2021年1月15日金曜日

1/22来週金曜日は黒田京子さんとデュオ@中野SweetRain

 皆さん、こんばんは。

毎日毎日寒いですね。
コロナ感染も日毎に患者さんが増えて大変です。
僕は去年の正月に高熱を出し酷い目にあいました。
今から思えばあれはコロナだったのでは?と思っているのですが…。
あの苦しさ、そして全身の痛みは強烈なもので、入院こそしませんでしたが『俺、もう死ぬかも』と思いました。
コロナも非常に高い熱が出ますよね。
同じような症状で苦しんでいる方には早く良くなって欲しいと祈るばかりです。

さて1/22来週金曜日は黒田京子さんと中野のSweetRainでライヴを行います。
緊急事態宣言発令に伴い、開場開演時間を通常より繰り上げてお届けします。
20:00前には終了いたします。

出演:喜多直毅(violin)
   黒田京子(piano)
内容:オリジナル等を即興演奏を交えて

日時:2021年1月22日(金)17:30開場/18:00開演/19:45終演
   ※緊急事態宣言発令に伴い、開場開演時間が変更になりました。
場所:Sweet Rain(中野)
   東京都中野区中野5-46-5 岡田ビルB1
   03-6454-0817

料金:2,800円(学割¥1,800)
ご予約・お問い合わせ:
   03-6454-0817

★3密を避けるため、当分の間お客様の人数を10人程度限定にさせていただきます。
そのため、メールでのご予約をお願いいたします。定員に達した場合、お断りすることもあり
ますが、どうかご了承ください。
★必ずマスク着用の上ご来店くださるようお願いいたします。
★ライブチャージのある日は、2ドリンク以上のオーダーをお願いいたします。
★学割を利用される方は、来店時に学生証を呈示してください。呈示なき場合は適用できませんので、ご注意ください。但し、適用できる年齢は25歳以下とさせていただきます。
★上記の価格に消費税をプラスさせていただきます。

さてSNSではお伝えしていましたが、このデュオの2ndAlbum『愛の讃歌 -Hymne a l'amour-』(2014年リリース)がApple MusicSpotifyでお聴きいただけるようになりました。
在庫がなくなって以来、再プレスを希望される声をたくさん頂いておりました。
CDではなく配信という形ではありますが、これを機会にぜひ皆様にお聴き頂きたいと思っています!


【作品詳細】
愛の讃歌 ~Hymne à l’amour~
喜多直毅&黒田京子デュオ
ORTM-0001

フリージャズ、アルゼンチンタンゴ、即興演奏を経た喜多直毅(ヴァイオリン)と黒田京子(ピアノ)による待望のポピュラー音楽集。誰もが知る映画音楽やシャンソン、昭和歌謡の数々を収録。楽曲の奥底に流れる心情を余す所なく伝える二人の演奏。ヴァイオリンは情趣に富んで歌い、ピアノは色彩豊かに情景を描く。そして漆黒の音塊と痛切なノイズは心に強烈に突き刺ささる。楽器本来の音色はもとより、更なる響きの可能性を追求し続ける二人ならではのアプローチだ。それぞれの楽器の愛好者にも是非推薦したい作品である。また大胆な編曲とインプロヴィゼイションによって、音楽はよりドラマティックに展開して行く。抽象的なサウンドの中から語りかける声や美しい旋律、軋む音が立ち現われる時、聴き手はその想像力を大いに刺激されるだろう。
決して一筋縄ではないポピュラー音楽集だが、様々な人生、いつか見た風景、遠い記憶が呼びさまされる様な、深い時間を持つ事の出来るアルバムだ。
出会いと別れ、涙と笑いに彩られた物語。その全ての主人公達に贈る一枚。

1. 枯葉 Les Feuilles Mortes ジョゼフ・コズマ Joseph Kosma 7:58
2. 黄昏のビギン Tasogare no Beguine 中村八大 Hachidai Nakamura 4:50
3. 雨のブルース Ame no Blues 服部良一 Ryoichi Hattori 4:45
4. 他人の顔 The Face of Another 武満徹 Toru Takemitsu 2:50
5. 遠くへ行きたい Toku e Ikitai 中村八大 Hachidai Nakamura 7:45
6. ジェルソミーナ Gelsomina ニーノ・ロータ Nino Rota 1:32
7. シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg ミシェル・ルグラン Michel Legrand 3:29
8. ラストタンゴ・イン・パリ Last Tango in Paris ガトー・バルビエリ Gato Barbieri 4:08
9. ひまわり Love Theme from Sunflower ヘンリー・マンシーニ Henry Mancini 4:33
10. 愛の讃歌 Hymne a l’amour マルグリット・モノー Marguerite Monnot 8:49
11. おもいでの夏 The Summer Knows ミシェル・ルグラン Michel Legrand 2:55

是非聴いてみてね!

2021年1月11日月曜日

誰と勝負する?

 皆さん、こんにちは。

またしても!
緊急事態宣言が出て、本当に大変な世の中です。
現政権をどう表現しよう?
仁も義もない徳もない、そして美学のない政権。
毎日Twitterやニュースアプリでニュースを見ていますが、腹が立つやら情けないやら。
精神的にあまり良くないのでニュースのチェックを控えたほうが良いのかなとも思っています。

こんな時代にあって、演奏家もその生き方を問われていると感じています。
僕には『演奏家仲間』と呼べる人が余りいません。
何でそうなったかは本題から逸れるので申し上げませんが、でもとにかく皆んなには頑張っていて欲しいなぁと心から思っています。
直接メッセージを送るわけでもないし、ましてや面と向かって言うなんて照れ臭くて無理。
でも心底、負けないで欲しいと願っています。
こんなことを言うからには僕だって負けてはいられません!

こんなふうに思っていたところ、ある方のFBに気になる投稿がありました。
それはただの愚痴なのか、あるいは切羽詰まった悩みなのか、読んだだけでははかりかねるものでした。
ご本人はそこに愚痴めいたことを書き記したことによって気持ちも晴れて、案外ケロッとしてらっしゃるかも知れません。
それならそれで良いのです。

ただ内容を読めば自分自身にも思い当たるところがある。
だからその書き込みに対するアンサーではないけど、僕の考えを書いてみたくなりました。
ひょっとしたらその方の意図したところから大きく逸れるかも知れませんが、そこはご容赦いただければと思います。
ここに書くことは全く僕の個人的な考えですので。

その投稿に書かれていたこと。
それは『勝ち負け』でした。

他の同業者のように仕事が速くない、稼ぎが少ない、という悩み。
そして焦り、さらには無力感。
自分には勝つことなんて出来ない。
それは言い換えれば『自分は負けている』『もう諦めたい』でした。

その方の現在の環境を想像するに、負けてもいられないし、諦めてもいられないのではないかと思います。

その方は、僕みたいに独身で、東京でフラフラしていて、貧しくてもとりあえず餓死しなければ良いと考えていられる立場ではない。
(はっきり言って僕自身は飢えて孤独死しても仕方のない存在だと思っています。)
こんなちゃらんぽらんな人間には、現実の厳しさに今まさに直面している人の気持ちなんて、全く分からないのかも知れない。

子育て、住宅ローン、税金。
このコロナで次々と仕事はキャンセルになり、みるみる収入は減っていく。
政府はフリーランサーに対して、まったく給付金を出す気配もない。
自分のスキルはまだまだ未熟で他の人には追いつけず、思ったほどの収入にはならない。
…とくれば、焦るなというほうが間違っていると思います。
いくらちゃらんぽらんな僕でもそのくらいは想像できます。

確かにこの厳しい時代の中、勝っていくことは必要。
同業者や商売敵にアイディアや技術や仕事のスピードで勝ち、より良い収入を得て家族を守っていかなければならない。
『生き残る』イコール『勝つ』であり、それはこの世の鉄則です。
何の仕事でもそうだと思います。

スキルが未熟なら磨くしかない。
アイディアを得るためには勉強したり研究したり、頭を使わなければならない。

ヨーロッパのミュージシャンは良い仕事を獲得することに関してはまさに狩猟民族で、そのたくましさには驚かされます。
ロジャー・ターナーが言っていました、『これはハンティングだ』って。
そして僕の動画作りが『遅い遅い!』『まだ出来ないのか?』と言ってこぼすのでした。

ちょっと脱線しましたが、仕事を得ていくためにはライバルの動向を常に意識している必要もある。
ビジネスってそういうものだろうと思います。

しかし長い目で見た時に、勝ち負けだけで仕事をしていると、否、もっと人生というものを俯瞰した時、勝ち負けを尺度に生きていると必ず苦しくなる。
音楽家の場合、そうです。

案外良い作品は出来るかも知れない。
名声を得られるかも知れない。
富を築けるかも知れない。
でもきっと心は渇いて、荒れ果てる。
永遠に勝ち負け地獄に陥るからです。

他人と自分を比較して勝つことがモチベーションとなり、良い仕事が出来ることもあるでしょう。
負けた悔しさがバネになるかも知れない。
でも度が過ぎたり、目標が勝ち負けだけになると本当に悲惨です。

何を隠そうこの僕がそうでした。

負ければ相手を妬む。
勝てば相手を見下し高慢になる。
他人との勝ち負けや比較を人生の尺度にしている限り、そして他人より秀でることを目標にしている限り、この永遠ループの中にいなくてはならない。
永遠ループの中で心が曲がって行き、挙げ句の果てに周囲の人はこの『匂い』を感じてどんどん離れて行きます。
こうして心の中に地獄が生まれる。

そんな心を携えて彷徨った結果、他人と自分を比べるところから全ての不幸がうまれると僕は気がつきました。

しかし気がついただけでこの心の傾向が治るわけではない。
実は少しも治らず、相変わらず持て余しています。
一日に何度も勝っただの負けただのと考えている。
本当に自分が嫌になる。

でも最近こう思うようになりました。
他人が気になる時や勝ち負けが気になる時、妬ましく思う時、それは自分の仕事に打ち込んでいない時だと。
自分が今やるべきことからいつのまにか意識が逸れている。
人との比較の永遠ループから脱するためには、自分の世界を創っていくことに集中するのが得策。
その間は不思議と誰のことも気にならず、落ち着いた気持ちで練習したり創作に打ち込める。

この気づきは一つの救いとなりました。

もちろん時に比べる心は頭をもたげる。
だからもう自分はそういう人間なんだと諦めることにしました。
この苦しみはおそらく一生続く。
であれば、一生かけて作曲だの練習を続ければ良い、この苦さが心に広がる限り。
誰かより良い作品をつくって勝つよりも、自分で自分のスキルや創造性に目を向けて、それに磨きをかけるほうが何倍も有意義です。
そしてそれだけを目標にする。

結局、人生は自己満足で良いのだと思います。
自分と戦って勝てば良い。
負けたらもう一度挑めば良い。

世の中は意地悪なもので、競わせたがり争わせたがる。
実は勝者よりも敗者を見て面白がっているのじゃないかと思うほど。
でもそこに絡め取られてはダメです。

自分相手の競争、自分相手の勝負、どれほど清々しい気持ちでいられることか。
自分自身は最大のライバルであると同時に、仲間であり、味方だからです。

投稿をした方はおそらくちょっとした愚痴のつもりで気持ちを文章にしたのかも知れません。
まさか僕がその方の記事を読んで、勝手にこんな文章を書いているとは知るよしもないでしょう。
でももしかしたら偶然目に止まって読んで下さるかも?
もしかしたら僕がとんちんかんなことを書いているなと一笑に付されるかも知れないですね…。

それでも。
コロナで色々と大変なのは分かります。
実は僕も辛いのです。
政府の馬鹿野郎、給付金払いやがれと思っています。

でも…、良い音楽を作りたいじゃないですか。
頑張ろうぜ!

岩手の雑煮