがゆき, 喜多直毅
左から:翠川敬基(cello)、さがゆき(vocal/guitar)、喜多直毅(violin)
三人で演奏するわけではありませんが、たまたま三人の写真(飲み会)があったので掲載!
いつかこのトリオでもまたやりたいっす!

2月18日は44回目の誕生日です。
今回、生まれて初めてのバースデイライヴを企画してみました!
※初めてのバースデイライヴは2013年の2月18日、横濱エアジンで行っていました。盛大に祝って頂き、サイコーに嬉しかったです!

喜多直毅, 誕生日, バースデイ
前回は黒田京子さん(pf)と常日頃聴いて下さっている皆様に祝って頂きました。
こう云うのは涙が出るほど嬉しい!って泣いてないけど。

今回は演奏しながら色々な事を振り返るのかなぁ…。
子供時代、10代、20代、30代、そして40代。
それぞれ良い思い出がありますが、今回さがさんと演奏する音楽に重ね合わせるとしたら一体どの時代のどの記憶でしょうか…。

案外、辛く、そして苦い思い出の方が今度の演奏曲には合うかもしれません。
しかも、やはり恋の思い出!
ちなみに僕は熱しやすく冷めやすい。
しかも寂しさ込みで一人でいるのを愛する人間です。
でも恋の思い出が無いわけではありません。
普段は胸に秘めて、ヴァイオリンを弾く時に音と共に解き放ちます。

さてブラジル音楽、ラテン音楽、そして昭和歌謡。
我々が演奏する曲たちはどちらかと言うと別れの辛さ・切なさを歌ったものが多い。
また届かぬ思いや実らぬ恋など。

楽しい時、ハッピーな時、人は手を取り肩を組み、歌ったり踊ったりしますよね。
でも僕の場合、そういう時ってそこまで音楽は必要じゃない。
ただでさえ嬉しいんだから。
僕の場合、友達と遊びに行ってバーベキューをしたり、家で一人でニヤニヤしています。
音楽がなくても大満足です(寧ろ耳が“仕事”を始めて疲れる)。

でも悲しい気持ちを抱えた時、心は痛切に歌を求めます。
遠く離れた誰かを思う時、その気持をどうにかして伝えたくなる。
または伝えられない言葉を噛み締めたくなる。
或いはそこにその人を思い描き、声に出して告げたくなる。

そしてふと言葉がメロディをともない、口をつくのです。
それが歌になります。
もしかしたら喜びよりも、悲しみや切なさのほうがエネルギーが強いのかもしれません。

一方、歌は愛の告白、別な言い方をするなら口説きだったりもする。

前にシコ・ブアルキのライヴDVDを見ながら歌詞の日本語訳字幕を目で追っていました。
読みながら、あ、これって口説き文句だなと思ったのです。
勿論、とても詩的で知性に溢れ、洗練に洗練を重ねた口説き文句です。
口説かれる女性のインテリジェンスと感性が逆に試されているかのよう。
実に洒落ている。
そして言葉は美しいメロディを伴い、周りでは色彩に富むピアノやストリングスが雰囲気を作っている。
最高ですよね!

今この文章を書きながら酔った感じになっているのですが、こんなふうに口説けるようになれたらカッコいいではありませんか!
でも、日本人男性にはちょっとハードルが高いかもしれません。
シャイだから。
※女性の皆さん、男性が真剣にカッコ良く口説こうとしている時は笑わないで下さいね。

別れにしろ出会いにしろ口説きにしろ、恋愛の場面場面には必ず歌が潜んでいるような気がします。
皆さんにもきっと記憶があると思います。
『他に好きな人が出来た』と告げられた冬の日の公園、初めて手を繋いだ海岸、一人で訪れた思い出のカウンターバー、最愛の人を看取った朝。
その時、心の中は“無音”ではなかったはずです。
或いはそれらのシーンを思い出す時、そこには必ず歌が流れているはずです。

さがさんと演奏するのはそんな歌達。
そして会場は僕がヴァイオリンのメンテナンスで永年お世話になっている代々木の松本弦楽器。
小さなスペースですが、買い手を待つヴァイオリンやチェロと共に過ごすひと時はきっと心に残ると思いますよ!

喜多直毅, 松本弦楽器
会場の松本弦楽器です。
ここで僕のヴァイオリンはメンテナンスを受け、次なる戦いに飛び立って行くのだ!
言わば整備基地のようなもの!
居並ぶモビルスーツ達を見よ!

この際僕の誕生日とかどうでも良いので、是非是非聴きにお越し下さい!
誕生日のプレゼントはどうぞお気遣いなく!
皆さんがいらしてくれることが最高の贈り物です!

楽器屋さんでライヴ!vol.2

出演:さがゆき(vo,gt)
   喜多直毅(vln)
内容:ブラジル音楽、ラテン音楽、昭和歌謡、それぞれのオリジナル楽曲

日時:2015年2月18日(木)
   19:00開場 19:30開演 21:00頃終演予定
   ※ご入場は19:45までにお願いします。それ以降はご入場頂けない場合がございます。
会場:松本弦楽器(代々木)
   東京都渋谷区千駄ヶ谷5-28-10
   ドルミ第二御苑804号室
   03-3352-9892(場所の問い合わせのみ受け付け、ご予約は喜多直毅までお願いします!)
   ※地図はコチラ

料金:予約・当日ともに¥3,500(ワンドリンク付き)
ご予約・お問い合わせ:nkita.tokyo@gmail.com(喜多)
   ※12名様限定です。
   ※お申し込みの際は《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》をお忘れなく!


さて、さがさんとのライヴと日程が前後しますが、2/12(金)は御大・翠川敬基さん(cello)とライヴです!
日本のフリージャズの最前線を切り拓いてきた翠川さん。
その歌心、音色、ロマンティシズムは他に類を見ません。
何度となく行ってきたデュオですが、今回も弦楽二重奏ならではの表現に富んだ演奏を味わって頂けると思います。
ヴァイオリンやチェロを演奏される方にも是非お越し頂きたいライヴです。

日時:2016年2月12日(金)19:00開場 20:00開演
出演:喜多直毅(violin)
   翠川敬基(cello)
内容:即興演奏
会場:インエフ(大泉学園)
   東京都練馬区東大泉3-4-19津田ビル3F
   地図はコチラ! 
   03-3925-6967
料金:¥2,500+オーダー
ご予約&お問い合わせ:
   03-3925-6967
   in-f.sato@nifty.ne.jp

お誘い合わせの上お越し下さい。
皆さん、どうぞ宜しくお願いします!

2016年2月6日土曜日

2月と3月の演奏スケジュールを更新しました!

喜多直毅, Naoki Kita
練習中。2016/1/10つくばアートセンターにて。

スケジュールを更新しました。


2016年2月のスケジュール

■2月12日(金)19:00/20:00
喜多直毅(violin)翠川敬基(cello)
内容:即興演奏
会場:インエフ(大泉学園)

■2月18日(木)19:00/19:30
さがゆき(vo/gt)喜多直毅(violin)
内容:ブラジル音楽、ラテン音楽、昭和歌謡、それぞれのオリジナル楽曲
会場:松本弦楽器(代々木)

■2月25日(木)18:00/20:00
喜多直毅(violin)黒田京子(piano)
内容:ポピュラー音楽、映画音楽、昭和歌謡、それぞれのオリジナル楽曲
会場:Sweet Rain(中野)


2016年3月のスケジュール

■3月5日(土)14:00/15:00
京谷弘司(bandoneon)淡路七穂子(piano)喜多直毅(violin)
内容:アルゼンチン・タンゴ
会場:雑司が谷TangoBar エル・チョクロ(雑司が谷)

■3月7日(月)時間未定(夜です)
喜多直毅ヴァイオリン独奏
内容:即興演奏、シャコンヌ(J.S.Bach)
会場:KID AILACK ART HALL(明大前)

■3月9日(水)19:00/20:00
喜多直毅(violin)三枝伸太郎(piano)
内容:オリジナル作品
会場:インエフ(大泉学園)

■3月11日(金)時間未定(夜です)
齋藤徹(contrabass)喜多直毅(violin)
内容:即興演奏
会場:ポレポレ坐(東中野)

■3月13日(日)14:00/14:30
喜多直毅(violin)黒田京子(piano)
内容:ポピュラー音楽、映画音楽、昭和歌謡、それぞれのオリジナル楽曲
会場:アトリエひらり(鵜の木)

■3月15日(火)18:30/19:30
喜多直毅(violin)翠川敬基(cello)
内容:即興演奏
会場:音や金時(西荻窪)

■3月16日(水)18:30/19:30
ウタウタ:松本泰子(vocal)喜多直毅(violin)長谷川友二(guitar)和田啓(percussion)
内容:それぞれのオリジナルソング(歌うのは松本泰子さんと長谷川友二さん)
会場:音や金時(西荻窪)

■3月31日(水)19:00/19:30
喜多直毅クアルテット『挽歌』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~
喜多直毅(violin)北村聡(bandoneon)三枝伸太郎(piano)田辺和弘(contrabass)
内容:喜多直毅オリジナル作品
会場:ティアラこうとう・小ホール(住吉)
ご予約・お問い合わせはコチラから!


2月18日は普段お世話になっている松本弦楽器でさがゆきさんとライヴですが、この日は僕の誕生日!
実はわざとこの日にブッキングしました…。
どうぞプレゼントはお気遣いなく。
お越し頂けることが何よりの贈り物です。
でも何か下さるともっと嬉しいっす!
amazon『喜多直毅さんのほしい物リスト』

3月16日のウタウタのライヴ。
この日はレコーディングをするかも!?
それぞれのオリジナルソングを持ち寄って演奏してきましたが、ここで一枚のCDにまとめる事が出来そうです。
僕も自分の作った歌をもっと多くの方に聴いて頂きたいと思っています。
ライヴも、ファーストアルバムも、どうぞご期待下さい!

3月31日は喜多直毅クアルテットのホールコンサート!!!
この日の事を考えると楽しみで針が振り切れそうです!

自分の音楽の在り方を考えた時、今回のコンサートタイトルが浮かびました。
このグループでは、僕が最も必要とし聴きたい音楽を自作自演していると言えます。
それは『死』を内包する音楽、情熱と憂愁の音楽、生き方を問う音楽。

とにかく最高の音楽をお届けします!
皆さん、どうぞ宜しくお願いします!

喜多直毅クアルテット, 喜多直毅, 北村聡, 三枝伸太郎, 田辺和弘
2016年3月31日・喜多直毅クアルテット『挽歌』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~