投稿

2020の投稿を表示しています

行く年来る年、今年の出来事&来年の抱負

イメージ
2020年も間もなく終わろうとしています。 窓の外には高く登った月。 実は今日の夕方からこの記事の下書きをしていて、今年一年あったことを全部書き出そうとしていました。 でもあまりにも膨大になってしまったのでやめてしまいました。 今年は実に特別な一年でした。 仕事がどんどんキャンセルになったり、生演奏の代わりにインターネット配信でライヴをお届けするようになったり。 国からの補助金、文化庁の支援金などもありましたよね。 僕の周りでも機材を買って動画を作ったり、配信をしたりする人が増えました。 僕もあれこれ買い集めて、作業環境も改善しました。 大変助かっています。 モチベーションも上がりました。 演奏家仲間とも機材について話したり、どのようにクオリティを高めていくかアイディアを出したり。 それとライヴハウスのオーナー達と話すと、結局『どう収益化する?』という話題になっていきます。 しかし僕は演奏家ですので、これから音楽がどのように変わっていくか、そこに一番興味と関心があります。 『どんなに時代が変わっても、変わらないものがある。』とは完全に使い古された言い回し。 若い頃は反発を抱いていました。 新しい価値観の想像を!とか、そんなことを思い描いていたから。 しかし今、世界中がこのような状況にある中、逆に変わらないものって何だろう?と考えています。 それを音楽で探していかなければなりません。 新しい価値観の想像よりも、変わらないものの発見の方が何倍も難しそう。 案外、変わらないもの探しの末、発見されたものこそが新しい価値観なのかも知れませんよね。 さて来年の抱負。 大体毎年のように『来年は〇〇をするぞ!』と意気込んで見せるのですが、パーフェクトに達成できたことはありません。 でも一応目標があると楽しいじゃないですか!? タンゴ年にする! 頑張って16曲はオリジナルアレンジをしたい!16曲あれば一本のライヴを全てオリジナルアレンジでお届けできます。ちなみに僕は編曲が遅く、一曲一週間かかります。 喜多直毅トリオ もう少しレパートリーを充実させたいなぁ。それと楽譜をSibeliusで作り直したい。 ソングライティング7曲 すでに何曲か持ち歌はありますが、あと7曲あればアルバム一枚作れます。 ヴァイオリン&ピアノ二重奏楽譜ダウンロード販売 タンゴとか映画音楽とかポピュラー音楽の編曲集

喜多直毅クアルテット『異土』終了、次の公演は2/26『池袋ネガフィルム』

イメージ
昨日の公演へお越しくださった皆様、寒い中本当に有難うございました! (公演直前に書いたこちらの記事『 現代の異土 』も併せてお読みください。) おかげさまで今年一年間、コロナ禍にありながら、4回の公演を感染対策をしつつ行うことが出来ました。 それ自体は喜ばしいことですし、ホッとしたというのが正直なところ。 しかしコロナ禍の政治経済の様子や自分を含む国民の暮らしを思えば、いつもの年の瀬のような賑やかな気分にもなれません。 段々と歳を重ねて変わっていく自分の身体のことも考えてしまう。 まず老眼。 前は眼からレーザービームでも出しているかの如く、暗いところでも小さい音符が読めました。 しかし最近は譜面の五線がダブって見えるようになって来てしまった。 もう老眼鏡が手放せません。 それとバネ指。 前にタンゴのライヴで、演奏中に左親指が伸びたまま曲がらなくなってしまい、とても慌てました。 すぐに元に戻ったのですが、もうこんなことになりませんように!と祈っていたのに、昨日は右手の小指が伸びたまま曲がらなくなってしまいました。 おかげでテンポもリズムもキープ出来なくなってしまいました(悔しい)。 これも加齢のせいなのだろうか。 それにしても男でずっと小指が立ったままって何だか嫌ですよね? ヴァイオリン演奏中だけではなく、グラスを持つ時、タバコを吸う時、カラオケのマイクを持つ時。 本当に小指のバネ指だけは治したいです。 余り年齢のことは言いたくないし、気持ちは若いつもりです。 でも身体を保つために運動とか軽いエクササイズをしなければなりませんよね。 たまにやってますよ、HIITトレーニング。 YouTubeに良い動画がたくさんあります。 さて年寄りくさい話になってしまいましたが、本日のセットリストです。 ・鉄条網のテーマ ・さすらい人 ・田園 ・疾走歌 ・峻嶺 ・ふるさと 田園は新しい曲です。 故郷の盛岡にはさんさ踊りというのがあり、この太鼓のリズムを元に作りました。 『サッコラー チョイワヤッセー』という掛け声があり、これも所々に取り入れてヴァイオリンで奏でられます。 盛岡さんさ踊り さんさ踊りはYouTubeにも沢山動画がありますので、お時間がある時にでもご覧ください。 ちなみに盛岡のさんさ踊りは賑やかで明るい感じですが、喜多カル版のはもっと違う感じです。 また演奏したいと思いま

現代の『異土』

イメージ
喜多直毅クアルテット2020年8月20日公演@公園通りクラシックス・リハーサル 本日の喜多直毅クアルテット、19:00開場19:30開演@成城アトリエ第Q藝術です。 https://www.seijoatelierq.com まだお席に余裕がございますのでご予約の上どうぞお越し下さい。 コロナ感染防止対策として要予約とさせて頂いておりますが、当日のご予約も可能です。 violin@nkita.net までお願いいたします。 今回は音楽で東北を描くという趣旨ですが、公演タイトルの“異土”、実は現在の日本とも取れると感じ始めました。 コロナ感染拡大ですっかり変わってしまった我々の暮らし。 広がる感染に伴って激しく揺れる政治と国民。 そして悪化する経済に大きな打撃を受け、これまでの暮らしを失わざるを得ない人々。 日本という国の地盤沈下は何も今に始まったことではないわけですが、コロナ感染拡大が大きなきっかけとなり、さまざまな変化を表面化させて更に推し進めているのだと思います。 これほど不安な年末が今まであったでしょうか? コロナによる貧困に苦しむ人たちを、ある人は救済すべきと叫び、一方ある人は自己責任という言葉で片付ける。 色んな意見があって良いのです。 自己責任という言葉にも色々な捉え方があって、一概に悪いものだとは思いません。 しかし真面目に、地道に生きていても、自分の責任だけではどうにもならない状況に陥ることがあると思います。 例えば今回のコロナ禍のように、そういう不運は“降って湧く”。 ほんと、人生は不可解で、準備や保険のきかない場面でつまづくことがある。 そういう時、自己責任とその人のせいにして済ませてしまって良いものか…。 それを許容して、転んだ人を見捨てていく社会、そして人々の心。 日本ってこういう国だったけ? 日本人ってこういう人たちだったっけ? もしかしたら僕だけが大きな勘違いをしていて、何か幻想のようなものを信じていたのかも知れません。 そんな僕にとってこの国は異土のようなものになってしまった。 日本語は通じるけれど、異国。 しかし他にどこにも行くところがないし、かと言って国には良くなって欲しいから政治批判もする。 すると『そんなに嫌なら出ていけ』と言われる国、それが日本。 今回のライヴ

喜多直毅&黒田京子DUO・2ndAlbum『愛の讃歌 -Hymne a l'amour-』Apple MusicとSpotifyなどで配信開始

イメージ
愛の讃歌 ~Hymne à l’amour~ 喜多直毅&黒田京子デュオ ORTM-0001 2014年にピアノの黒田京子さんと作ったアルバムがApple Music、Spotifyなど音楽配信サイトでお聴きいただけるようになりました。 幻の名盤と自分でいうのもおこがましいですが、本当にそう呼びたくなるアルバム。 シャンソンや日本の昭和の歌、映画音楽を中心に選曲し、自分達で編曲を行いました。 ぱっと見、BGM曲集みたいに思われそうな収録曲のラインナップですが、随所に即興演奏を取り入れてなかなかハードコアなサウンドになっています。 おかげさまで評判もよく、在庫切れが続いておりました。 amazonの在庫も無くなってしまいました。 再プレスを!との声も頂いておりましたが、やっと配信でお聴きいただけるようになりました。 Apple Music Spotify 【作品詳細】 愛の讃歌 ~Hymne à l’amour~ / 喜多直毅&黒田京子デュオ ORTM-0001 フリージャズ、アルゼンチンタンゴ、即興演奏を経た喜多直毅(ヴァイオリン)と黒田京子(ピアノ)による待望のポピュラー音楽集。誰もが知る映画音楽やシャンソン、昭和歌謡の数々を収録。楽曲の奥底に流れる心情を余す所なく伝える二人の演奏。ヴァイオリンは情趣に富んで歌い、ピアノは色彩豊かに情景を描く。そして漆黒の音塊と痛切なノイズは心に強烈に突き刺ささる。楽器本来の音色はもとより、更なる響きの可能性を追求し続ける二人ならではのアプローチだ。それぞれの楽器の愛好者にも是非推薦したい作品である。また大胆な編曲とインプロヴィゼイションによって、音楽はよりドラマティックに展開して行く。抽象的なサウンドの中から語りかける声や美しい旋律、軋む音が立ち現われる時、聴き手はその想像力を大いに刺激されるだろう。
決して一筋縄ではないポピュラー音楽集だが、様々な人生、いつか見た風景、遠い記憶が呼びさまされる様な、深い時間を持つ事の出来るアルバムだ。 出会いと別れ、涙と笑いに彩られた物語。その全ての主人公達に贈る一枚。 1. 枯葉 Les Feuilles Mortes ジョゼフ・コズマ Joseph Kosma 7:58 2. 黄昏のビギン Tasogare no Beguine 中村八大 Hachidai Nakamura 4:50 3.

タイアップではありませんが…、池袋関連。

イメージ
池袋が熱いみたいだよ! 散々2/26に池袋で喜多直毅クアルテットの演奏会があると宣伝していますが、何と2/28まで豊島区内の三箇所でこんな企画展が行われると知りました。 東京芸術劇場30周年記念展覧会 ~2020年度豊島区美術企画展~池袋への道―近世の歴史資料、池袋モンパルナス、森山大道 凄く面白そうじゃないっすか!? 皆さん、ぜひこの企画展を見に行き、その足で喜多直毅クアルテットの演奏会に行きましょう。 2021年2月26日(金)としま区民センター・多目的ホール(池袋) 喜多直毅クアルテット 『池袋ネガフィルム』 ~戦後昭和の残像~  オリジナルタンゴで描く都市(まち)のカオスと孤独 闇市立ち並ぶ終戦直後の池袋。焦土と化した町は復興のエネルギーで溢れていた。しかし光に対する影のように、猥雑な路地裏、時代に取り残された人々の眼差し、アウトロー達によって引き起こされる事件も存在していた。ネガフィルムのように現代の池袋の明暗や色を反転した時、そこから過去の池袋が見えてくるのではないか。それをオリジナル音楽で描くのが本公演の趣旨である。 喜多直毅クアルテットはこれまで、日本の東北地方の情景をアルゼンチン生まれの音楽・タンゴの語法を取り入れて描いてきた。日本の中心文化から離れた“異土”として東北地方を捉え、そこに吹く寒風や氷点下の空気をサウンドの中に込め表現し、孤絶した人間の内面に肉迫する演奏を続けている。 本公演は、特定の地域に着目しそこで繰り広げられる営みを描写するという喜多クアルテットの手法で、どのような池袋の姿(しかも終戦直後の)が出現するかという実験性に富んでいる。楽団にとっても地域にとっても意義ある公演となるに違いない。 出演:喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)    北村聡(バンドネオン)    三枝伸太郎(ピアノ)    田辺和弘(コントラバス) 内容:タンゴを土台としたオリジナル楽曲 日時:2021年2月26日(金) 19:00開場/19:30開演 会場: としま区民センター8F・多目的ホール     〒170-0013東京都豊島区東池袋1-20-10    JR線・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線「池袋駅」東口32番出口より徒歩7分 料金:予約/当日共に¥4,000 【チケット申込み方法】 https://bit.ly/3mEUFgS ◉オンライン予

喜多直毅クアルテット公演のお知らせ:12/28『異土』、そして2/26『池袋ネガフィルム』

イメージ
皆さん、こんにちは。 いよいよ本格的な冬の訪れを感じる今日このごろ。 いかがお過ごしでしょうか? さて今日の記事は喜多直毅クアルテットの二つの公演のお知らせです。 約9年間に亘って継続してきたこのグループですが、コロナ禍の現在、このように公演を行うことが出来るのは実に聴きに来て下さる皆様、そしてメンバーや協力スタッフのおかげと感謝しています。 10月上旬に黒田京子さん(pf)とのデュオで北海道ツアーを行いました。 その時会場にお越しになった方々が異口同音に『久しぶりに生の音楽を聴けて本当に生き返った!』とおっしゃり、とても喜んで下さったのです。 実はその反応は僕の想像以上で、こんなに音楽を求めている人たちがいたんだ!と驚きました。 東京ではその頃、客席数を減らしたり会場入り口に消毒薬や検温機を用意したりして、なんとか通常のライヴが再開された頃でした。 自分が演奏する側だったり、一ヶ月に何本もライヴをやっていると、北海道の方々のような“生演奏に触れる喜び”を忘れてしまっていたりするのです。 これは要反省。 実は東京にもそういう人たちは大勢いて、演奏会場に足を運んでくださるのでしょう。 この新鮮な気持ちを忘れずに活動を続けて行きたいと思っています。 さて喜多クアルテットの公演二つですが、どちらもテーマ性を持たせてあります。 もともと描写音楽的な喜多カルですが、この二つの公演では“地域性”から音楽を作り演奏してまいりたいと思います。 12/18は東北地方の岩手、そして2/26は東京の池袋です。 公演の内容紹介や詳細情報は以下の文章をご覧ください。 12月18日(金)アトリエ第Q藝術(成城) 喜多直毅クアルテット『異土』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~ 喜多直毅クアルテット『異土』沈黙と咆哮の音楽ドラマ 喜多直毅(作曲とヴァイオリン)北村聡(バンドネオン) 三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス) 2020年12月18日@アトリエ第Q藝術(成城) 喜多直毅クアルテットは楽器編成からすればティピカルなタンゴクアルテートであり、激しいエモーションや情念と言ったタンゴの持つ音楽的性格を確かに宿している。四重奏団の構成メンバーの出自がタンゴであるだけに、これは至極当然である。 しかし十年間に亘る音楽作りの中で最も大切にして来たのは、作品と演奏の中に作曲者である喜多の出身地・岩手の冬の

10/18(日)午後 HERITAGE ~playing 齋藤徹~

イメージ
playing 齋藤徹:vln喜多直毅 / vc翠川敬基 / pf黒田京子 / vo松本泰子 昨年5月、惜しまれて世を去ったコントラバス奏者・齋藤徹氏。 即興演奏家としての活動の他、作曲家としても多くの名曲を遺しました。 また器楽曲ばかりではなく、現代詩人達の作品に旋律をつけた歌曲も豊富に遺しています。 今回は生前の齋藤徹氏とゆかりの深い演奏家4人が集い、氏の作品を演奏します。 オリジナルの音符ひとつひとつから感じられる作曲者の存在と共に、出演者の今を存分に反映した演奏を行いたいと思います。 この演奏会は『齋藤氏を偲ぶ』『面影を探す』というより、エバーグリーンミュージックとして齋藤徹作品を演奏するのが目的です。 そこから豊かに音楽が溢れ、自由に羽ばたく時、一方で齋藤徹作品の永遠性が確認されるに違いありません。 作品は演奏されてこそ。 出演:喜多直毅(ヴァイオリン )    翠川敬基(チェロ)    黒田京子(ピアノ)    松本泰子(うた) 内容:齋藤徹オリジナル作品    第一部:器楽作品に即興演奏を交えて    第二部:歌曲 日時:2020年10月18日(日) 13:30開場/14:00開演 会場: 公園通りクラシックス (渋谷)    〒150-0042東京都渋谷区宇田川町19-5    東京山手教会B1F    03-6310-8871    ※JR・東京メトロ・東急線・京王井の頭線渋谷駅下車徒歩8分 料金:30名限定・予約¥3,500     【ご予約について】 ・メールでのお申し込み: violin@nkita.net (喜多)、会場での予約受付はございません。  メールタイトルは「10/18予約」、メール本文に「代表者氏名、人数、連絡先電話番号」を必ずご記入の上、お申し込みください。 ・小学生以下のお子様はご入場頂けない場合がございます。     【コロナウイルス感染拡大防止への取り組み】 ・コロナウイルス感染拡大防止のため、30名まで客席数を限定して開催致します。 ・マスク着用のご協力をお願いいたします。 ・会場入り口に消毒液を設置いたします。 ・ご入場の際は非接触型体温計による体温測定にご協力下さい。 ・第一部と第二部の間に換気を行います。

9/15(火)は喜多直毅シンガーソングライターライヴ@音や金時です。

イメージ
この記事はヴァイオリニスト・喜多直毅としてではなく、シンガーソングライター・喜多直毅として書いています。 歌詞覚えなきゃ、覚えなきゃ、覚えなきゃ。 この前は歌詞の中の“ひつぎ”というワードを“ひつじ”と言い間違えてしまいました。 “ぎ”が“じ”になっただけで、ずいぶん可愛くなってしまう。 それと“明日誰かを刺しに行く”を“明日自分を刺しに行く”と歌ってしまった。 これではかなり意味が違います。 自分を刺したくなんかありません。 一年ちょっと続けてきたシンガーソングライターライヴですが、新しい歌の歌詞の間違いは多いけれど、古い歌は間違えなくなってきました。 歌詞が身体に入っていると気持ちが言葉に乗る。 そうすると客席にも届く。 そんなことを実感しています。 この年になってなぜ歌なんか歌い始めたのか? ヴァイオリンだけ弾いていればよいものを。 確かにそうかも知れません。 しかし短い人生、やりたいことはやった方が得だと思っています。 人からの評価はすぐに変わる。 人から褒められた喜びはすぐに終わる。 しかし自己満足は簡単に消えず、積み重ねていくことが出来る。 それが自分の宝として残る。 だからあれこれ理由をつけずやってしまった方が良いと考えます。 それに僕は自分の作る歌に大いに自信を持っており、「これは絶対に良い」と思っています。 『不幸は嫌だ、もう沢山だ』、『あいつが悪い、世間が悪い』。 こんなことを歌っています。 自信を持って、正しいと思って、です。 総じて実像を歌にしています。 誰に伝えるでもない、癒すでも励ますでもない。 ただありのままの出来事を描写しています。 ぬくもりとか微笑みとか優しさとか、そんな言葉は使いません(逆説的には使うかも)。 そんな言葉は僕にとって余り現実的ではないからです。 そういうものは天国にはあるけれど、この世には望むべくもありません。 今度のライヴではギターの加藤崇之さんに加え、コントラバスの西嶋徹さんが参加してくれます。 前回8月に横濱エアジンで行われたライヴに西嶋さんが初参加してくれ、より濃密な音楽になりました。 濃密なものが大好きなのです。 今回もまた良い演奏になりそうです。 是非お越し下さい! 喜多直毅シンガーソングライターライヴ wit

8/21喜多直毅クアルテットライヴのレビューがJazzTokyoに掲載されました。

イメージ
皆さん、こんにちは。 8月21日に公園通りクラシックスで行われた喜多直毅クアルテットのライヴのレビューがJazzTokyoに掲載されました。 書いて下さったのはライターの伏谷佳代さんです。 お越しになれなかった方も、読んで頂ければ当日の音楽の雰囲気をご想像頂けるのではないか?と思っています。 是非お読み下さい。 #1140 喜多直毅クァルテット~沈黙と咆哮の音楽ドラマ この日は録音も行いましたが、聴いてみますとなかなか良い感じ。 まだミックスも行っていませんが、何らかの形で皆さんにお届けしたいと思っております。 どうぞお楽しみに! さてクアルテットの次回のライヴは11/15(日)、成城のアトリエ第Q藝術にて行われる予定です。 ゲストとして即興ダンスの矢萩竜太郎さんをお迎えします。 ◉矢萩竜太郎(ダンス) 1976年生まれ。1990年、ヴォルフガング・シュタンゲ(ロンドン在住,舞踊教育家)との出会いをきっかけにダンスを始める。2014年夏、「竜太郎10番勝負」(東京 「いずるば」にて6公演、ドイツ各地で4公演)を齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に成功させる。この東京公演とドイツツアーの詳細を、ドキュメンター作品「ダンスとであって」(近藤真左典監督)として発表。 ライブハウス「エアジン」での定期公演、北海道、岩見沢でのアール・ブリュットフォーラムでのオープニングアクト(齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に)2019年4月喜多カルテットライブにゲスト出演し、圧倒的なダンスで好評を博す。 2018年、2019年 それぞれ1年間の「いずるばオープンリハーサル」を経て、「いずるばフェスティバル」に出演。 2019年 DVD第2作「ぼくのからだはこういうこと」(近藤真左典監督)を発表する。 ダンスのスタイルは常に “即興”。かたちに捉われない自分自身の表現を目指し、彼の存在がその場に与えるポジティブな影響は多方面で注目されている。 竜太郎さんとは昨年4月に、初めての喜多直毅クアルテットとのコラボレーションを行いました。 喜多直毅クアルテット+矢萩竜太郎(即興ダンス) Vln:喜多直毅 / B.N.:北村聡 / Pf: 三枝伸太郎 / Cb:田辺和弘 2019年4月27日@いずるば(東京都大田区) この公演では、彼は喜多クアルテットの音楽に全く想像もしない角度から光を当ててくれました

9/5(土)白鳥古丹 - カムイコタン - ー未知から白鳥は来るー 朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。 @市立小樽文学館

イメージ
明日から長浜奈津子さん(女優・朗読家)と共に“おとがたり”というユニットで北海道にまいります。 昨日はそのリハーサル。 いい感じに仕上がっています! おとがたり:長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン) 2020年9月1日、リハーサルにて。 奈津子さんとは不定期で朗読の舞台を作っています。 最初は永井荷風のような日本的情緒に溢れた作品を取り上げていましたが、最近は石川啄木や太宰治などの歪みや毒や棘を持つ作品にも取り組んでいます。 今回の演目は ◉啄木といふ奴 A GUY CALLED TAKUBOKU - 9/3函館、9/6札幌 ◉白鳥古丹 - カムイコタン ー未知から白鳥は来るー 朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。- 9/5小樽 の二つ。 有難くも函館と札幌の啄木は満員となりました。 ご予約感謝致します。 小樽の吉田一穂はまだお席に余裕がございますので是非お越しください。 白鳥古丹 - カムイコタン - ー未知から白鳥は来るー 朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。 おとがたり:長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン) 白鳥古丹 - カムイコタン - ー未知から白鳥は来るー 朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。 2020年9月5日@市立小樽文学館 あヽ麗はしい距離 つねに遠のいてゆく風景…… 悲しみの彼方、母への、捜り打つ夜半の最弱音 吉田一穂  詩篇 I 海の聖母より『母』 <公演に寄せて> 望郷は珠の如きものだ。私にとって、それは生涯失せることのなきエメラルドである。 (古代緑地【海の思想】より) 詩人、吉田一穂(よしだ いっすい)は北海道上磯郡釜谷村 (木古内町)の網元の家に長男として生まれた。積丹半島の古平町は、荒磯が見え隠れする段丘海岸。変化の劇しい青が輝く海と空の下、一穂は少年時代を過ごす。大正九年、一穂が二十二歳の時「ようし!詩を書こう。一生一度の生だ、自己を悔いなく生き切るために」と誓言、以後その一生涯を詩人として生きた。一穂の詩の原点はこの「古平」にあると聞く。「白鳥古丹」はこの時空に現存しない私のふるさと、と一穂は語る。「海の聖母」始め、ここから生まれた水晶の如き詩篇の数々を、生き生きと描き

先日8/21の喜多直毅クアルテット公演について。そして次回11/15(with矢萩竜太郎)について。

イメージ
喜多直毅クアルテット: 喜多直毅(作曲とヴァイオリン)、北村聡(バンドネオン) 三枝伸太郎(ピアノ)、田辺和弘(コントラバス) 2020年8月21日@渋谷・公園通りクラシックスにて 先日8/21の喜多直毅クアルテットライヴ、お越し頂きまして誠に有難うございます! (本番当日から間があいてごめんなさい!) 当日のセットリスト。 1. 泥の川〜熱病のテーマ 2. 焦土 3. 孤独 4. 疾走歌 5. さすらい人 6. 厳父 録音のためエアコンを切った状態での演奏だったため、会場内が大変暑くなってしまいました。 今後はリスニング環境というものにも十分気を配りつつライヴを行いたいと思います。 実はこれ、演奏する側にとっても大変厳しい環境でした。 暑さで頭がボーッとしながらの演奏。 そして結成して10年来、一時間の切れ間ない演奏によって緊迫感とドラマを作ることをモットーとして来たのが、先日のライヴは暑さで止むを得ず休憩を入れたことが悔やまれます。 そのおかげで結果的には誰も熱中症にならずに済んだのですが…。 それと頭はボーッとしていても、練習を重ねた身体は案外演奏を覚えているものだとも分かりました。 今、当日の録音を聴いているのですが、これがなかなか良い! 多少のミスはありながらも、緊張感と集中に満ち、例えば僕が音楽で描きたいもの・『死』に肉薄するトラックが幾つか生まれたのが嬉しいです。 目的を果たせた、そんなことを録音を聴いて感じています。 当日は録音の他に録画も行いました。 これは何らかの形で皆さんにお届けしたいと思っています。 先日、林正樹さんが企画した生配信ライヴ(10組の出演者で10時間!)に参加させて頂いた時、初めて喜多直毅クアルテットをご覧になった方からの反響がたくさんあったそうです。 今回もこれから制作する演奏動画をご覧頂けますと幸いです。 少々お待ちください。 さて次回の喜多クアルテットのライヴは11/15(日)、即興ダンスの矢萩竜太郎さんをゲストにおむかえしてお届けします。 会場は成城のアトリエ第Q藝術。 実は竜太郎さんとは昨年一度共演しており、その時大変素晴らしいパフォーマンスになりました。 今回は会場が異なりますので、きっと違ったダンス&演奏が生まれると思います。 前回の公

9月の演奏スケジュールを追加しました。そして近況。

イメージ
暑い毎日ですが皆さん、いかがお過ごしですか? 僕は思いの外忙しくしております。 コロナ禍で演奏の機会は少ないのに、なぜこんなに忙しいのか不思議。 夜になるとすっかり疲れ果てていて、趣味の連続Tweetを行うエネルギーもない。 あれ、晩酌しながら読むのが楽しみと言って下さった方もいらしたんですけど、ご期待に添えずすみません。 それと深夜徘徊も暑くて無理。 先日意を決して表に出たら、深夜だというのにすごい暑さ。 セミも元気に鳴いて飛び回っているし。 このまま歩いていたら熱中症で確実に死ぬ!と思い、三分くらいで引き返しました。 我が家の近所、深夜徘徊にちょうど良いんだけどなぁ。 残念。 6月頃にiPad Proを買ったのですが最近やっと使い始めました。 イラストとか描こうと思ってApple Pencilも買ったんだけど、もっぱらGoodnotesっていうノートアプリに作曲のスケッチを書き記す程度。 GoodnotesにApple Pencilで書いたスケッチ。紙の五線紙ノートと変わらない。 Notionというちゃんとした作曲アプリもあるのですが、こちらはまだ勉強中。 Notionの画面だけど、この楽譜はSibeliusで作ったものをxmlで書き出して読み込んでいる。 それとiPadにBluetooth接続して使うキーボードとトラックパッドも買いました。 スタバで仕事するかなと思って。 ところが禁煙に失敗して愛煙家に逆戻りしたので、当然スタバなどのタバコの吸えないカフェには行かないわけです。 喫煙者に逆戻りしてしまいました。 禁煙3週間目くらいから酷い鬱症状に悩まされ、何も手につかなくなった。 仕事に支障をきたすので結局吸い始めた。 医者に聞いたら『あなたの場合タバコが抗うつ薬になってるんですよ』だって。 結局家でも仕事場でも従来通りMacBook Proを使っており、iPadの活躍する機会はないのでした。 あ、でもPiascoreという楽譜表示アプリは便利です。 ペダル式ページターナーも買ったので、ページ数の多い楽譜も足で譜めくりをしながら演奏できます。 さて先日8/21に公園通りクラシックスにて喜多直毅クアルテットのライヴが行われました。 暑い中お越しく

今週金曜日8/7はシンガーソングライターライヴ&生配信!!!(gt:加藤崇之/cb:西嶋徹)

イメージ
喜多直毅シンガーソングライターライヴ with 加藤崇之 2019年9月6日@音や金時(西荻窪) 『言葉』に魅せられたヴァイオリニストによる歌をお届けするライヴです。 これまで即興演奏やオリジナル作品等、インスト曲の演奏を行って来ましたが、その音楽のみなもとにはいつも言葉があったと言って過言ではありません。 これまでヴァイオリンの演奏活動と併行して、30年以上に亘って作り続けた歌たちは、素晴らしい歌手の方々によって有難くも命を吹き込まれて来ました。 しかし欲が出て、作った本人が歌うという試みを昨年から始めました。 当初は人様にお渡しした歌を歌っていましたが、何だかそれは違うのではないか?と感じるようになりました。 他所行きの服を着ている感じがする。 ちゃんと丁寧に作っているし、歌で嘘をついているわけではありません。 しかし自分が普段考えている事や自分の生き方と少し距離がある。 それは自分以外の人が歌うことを目的として作っているのだから当然です。 やはり自分が歌う用に作らなくてはと思い、最近は自分の為に作った歌を増やしています。 ところがこれがなかなか難しい。 自分が歌詞を作り、メロディを作り、声に出して歌う。 その目的も意味も余り突き詰めずに作っているのですから。 『それって歌う必要あるの?』『それを歌にする必要あるの?』。 一応、こんな問いを常に自分に向けるようにはしていますが、たまに力づくで作ってしまいます。 こういう力任せで体裁だけ整えた様な歌はやがて歌わなくなるし、人前で歌ったことが恥ずかしくなります。 しかし稀に歌詞とメロディがスーッと出てくることがあります。こういう歌は目的とか意味を超えたところにその存在があり、毎回のライヴで歌いたくなるし、生活の中でも口ずさんでいたりします。 歌作りは難しい。 難しいけれど面白い。 土砂降りの中ボクシングジムを覗いている男、己の容貌の醜さを嘆く青年、死を選んだサラリーマン、子犬に石を投げる少年…。 実在するなら会ってインタビューをしてみたくなるような人達を、歌の中に登場させることが出来る。 自分の場合、歌作りの面白さは人物を探していくところ、その人生の一瞬に触れるところにあると思います。 聴いてくださる皆さんが歌を作るわけではない。 しかし作る楽しさはきっと伝わると思うのです。 歌でも曲でも、美術作品でも文学作品でも、

公園通りクラシックス SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA vol.1 現在アーカイブ配信中!!!

イメージ
コロナ感染拡大以降、日本中で多くのライヴハウスが困難に直面しています。 その中の一つが公園通りクラシックス。 渋谷駅を後に、公園通りの坂道をNHK方面へ登る。 向かいにはApple Store、上にそびえる東京山手教会。 その地下にこのライヴハウスはあります。 かつて美輪明宏さんや高橋竹山さんがパフォーマンスを行っていた“渋谷ジャンジャン”の丁度楽屋あたりが、今の公園通りクラシックス。 もともとただならぬ音楽や芝居が繰り広げられていた場所だけに、やっぱり波動が違うのです…。 それはともかく。 この会場の素晴らしいところは、その“白さ”。 白とはどんな色合いにも染まることの出来る色。 ジャズにもロックにもクラシックにもタンゴにも現代音楽にもインプロにも…、とにかくどんな色にも染まる。 しかし重要なのは、どんなジャンルにも属さない、例えば我々のやるような音楽にも染まると言うこと。 場が音楽を縛らない。 だからこそ、自由な音楽がここを求めて集まる。 公演が終わってお客さん達が去ると、いつの間にかまた元の白さを取り戻し、明日の色に染まるのを待つ…。 こうしてクラシックスは公演ごとに色を変え、もはやただの白い白ではなく、『豊かな白』となって今に至るのだと思います。 このユニークな場で、僕自身、様々な公演を行って来ました。 また参加したライヴも数知れず。 2011年11月22日:黒田京子トリオ 喜多直毅(ヴァイオリン)翠川敬基(チェロ)黒田京子(ピアノ) これまでのクラシックスとの関わりで一番大きなものが、喜多直毅クアルテットです。 約10年前の結成当初より、現在までずっとこの会場をホームグラウンドとして来ました。 2018年10月27日:喜多直毅クアルテット(リハーサル中) 喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン) 三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス) またそれ以前、黒田京子さん(pf)とは『軋む音』と称して、音楽と言葉によるテーマ性を持ったコンサートを続けていました。 インスタレーションのようなものを作ったり、蚊帳の中に布団を敷いて寝たこともあります。 このような思い出深い場所、そして常に作品の器として存在し続けたクラシックス。 どうかこの困難に負けずに存続して欲しいと願います。 音楽を愛してやまない皆さんが、お気に入りの演奏家を応援するように、ぜひこの白い空

2/28(金)はシンガーソングライターライヴwith黒田京子(pf)@大泉学園inF!!!

イメージ
前回のシンガーソングライターライヴ(2020年11月28日@大泉学園inF) 喜多直毅(歌・ヴァイオリン)黒田京子(ピアノ・ピアニカ) 2/28は大泉学園・inFでシンガーソングライターライヴを行います。 今年の正月明けにふと思い立って自分の歌のデモを作ってSNSやYouTubeに載せたら、思いの外多くの方から反響を頂いてとても嬉しかったです。 その時、ピアノを弾き、歌を歌い、ヴァイオリンを重ねて、全部一人で作ったのですが、なかなかこれが楽しい。 他の仕事のために急いで揃えた機材がこんなふうに利用されようとは! これからも時間があったらこうした音源をネットに載せていけたらと思っています。 僕の楽しみが増えました! さてこのシンガーソングライターライヴ、元々はライヴハウスのママさんに勧められて始めたものです。 それまでは人様に提供するのみの“ソングライター”だったのですが、『自分で歌ってみたら?』と言われて思い切ってやってみることに。 最初の頃は物凄く緊張してメチャメチャでした。 メチャメチャは今もあまり変わっていないのですが、少しずつ歌や歌うことに対する感じ方が変わってきたように思います。 前は人様のために書いた歌をとにかく一生懸命“上手に”歌うことに必死。 音程やリズムを正確に、発声をちゃんとして、歌詞を見ないで…みたいに。 このような歌の基本は相変わらずダメなままではありますが、それでも歌手っぽく上手に歌おうと思っていました。 こんな言い方をしては身も蓋もありませんが、それはどこか『カラオケを上手に歌いたい』に近い気持ちだったのかも知れません。 この気持ちが少しずつ無くなってきました。 それと人様のために書いた曲は(全てではありませんが)その歌手の声だとか人物みたいなものを一応想定しているわけです。 Aさんに対して歌を書くなら、Aさんの声や歌い方だけではなく、Aさんがどんな人かについても考えるわけです。 もちろんAさんそのものである必要は全くないのですが、不自然にかけ離れたものを歌っていただくわけにはいきません。 こんな考え方に基づいて歌を作ってきたのですが、それをいざ自分が歌うとなると、結構違和感があることに気がついたのです! 自分で仕立てたシャツだけど、微妙に肩幅や身幅が合わない。 袖丈が違う…み

2/22(土)は即興ダンス・矢萩竜太郎さんとのパフォーマンス@CafeMURIWUI(祖師ヶ谷大蔵)

イメージ
2/22(土)、ダンサーの矢萩竜太郎さんと祖師ヶ谷大蔵のMURIWUIというカフェでパフォーマンスを行います。 これは5月下旬にロンドンで行われるダンスフェスティバルへの参加のため、我々の呼吸を合わせておこうという目的で企画したセッション。 (ロンドンのことはまた改めてお知らせいたします。) さてここでは竜太郎さん、とは呼ばずに竜ちゃんといつもの呼び名を使いたいと思います。 彼と知り合ったのは齋藤徹さんと出会ってしばらくしてからなので、まだ十年は経ちません。 しかし彼の本拠地のいずるば(ダンススペース)では頻繁に顔を合わせているし、即興パフォーマンスに一緒に参加していたりするので良く知った仲です。 彼は僕の4歳年下ですが、その言動はもはやオヤジの域に達していると思います。 オヤジギャグ寒い…。 そしてオフの時の言動がまるで町工場の社長の様なのです。 どのように町工場の社長か…、それはご想像にお任せします。 左から:喜多直毅、矢萩竜太郎(ダンス)、ジャン・サスポータス(ダンス) ジャンさんはピナ・バウシュ舞踏団のソリストを務め、現在は世界各国で演出やワークショップをしています。 竜太郎さんも大いに影響を受け、ドイツ公演でも様々なサポートをして頂きました。 2017年9月14日@いずるば(東京・田園調布) 彼はダウン症という障がいを持っています。 障がいの話は、正直なところ僕はとても苦手なのです。 というか、障がいについて良く分からないと言った方が良いかも知れません。 知ったかぶりで無責任なことを言ってはならないし、障がい者本人や周りの方々を傷つける発言をしてはいけない。 しかし『障がい・障がい者を知らないから』という言い方そのものが彼らを傷つけるのかも知れません。 そういえば僕は自分のこととして障がいを知っていた、差別を知っていた。 ダウン症や近年ドイツで参加している自閉症をモチーフにしたダンス作品に関わって、忘れていた何かが自分の中にあったのを思い出しました。 それは胸に秘めて、将来お話出来たらと思います(遠い将来)。 彼と初めて会った時、僕はどういう態度をとって良いのか、何を話して良いのか分かりませんでした。 他の出演者、コントラバスの齋藤徹さん、舞踏の岩下徹さんのお二人は竜ちゃんとは前から親しい