2019年1月23日水曜日

今週土曜日(1/26)は代々木・松本弦楽器で元井美智子さん(箏)とデュオ!

皆さん、こんにちは。
今ちょっとビックリしました。
このブログ、正月に更新して以来、何もせずにいたとは!
今年はもう少し書いていけたら良いなと思っていますのでどうぞ宜しくお願いします!

さて振り返れば昨年はおかげさまで色々と充実した仕事をさせて頂きました。
しかしかなりの時間を事務的な事柄に費やしてしまった気がします。
今年はもう少し演奏や作編曲など『音楽』にエネルギーを傾けて参りたいと思っています。
ある意味“転機”となる一年にしたい。
そのためには?と色々考えています。

最近同世代の演奏家の演奏を聴きに行くことが多く、とても刺激になります。
40代も半ばを過ぎるとそれぞれの世界みたいなものが嫌が応にも出来上がって来て、『どんな生き方をしてきたか』『どんな生き方をしているか』が音楽に滲み出てくる。
素晴らしい演奏に触れて、その演奏の向こうにその人の有様・生き様が見えると、自分もしっかりと音楽づくりに取り組んでいかなくてはと思うのです。
そして出来上がった自分の上に胡座をかくのではなく、どんどん新しいものに取り組んで行きたいと願っています。

さてここからは宣伝。

今週末、箏の元井美智子さんと代々木・松本弦楽器にてライヴを行います。
ヴァイオリンと箏によるデュオと言えば『和と洋の出会い』みたいな期待をされがち。
もちろんそういう面もあるかも知れませんが、それだけではありません。

二つの楽器が生まれた場所“アジア・ヨーロッパ” のことはちょっと脇に置いておいて、シンプルで簡素・原始的な弦楽器の響き合いと考えて取り組んでいるデュオです。
我々二人はサウンドに含まれるノイズに大きな魅力を感じており、そこに演奏のポイントを置いていると言えましょう。

自然の世界には沢山の高周波数の音が溢れているそうで、似た周波数帯のサウンドが生楽器のノイズの中には含まれているのだそうです。
ところが歴史が現代に近づけば近づくほど、人間は楽器をコントロールしやすいものに作り変え、ノイズは無駄なものとして排除されて来ました。
それによって人間は音楽が持つ大切なものを多く失って来たと言います。

人間のコントロール願望というものはきりがなく、自分も他人も思い通りにしたい・支配したいと考えがちです。
そして未来や将来をも何とかコントロールしようと躍起になっている。
自分の領域ではないものにまでその力を及ぼし、己にとって都合の良い方向に物事を運ぼうとする。
そんな性質が人間にはあるような気がしますし、この性質は決して幸福を生まず、寧ろ人間の不幸や苦しみの根源sとなっている気がします。

話がちょっと逸れました。
元井さんとのデュオでは楽器が持つ自然なノイズを活かすために、よりオーガニックな素材で作られた弦を使うようにしています。
こんなサウンドによる即興演奏、是非多くの方に聴いて頂きたいと思っています。

喜多直毅(ヴァイオリン)元井美智子(箏) 2018年9月15日@松本弦楽器
喜多直毅(ヴァイオリン)元井美智子(箏)
2018年9月15日@松本弦楽器

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   元井美智子(箏)
内容:即興演奏

日時:2019年1月26日(土) 18:00開場/18:30開演
会場:松本弦楽器(代々木)
   東京都渋谷区千駄ヶ谷5-28-10
   ドルミ第二御苑804号室
   03-3352-9892(場所の問い合わせのみ受け付け)

料金:予約3,000円/当日3,500円(1ドリンク付き)
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net(喜多)

※12名様限定です。ご予約はお早めに!
※お申し込みの際は《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずお書き下さい。
※18:30でメインエントランスの鍵が閉まります。遅刻にご注意下さい。

まだお席に余裕がございます。

土曜日の夜、ぜひお誘い合わせの上、代々木へお越し下さい! 

2019年1月1日火曜日

演奏後期:ルトヴィート・カンタさん(vc)とのデュオ。そして今年も有難うございました!

喜多直毅(ヴァイオリン)深堀絵梨(ダンス) 2018年5月30日・即興パフォーマンス@MAGAZIN, Gladbeck(ドイツ)
喜多直毅(ヴァイオリン)深堀絵梨(ダンス)
2018年5月30日・即興パフォーマンス@MAGAZIN, Gladbeck(ドイツ)

2018年も間も無く終わろうとしています。
は〜〜〜、本当に色んなことがあった一年でした。
ヨーロッパに行ったなぁ、パリでの演奏楽しかったなぁ。

齋藤徹(コントラバス)喜多直毅(ヴァイオリン) Harald Kimmig(ヴァイオリン)Sebastian Gramss(コントラバス) 2018年6月1日@Galarie Linda Treiber(ドイツ)
左から:齋藤徹(コントラバス)喜多直毅(ヴァイオリン)
Harald Kimmig(ヴァイオリン)Sebastian Gramss(コントラバス)
2018年6月1日@Galarie Linda Treiber(ドイツ)

喜多直毅(Violin)Florian Walter(Sax) 2018年6月6日/Bohum, Germany
喜多直毅(Violin)Florian Walter(Sax)
2018年6月6日/Bohum, Germany

そうそうシチリアにも行った。
最高のバカンスでした(自慢)。

シチリアのシラクーザ・オルティージャ島の中心部

それとSebastian Gramss(contrabass)とHarald Kimmig(violin)、二人のドイツ人演奏家と共にツアーをしました。
大変だったけど、でも良い経験になりました。
多くの方のサポートによって実現したツアー。
ご協力下さった方々には心からお礼を申し上げたいと思います。

Harald Kimmig(ヴァイオリン)喜多直毅(ヴァイオリン)久田舜一郎(小鼓)松本泰子(歌) 黒田京子(ピアノ)Sebastian Gramss(コントラバス) 2018年11月14日@ドイツ文化会館ホール
左から:Harald Kimmig(ヴァイオリン)喜多直毅(ヴァイオリン)久田舜一郎(小鼓)松本泰子(歌)
黒田京子(ピアノ)Sebastian Gramss(コントラバス)
2018年11月14日@ドイツ文化会館ホール

3月には関西から久田舜一郎さん(能楽小鼓)と角正之さん(ダンス)をお招きし、さらに大島輝久さん(謡)にもご出演頂いて『葵上』を上演しました。
ネット上にはないのですが、久田先生から送って頂いた後援会誌にレビューが載せられており、評論家の方がとても褒めて下さっていました。
好評を頂いて大変励みになりました。

喜多直毅クアルテットでは初めて九州にお邪魔しました。
一箇所のみの演奏でしたが、それでも地元のお客さんに初めて聴いていただけたことが何より嬉しいです。
客席の反応も良く、やはりこのグループの音楽には潜在的な力があると確信した次第です。
もちろん演奏を聴いて頂いているわけですし、メンバーの技術は凄い。
しかしその“演奏”や“技術”を超えて、しかも“音楽”をも超えたものをやりたいと思っています。
音楽であることさえ忘れる、みたいな感じ。

喜多直毅クアルテット『文豪』:vln喜多直毅/bn北村聡/pf三枝伸太郎/cb田辺和弘 2018年10月28日@公園通りクラシックス
喜多直毅クアルテット『文豪』:vln喜多直毅/bn北村聡/pf三枝伸太郎/cb田辺和弘
2018年10月28日@公園通りクラシックス

しかし、こういうことはまず僕が普段のライヴで出来ていなくてはとも思います。
拡大すれば、普段僕がどんな生活をするかってことも重要なのでしょう。
来年からは朝4:30に起床、風呂場で水を被り、床の拭き掃除をし、その後ご飯・メザシ・沢庵…みたいな朝食を摂る。
その後は座禅です。
こんな生活をしたいと思います(一日で挫折しそう)。

さて先日12月21日は元・アンサンブル金沢の首席チェロ奏者・ルドヴィート・カンタさんと、松本弦楽器にてライヴを行いました。

2018年12月21日・喜多直毅(ヴァイオリン)ルドヴィート・カンタ(チェロ)@松本弦楽器

2018年12月21日・喜多直毅(ヴァイオリン)ルドヴィート・カンタ(チェロ)@松本弦楽器

カンタさんはスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団で第一ソリストとして演奏を行なったのち、日本に移り住み、それ以来ずっと金沢を中心に日本各地で演奏活動をなさっています。

ちなみに僕はスロヴァキアが大好きでこれまで二回訪れています。
これがスロヴァキアを好きになったきっかけのドキュメンタリードラマです。
映像に何度かスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団や若い指揮者が登場しますが、カンタさん、ほとんどの人を知っているそうです。
そしてその人たちの多くがすでに他界しているのだとか…。



様々な賞も受賞していらして、何だか一緒に演奏させて頂くのも恐縮だったのですが、今回は共演のほかに編曲もさせて頂きました。
フォルクローレやヘンリー・マンシーニの映画音楽など。
ヴァイオリンとチェロの2声でハーモニーの縛りのある曲を編曲するのは大変といえば大変、しかしそこが面白いところでもあります。

今回は厚みを付けたい&ハーモニーを強調したい部分はそれぞれダブルストップ(重音)を多用しました。
しかし今考えると、ユニゾンの強さをもう少し利用すれば良かったと思うのです。
どうもハーモニーやコード進行を提示することに気を取られてしまい、旋律がコード進行を内包していることに気が回らなかったりする。
結果スコアに負担をかけ過ぎた気もします。
カンタさんの音色と歌い回しは、小手先のアレンジなんかをはるかに凌駕しているのです。
もっと歌いやすい線的な旋律でも良かったかも知れません。
とはいえ、なかなか面白い演奏が出来たと思います。

このデュオ、もう一度東京でやりたいと思っています。
もっと身体に楽譜が入って、そしてお互いの音を聴き合える状態まで高めて…、そして水に浮かべた船のように音楽が走り出すと良いですね。
次に演奏するとしたらいつ頃かなぁ、カンタさんは金沢に住んでいらっしゃるのでそう簡単にはリハーサルが出来ません。
でも2019年のどこかでもう一度ご一緒させて頂きたいです!

今回はそれぞれのソロもプログラムに入れました。
カンタさんはもちろんバッハのチェロ無伴奏組曲を演奏。
生命感に溢れ、目の前にダンスが見えるような見事なバッハでした!

さて去年に引き続き、今年もまた雑司ヶ谷エル・チョクロにて田中信正さん(ピアノ)とクリスマスライヴ。
土曜日と祝日の間の日曜日だったのでお客さんの入りが心配されました、開けたらビックリ、満員でした!
この日は第一部に普通にライヴでやっているような曲目を演奏。
二人ではじめてやったのはシャンソンの『暗い日曜日』。
それ以外はこれまでにも演奏したことのある曲です。

2018年12月23日喜多直毅(ヴァイオリン)田中信正(ピアノ) クリスマススペシャルライヴ@雑司ヶ谷エル・チョクロ
2018年12月23日喜多直毅(ヴァイオリン)田中信正(ピアノ)
クリスマススペシャルライヴ@雑司ヶ谷エル・チョクロ

第二部はクリスマスソング特集。
アンダーソンの『そりすべり』やスノーマンの挿入歌『Walking in The Air』、愉快な『ひいらぎかざろう』を演奏。
そして客席にキャンドルを灯し、お客さんたちとテゼ共同体の賛美歌を合唱しました。


今年は二年目で、また昨年と同じことをやったら飽きられるかなぁと思いましたが、案外そうでもなく。
しかし去年もやったミニスカサンタのコスプレは男性のお客さんには大不評でした(全く構いません)。
でも女性からは『可愛い〜!』と言っていただけたので良かったです。
来年もやると思います、多分…。


ちなみに言っときますけど、このコスプレ、僕が自分から進んでやっているわけではありません。
エル・チョクロのオーナーの希望に応えているだけです。

あああ、もうすぐ2018年が終わってしまう。
実はこれ、盛岡へ向かう新幹線の車内で書いているのです。

盛岡に間も無く到着するのでその前に年明けのライヴのお知らせを。

【1/5・大泉学園】
出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   翠川敬基(チェロ)
   マクイーン時田深山(箏)
内容:即興演奏
日時:2019年1月5日(土)18:00開場/19:00開演
会場:inF(大泉学園)
   東京都練馬区東大泉3-4-19津田ビル3F
   03-3925-6967
料金:¥3,500+オーダー
ご予約&お問い合わせ:
   03-3925-6967
   in-f.sato@nifty.ne.jp

喜多直毅(ヴァイオリン)翠川敬基(チェロ)マクイーン時田深山(箏)
喜多直毅(ヴァイオリン)翠川敬基(チェロ)マクイーン時田深山(箏)
写真は2018年11月22日、大泉学園inFで撮影。

新年に最もふさわしい楽器、箏。
それを狙ったわけではないのですが、新年初の演奏がこのトリオとなりました。
素晴らしいコンビネーション、そして立ち現れる美しい世界を是非お聴き頂きたいと思っております。

それでは皆さん、今年一年有難うございました!
良いお年をお迎え下さい!