2017年5月18日木曜日

喜多直毅クアルテット2ndAlbum『Winter in a Vision 2』リリース!先行発売は5/27奈良公演!(5/28尾道・5/29広島・6/10東京)

皆さん、こんにちわ。
今まだドイツのデュッセルドルフにおります。

毎日朝から晩までみっちり皆藤千香子さんのダンス作品のリハーサル。
いよいよ明日から三日間連続で本番です。
内容も充実し、出演者全員の気分も高まって来ています。
僕は即興演奏あり、バッハのシャコンヌあり、そして身体も使います。
とにかく頑張りたいと思います!

喜多直毅, Naoki Kita
皆藤千香子さんのダンス作品、リハーサル中です!
2017年5月16日@WELTKUNSTZIMMER, Düsseldorf, Deutschland

(こちらでの生活が思いの外忙しく、ちょっと滞在中の活動記録が疎かになっていますが、ドイツでの日々は後ほど記事にまとめたいと思います!)

さて今日の記事は間近となった喜多直毅クアルテットの2ndAlbumリリースと西日本ツアー(5/27奈良・5/28尾道・5/29広島)、そして6/10の完成記念コンサート(東京)について。

今回のアルバムは昨年3月にティアラこうとうで行われたコンサートのライヴ録音です。
タイトルは『Winter in a Vision 2』。
アートワークには前回のアルバム同様、津軽を撮り続けた写真家・小島一郎さんの作品を使わせて頂きました。
(快く使用許可を下さった小島弘子様を始め、権利関係の皆様には心より感謝を申し上げます。)

発売は5/27の奈良公演から開始致します。
もちろん翌日の尾道、翌々日の広島でも販売いたしますので、地元の皆さんには楽しみにお待ち頂ければ幸いです。

このグループの東京以外での公演は本当に珍しく、初めて聴いて下さる方が大半ではないかと思います。
メンバーはそれぞれ何らかの形で関西や中国地方へお邪魔して演奏を聴いて頂いてはいますが、今回の演奏では各自の違う側面を聴いて頂けるのではないでしょうか。
僕個人としましては、自分の作曲作品にどのような反応があるのか、楽しみでもあり怖くもあり…、かなりドキドキしています。
ただ演奏ではハジけたい!
せっかく聴いてもらえるのだから、最高のパフォーマンスを貪欲に求めたいと思っています。

そもそもこのグループを結成したきっかけは、タンゴの既存曲にヴァイオリンが中心となる編曲を施して演奏したかったから。
で、北村聡(バンドネオン)、三枝伸太郎(ピアノ)、田辺和弘(コントラバス)の各氏に声をかけて、ライヴ会場も押さえた。
ところがいざ編曲に取り掛かっても一向に筆が進まない。
タンゴは演奏と共に“編曲”も魅力の構成要素の一つなのですが…。
と言うことで、すぐさま方針を『自分の曲のみ演奏するグループ』に変更しました。
実際、そう変えたら、この活動が結構息の長いものとなりました。

このようにタンゴの既存曲をレパートリーにすることは止めたわけですが、この音楽が持つ情念の様なものは今でも自分の音楽の核であると考えています。
自分の曲を作るにしても、ここは大事にしたいと思っています。
と言うか、放っておいてもそう言うふうになってしまいます。

それと、これは最近の話ですが、今の日本の社会や人々を意識する事が多くなりました。
僕自身、日本で生活していて、好むと好まざると、この国に今蔓延している時代精神のようなものに少なからず影響を受けているわけです。
で、一音楽家として今の日本社会や個々人の心に耳を澄ます時、どうも軋みの様な音が聞こえてくる。
それが自分の中の軋みと共振する。
どうにかしてこれを音楽ドキュメンタリーの様な形で表現出来ないかと思う様になりました。
(リアリズム、と自分の音楽を定義づけるのはいささか憚られますが、でもそこに創作の出発点を置く事が多いかも知れません。)

しかもこれをタンゴのフレームの中で行いたい。
但し、単純にタンゴの常套句やピアソラ作品に良く見られる音型を移植するのではなく、例えば『タンゴの木』が生えている土にもっと様々な音楽の種を植える感じで…。
(芽が出て育つ事もあれば、すぐ枯れてしまったり、芽さえ出ない事もある。ロシア民謡の種は少しの肥料と水で結構育ちます。)

こんなふうに色んな事を考えながら作って来た音楽です。
是非多くの方に関心を持って頂き、聴いて頂けたら最高に嬉しいです。

各公演、是非お誘い合わせの上お越し下さい!
新譜もどうぞお楽しみに!
宜しくお願い致します!

《公演詳細》
WINTER IN A VISION 2喜多直毅クアルテットコンサート 2017


喜多直毅クアルテット『WINTER IN A VISION 2』, 北村聡, 三枝伸太郎, 田辺和弘

喜多直毅クアルテット『WINTER IN A VISION 2』, 北村聡, 三枝伸太郎, 田辺和弘


出演:喜多直毅クアルテット 
   喜多直毅(音楽とヴァイオリン) 
   北村聡(バンドネオン) 
   三枝伸太郎(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)


5/27奈良

内容:前半/アストル・ピアソラ作品
   後半/オリジナル作品
日時:2017年5月27日(土)開場13:30/開演14:00
会場:奈良市ならまちセンター 市民ホール
   奈良県奈良市東寺林町38番地
   0742-27-1151
   地図 
   近鉄奈良駅より約10分、JR奈良駅より約15分
料金:予約¥3,500 当日¥4,000
予約:2017年1月7日(土)10:00より、以下の方法で予約受付を開始いたします。
 1. きたむらプロジェクト tel/fax:0744-24-3791 or hokusonke@gmail.com
  チケット発送可。お支払いは口座振り込みです。 
  ※会場受付お取り置き・当日精算にも対応させて頂きます。
 2. 森のカフェひがしむきGardens 0742-26-4688
  窓口販売です。
 3. チケットぴあ Pコード317970 
  ウェブの他、セブンイレブン、サークルK・サンクスの各店舗でお求めていただけます。
主催:きたむらプロジェクト
   tel/fax: 0744-24-3791 
   mail: hokusonke@gmail.com


5/28尾道

日時:2017年5月28日 開場17:00/開演18:00
会場:JOHN Burger & Cafe
   広島県尾道市東御所町3-25
   0848-25-2688
料金:当日のみ(予約無し)3,000円(要ワンドリンクオーダー)
お問い合わせ先:090-6288-5208(杉山)


5/29広島

日時:2017年5月29日(月)開場18:30/開演19:00
会場:日本キリスト教団広島流川教会
   広島市中区上幟町8-30
   082-221-1813
地図:https://goo.gl/B03WbX
料金:前売り券¥3,000/当日券¥3,500
   学生前売り券¥1,000/学生当日券¥1,500
ご予約・お問い合わせ先:080-6326-4047、dfsxk910@ybb.ne.jp(黒田)


6/10東京

日時:2017年6月10日(土)19:00開場/19:30開演
会場:求道会館(本郷)
   東京都文京区本郷6-20-5
   地図 
 料金:予約¥4,000/当日¥4.500
ご予約・問い合わせ:violin@nkita.net(喜多直毅)
※メールタイトルは「喜多クアルテット6月予約」、メール本文に《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を 必ずご記入の上、お申し込み下さい。
※ご予約に際しての注意事項
・ご予約の締め切りは公演前日6/9深夜24:00までとさせて頂きます。
・10歳以下のお子様のご入場はお断りする場合がございます。
 主催・制作:喜多直毅
   violin@nkita.net
   http://www.naoki-kita.com
協力:株式会社ソングエクスジャズ

喜多直毅クアルテットFacebookページもどうぞご覧下さい。
これまでのPVや活動記録、またコンサート評等をご覧頂けます!

2017年5月5日金曜日

ダンス公演『MeinSchloss~私の城~』第二日目終了、Ottoさんの個展でミニライヴ

深堀絵梨(女優・ダンサー)喜多直毅(ヴァイオリン奏者)
深堀絵梨(女優・ダンサー)喜多直毅(ヴァイオリン奏者)
『Mein Schloss ~私の城~』の一場面。

前回の更新からすっかり時間が経ってしまいました、済みません。
実は既にドイツ在住の振付家・皆藤千香子さんの作品のリハーサルに入っており、僕も毎日飛んだり跳ねたりしています。
ああ、筋肉痛が…。

以下、前回の記事の続きです。

『MeinSchloss~私の城~』、二日目も無事終了致しました。
僕は前日の演奏をちょっと反省し、“今”と“ここ”にもっと反応して行く様にしました。
こうなると断然楽しい!
時間の最前線にいる気がしました。
やっぱりこうじゃなきゃね!

二日目終演後、ロビーで語り合う人々。

振り付け&演出のJean Sasportesさん、音楽監督の齋藤徹さんも総合的に二日目の方を気に入っていたようです。
作品全体が昨日よりも生きて動いている気がしました。

昨年の公演の写真を元にフォトブックが出来ました!

終演後、見に来ていた人達(一般の方々、ダンス関係者)と色々と話しました。
やはり一番話題になったのが、作品に自閉症特有の動作や話し方を取り入れた事。

自閉症の人々の模倣をどの程度行うか(全く取り入れないのか)。
実はこれ、去年の初演のリハーサル時から出演者同士で話し合っていたことなのです。
(当然のことながら、自閉症の方々の動作や話し方を真似ることに、“揶揄”や“からかい”の気持ちは一切ありません。)

もしかしたら特徴的な動きや話し方は一切取り入れず、もっと別の表現で作品を作ることも出来たかも知れません。

表れとしての身振りや話し方をダンスの参考にすることは“有り”だと思います。
音楽もそこから着想を得られると思う。
しかしそれを通してもっと深い所に達することが出来なければ…。

恐らく出演者の誰もが皆、こうしたことを考えながら作品作りに取り組んでいたと思います。
リハーサル期間中『ちょっと直截的過ぎるのではないか?』『もっと他の表現があるのではないか?』『自閉症の方の家族が不愉快に思うのでは?』という声が出演者から出たこともありました。

しかし自閉症と普段から向き合っている方々(家族、医療関係者、施設スタッフ)から好評を得た事は、この作品の方向性に対する一つの評価と判断出来るでしょう。
『模倣する・しない』を超えたものが作品にこもっていて、それが見る人に確実に触れたからこそ、暖かい拍手を受ける結果となった。
この公演は成功だったと言って間違いありません。

ただ、『もし模倣を全く取り入れずに自閉症についての作品を作るとしたら?』と言う問いも残しておきたい気がします。
今回、ベルリンやケルンの関係者も観に来ていたので将来の上演につながるかも知れませんが、この作品を行い続ける限り模倣についての問いは付いて回る様な気がします。
その問いは出演者側だけではなく、お客さん側から発せられる可能性も大いにあります。

自閉症に限らず、障がいというものを作品に取り入れることはとても難しい。
今後僕自身が中心となって、この様な作品作りを行う機会があるかも知れません。
その時は『Mein Schloss ~私の城~』を通して考えた事、経験が大きなヒントになるだろうと思います。


さて公演翌日はヴッパタール在住の美術製作家のOtto Zechさんの個展で、齋藤徹さん(コントラバス)とデュオのミニライヴ。
Ottoさんは『Mein Schloss』の主催者・Stephanieさんのパートナーです。
昨年はご自身が運営に携わる障害者の為のアトリエで、渡独中のダンサー・矢萩竜太朗さん、Jean Sasportesさん、徹さん、僕によるダンスと音楽のライヴを開いて下さいました。

Otto Zechさん(美術作家)


Ottoさんの作品は異素材によるコラージュ、立体など様々。
どの作品にも温もりを感じました。





個展&ミニライヴの会場は何とドイツ社会民主党の事務所。
と言っても、それ程政治的な意味合いの深い個展ではない様でした。
でも政党事務所でこんな現代美術の個展が行われるなんて、さすがドイツですね!

ライヴでは『Mein Schloss』で使った徹さんのオリジナル曲を演奏。
振り付けのきっかけ等から離れ、自由にのびのびと演奏しました。
お客さんからも大変喜ばれました!

喜多直毅(vln)Otto Zech(美術作家)齋藤徹(cb)
Ottoさん、齋藤徹さんと作品の前で記念撮影
2017年4月28日@SPD, Wuppertal

ここでちょっと宣伝です!
6/18、齋藤徹さんとの久しぶりのデュオライヴを巣鴨のレソノサウンドで行います!
皆さん、ぜひお運び下さい!

出演:齋藤徹(コントラバス)
   喜多直毅(ヴァイオリン)
内容:即興演奏

日時:2017年6月18日(日)14:30開場/15:00開演
会場:レソノサウンド(巣鴨)
   東京都豊島区巣鴨1-3-3
   03-3945-5108(予約受付は致しません)
   地図 https://goo.gl/JzBf46

料金:ご予約¥3,000/当日¥3,500
予約・問い合わせ:violin@nkita.net(喜多)

齋藤徹(contrabass)喜多直毅(violin)
齋藤徹(contrabass)喜多直毅(violin)
2017年4月27日『Mein Schloss ~私の城~』公演
Haus der Jugend Barmen楽屋にて


このデュオ、一年以上やっていなかったかも…。
コントラバスとヴァイオリンで色々なサウンドを描きます。
どうぞお誘い合わせの上、お越し下さい!


僕は現在、デュッセルドルフのWeltkunstzimmerという所におります。
廃工場を改造した施設で、ギャラリーやライヴハウス、スタジオなどがあります。
ここには芸術家が長期滞在して作品作りが出来る様に宿泊施設もあります。
(昨日はこの宿泊施設の廊下でインスタレーションの展示があって面白かったです!)
僕はその一室に寝泊まりして、午前中〜夕方は皆藤千香子さんのダンス作品のリハーサル、夜は事務仕事(日本とのやりとり等)をしています。

日本を発つ前にやり残した仕事が結構あり、ドイツで時間を見つけてやってしまおうと思っていたのですがなかなか難しい…。
ダンスのリハーサルで思いの外疲れてしまい、パソコンに向かうのが大変だったりします。

こんな毎日ですが、元気回復の為にはやっぱり美味い食事!
お気に入りはトルコ料理のインビス(簡単な食堂)です。
見てくれ、この山盛りの肉!

ドネルテラー。これとミネラルウォーター一本で€9。ガッツリ牛肉が嬉しい!

隣に座っていた韓国人観光客に写真を撮らせてくれと言われました。
そしてこのヨーグルトソースとスパイシーなソース二種類、勢いよくドバドバッとかけてくれましたが、実に辛くて素晴らしい!
このインビスは店員の兄ちゃん達もフレンドリーで気に入りました。
全員地元のサッカーチーム・Fortuna Dusseldorfのシャツを着て、気合いが入っています!

今日もたくさん食べたし、明日からも頑張ろう!