2019年3月27日水曜日

不思議電話&嫌な感じの現場

この間、不思議なことがありました。
その夜はあるライヴが代々木でありまして、16:30頃家を出て17:30頃に会場に着きました。
共演の方と世間話をしているとTさんから携帯にメッセージが入り、『電話しましたか?』と訊かれました。
僕からの着歴がスマホに残っていたそうです。
着信があったのが17:00頃。

僕はその頃会場に向かって電車に乗っていて、絶対に電話なんかしていないのです。
なので『していませんよ』とTさんに伝えると、僕の携帯からではなく家の電話からの着歴だと言うのです。

ビックリしました。
僕は一人暮らしですので、外出中、絶対に家の電話からかけるなんて出来っこないのです、誰かが家にいない限り…。
めちゃめちゃ怖くなりました。

念の為『その番号、03-6281-〇〇〇〇(家電話の番号)ですか!?』と聞いたら、『いいえ、03-6795-〇〇〇〇からです』とのこと。
実は、その6795の番号は8年くらい前まで使っていた番号。
今は使っていませんが、確かに僕の番号だったことに違いありません。
Tさんは古い方の番号をスマホのアドレス帳に登録したままだったので、僕からの着信と表示されたのでした。

ライヴ前にとても怖くなってしまい、Tさんに『03-6795-〇〇〇〇にかけ直してみてください!』と頼んでかけ直してもらったのですが誰も出なかったそうです。
電話番号は使い回されるから、僕の古い番号が誰かの番号になっていて、例えばどこかの業者が営業に使うってこともあり得る。
しかしよりによってTさん。
公私ともに親しい方なので、偶然にしては出来すぎている気がします。

実はですね、丁度Tさんに着信があった頃、僕は電車の中で昔の自分の生活について振り返っていたのです。
それは03-6795-〇〇〇〇を使っていた当時の生活についてです。

この日の僕は朝からめちゃめちゃ怠く、身体が重く、吐き気がしたり、気持ちもボンヤリしていました。
こう言う体調の時は霊体が肉体を離れていると聞いたことがあります。
昔の僕の霊体が生き霊みたいになってTさんに電話をしたのでしょうか。
何の用事だったんでしょうね。
Tさんが電話を取っていたら何を話したんでしょう。
考えれば考えるほど怖いです。
ライヴの演奏は良かったと思います。


フリーのヴァイオリニストなので色々な現場に行きます。
たまに嫌な感じの現場もあるのですが、大抵は気持ちよく仕事をさせて頂いています。
ただ今でも嫌な現場として思い出すのはあるシャンソン歌手のレコーディング。

そのシャンソン歌手は男性で多分50代半ばだったと思います。
黒い革パンを穿いておしゃれな人でした。
性格も優しかったです。
ちょっとゲイゲイしい感じもしましたが、でも子供が二人いると言っていましたし、レコ発には奥さんも来ていたと思います。
でもレパートリーが美輪明宏さん志向だったし衣装も何だかそんな感じでした。

レコーディングにはその方の他にアレンジャーやマネージャー、レコード会社の人達が立ち会っていたのですが、スタッフの人たちが変だったのです。
歌手の男性が席をはずすと、すかさず彼の悪口を言い始めるのです。
ブースで歌手の男性が間違えてもう一度とり直しになると、あからさまにため息をついたり舌打ちをしたり『あ〜早く帰りたい』と言ったりしていました。
歌手の人に聞こえないからと言って酷いなぁと思っていました。

そのレコーディングでは『バラ色の人生』も録音しました。
演奏の方だけ先に録音して歌は後で録ることになっており、僕も弾き終わってコントロールルームへ行って歌を聴いていました。
そうするとサビの後の部分、『♫ラヴィーアーンローズ、ララララララー』と言うところの歌い方が何だか変なのです。
良く聴くと『♫ラヴィーアーンロー、ズララララララー』と、変な箇所で区切って歌っているのです。
“ローズ”まで歌ってから“ララララ”と改めて始めればいいのに、“ロー”で一回切って“ズラララ”と歌うので凄く変なのです。
“ズララ”が際立って聴こえて、滑稽なのでした。

スタッフの人達は腹を抱えて笑ったり、その部分が来ると一緒に歌って面白がったりしていました。
酷いと思いながらも僕も笑ってしまいました。
今でも思い出して笑っています。


さて来週の土曜日には田中信正さん(pf)とのライヴがあります。
皆さん、どうぞお越しください。

喜多直毅(ヴァイオリン)田中信正(ピアノ)
喜多直毅(ヴァイオリン)田中信正(ピアノ)
2018年4月14日@雑司が谷エルチョクロ

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   田中信正(ピアノ)
内容:ラテン音楽、etc.

日時:2019年4月6日(土)14:00開場 15:00開演
会場:雑司が谷TANGO BAR エル・チョクロ
   〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-2-8
   03-6912-5539

料金:ご予約¥3,500 当日¥3,800
予約・問合せ:エル・チョクロ
   03-6912-5539/info@el-choclo.com
   violin@nkita.net(喜多)

2019年3月23日土曜日

Aさんの思い出

憧れの富良野!“北の国から”に使われた五郎・純・蛍が三番目に住んだ家です。
撮影:黒田京子

最近、寝ていたら誰かに肩を叩かれて目が覚めると言う体験をしました。
当然、起きたら誰もいない。
でも強めに叩かれた感触がまだ肩に残っていました。

これも前にあった事なのですが、突然『高見順!』と頭にひらめたのです。
それまで全く関係のないアニメをiPhoneで見ていたのですが、なぜか高校生の頃読みふけった詩人の名前がポンと浮かんだ。
懐かしいなぁ、何十年も読んでなかったなぁと仕事部屋に行ってパソコンで彼のことを検索し始めました。
すると背後に視線を感じたのです。
何と背後の本棚に高見順さんの詩集があったのです。
そこに置いた覚えが無いのに!

先日眠れずに寝返りを打っていたら、学生時代にお世話になっていたAさんという男性の顔と名前がパッと浮かびました。
僕がAさんとお付き合いしていたのは、大学二年から卒業後まで。
当時、Aさんは50代半ばだったと思います。
(因みにAさんは既に亡くなっています。)

Aさんは演奏家の派遣事務所を営んでいました。
ご本人もヴァイオリニスト。
関東のホテルを中心に、披露宴のBGMを演奏する弦楽四重奏等を派遣していました。

僕は大学一年生の頃からAさんの披露宴のBGMの仕事を引き受けるようになりました。
一度演奏すると15,000円から2万円くらいもらえて、学生としては随分良いバイトでした。

音大生で世の中のことなど一つも分からず常識も無い僕のことを、Aさんは本当に可愛がってくれました。
大して上手でも無い僕に仕事を回してくれました。
徐々に一つの結婚披露宴のBGMを全て任せてくれるようにもなりました。
それと仕事のあと飲みに連れて行ってくれました。
ホテル・オークラの高級バーとか。

当時僕は朝起きられない人間で、寝坊して何度か仕事に穴を空けたことがありました。
目覚まし時計が鳴っていても起きられないのです。
めちゃめちゃ怒られました(当然ですが)。
僕のせいで会社の信用を傷つけることになり先方に謝りに行ったはずです。
本当に迷惑をかけました。

遅刻のみではなく、僕の演奏が下手すぎてお客さんからクレームがついたこともあったのです。
恥ずかしい話ですが。
Aさん、本当にごめんなさい。

こんなに迷惑をかけて怒られてばかりいたのですが、Aさんは僕を可愛がって面倒を見てくれました。
ジャズピアニストの大御所・世良譲さんのライヴに僕を連れて行き、一緒に演奏させてくれました。
またタンゴの世界に入る一番最初のきっかけを作ってくれたのもAさんです。
とても感謝していますし、面倒見の良い実に暖かい方でした。

ところが一方で困ったところもありました。
それは僕が他の仕事をしようとすると嫌な顔をするところ。
時には怒鳴りさえしました。
今でいうパワハラです。
(でも当時はそんな言葉は無かった。)

それと結婚披露宴が行われる土日のスケジュールを全て押さえられ、しかし直前になってキャンセルになるのも困ったところでした。
日程だけは空けておくように言われる。
僕は他の仕事を入れられない。
それなのにAさんは押さえていた日程の仕事を直前にキャンセルして来たり、場合によっては忘れていたりもする。
これではスケジュール面でも収入面でも予定が立てられない。

音大を卒業するにあたって、Aさんから進路を聞かれました。
Aさんは、僕が彼の会社へ入社したいと言うことを期待していたのだと思います。

当時はヴァイオリンでポップスやロックを演奏するグループが次々と登場し話題になっていました。
G-クレフやクライズラー&カンパニーなどです。
Aさんはそのようなグループを世に出した会社と繋がりがあったので、その方面の世界へ向けて僕を育てようと考えていたようでした。

僕はAさんには感謝はしている。
しかしずっとAさんの元にいては他の仕事が出来ないし、一生結婚式のBGMだけで終わってしまうかも知れない。
(実際、何人かの友人がそのことを忠告してくれました。)
ヴァイオリンでポップスやロックを弾くのも良いけれど、自分が本当に求めているものは違うんじゃないか。
Aさんの仕事も完全に断ち切るわけではないが、自分のやりたい仕事もやっていきたい。
要は自分の道は自分で選びたいと言うことです。

僕は怒鳴られることを覚悟でそう告げました。
そしたら案の定電話の受話器が割れるかと思うほど怒鳴られました。

その後、ファックスが送られてきました。
そこには今まで僕にご馳走した飲み代なんかの金額が全て書かれており、今すぐ払って返せと言うのです。
そして払わなければ裁判沙汰にするとも言われました。

弱ってしまい、友人や先輩ミュージシャンに相談しました。
音楽家ユニオンの法律相談に行ったり。

それとAさんの自宅兼事務所にも行き、話し合ったり。
でも実際はちっとも話し合いにもなりませんでした。
向こうは数人がかりなのですから。
話し合いを録音しますと言ったら大事なことは何も言わなくなりました。
これはトラウマとなり、僕は仕事の話は言質を取られないような言い方を今でもしています。

ファックス。
今でこそメールのやり取りが中心ですが、当時はファックスが主流でした。
帰宅するとAさんからのファックスの紙が何メートルも床まで垂れていることがありました。
物凄いストレスで胃痙攣の発作が起きることしばしば。
ファックスの機械から吐き出される長い紙が蛇のように身体に巻きつく夢も見ました。

そんなこんながあって、次第にAさんからの連絡も途絶えがちになり、僕は英国に留学しました。
帰国して一度だけAさんと電話で話しました(その経緯は忘れてしまった)。
どんな話をしたのか忘れましたが到底和解なんか出来なかったし、結局お互いに相手を恨んだまま、憎んだままで終わってしまいました。

それから数年して、かつてAさんの元で一緒に演奏をしていたミュージシャンの一人から、Aさんが亡くなったことを知らせるハガキが届きました。
お別れ会をします、とのことでしたが、僕は出席しませんでした。

僕の喧嘩の仕方が良くなかったのか、どうなのか。
お互いの些細な言い方や振る舞いのすれ違いが積もり積もって炎上したのか。
そもそもAさんがパワハラで、初めから付き合うべき人ではなかったのか。
ただ人間関係においてどちらか一方が100%悪いってことは滅多にないと思うのです。
(犯罪とかは別ですよ。)

このように書いてくると、Aさんが悪のように捉えられるかも知れません。
しかし一面を見れば面倒見の良い音楽事務所の親方、また別の一面を見ればパワハラだしヤクザなのであって、100%悪ではありませんでした。
果たして寝坊をして何回も仕事に穴を開け、下手をすればホテル側から賠償責任を囚われかねない僕のミスを毎回許すでしょうか?

音大生として初めて世の中に出る際、社会への導入としてお付き合いをすべき人では無かったのかも知れません。
否、むしろ相応しい人だったのかも?
Aさんと会わなければ見えなかったことも多いと思っています。

ずっと良い関係でいることはなかなか難しい。
良い関係だと思っていたものが、実はそうではなく単に自分のエゴのために相手を利用していることもある。
自分の期待で相手をがんじがらめにしていたり、自分の寂しさを埋める為に相手の存在を要求していたり。

前にあるポッドキャストを聴いていたら良いことを言っていました。
「愛」と「好き」の違いについてです。
両方とも花を育てることに例えています。

「好き」は自分の思った通りの花を育てようとする。
ところが咲いた花が好きな色・好きな形でなく、自分を向いて咲かなければ、その花なんか嫌いになってしまう。
対して「愛」は咲いた花が自分の好きな色・形ではなくても、とにかく咲いたことを喜ぶ。
自分の方を向いて咲かなくても、誰かの方を向いてその人を幸せにしてくれたらそれで十分に嬉しい。


さて土日はライヴがあります!
皆さん、ぜひお越し下さい!

【3/23(土)代々木】


喜多直毅(ヴァイオリン)元井美智子(箏)
喜多直毅(ヴァイオリン)元井美智子(箏)

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   元井美智子(箏)
内容:即興演奏
日時:2019年3月23日(土) 18:00開場/18:30開演
会場:松本弦楽器(代々木)
   東京都渋谷区千駄ヶ谷5-28-10
   ドルミ第二御苑804号室
   03-3352-9892(場所の問い合わせのみ受け付け)
料金:予約3,000円/当日3,500円(1ドリンク付き)
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net(喜多)
※12名様限定です。ご予約はお早めに!
※お申し込みの際は《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずお書き下さい。
※18:30でメインエントランスの鍵が閉まります。遅刻にご注意下さい。


【3/24(日)浦和】


喜多直毅(ヴァイオリン)黒田京子(ピアノ)
喜多直毅(ヴァイオリン)黒田京子(ピアノ)

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   黒田京子(ピアノ)
内容:オリジナル、映画音楽、ヨーロッパの古いポピュラー音楽、etc.
日時:2019年3月24日(日)15:30開場/16:00開演
会場:Act-u(浦和)
         埼玉県さいたま市緑区原山1-13-4
アクセス:浦和駅東口より国際興業バス『グランド経由・北浦和行き』“原山小学校”下車、バス停より徒歩1分
料金:当日¥3,000/予約¥3,500
ご予約:   
090-5332-1510(宮原)
violin@nkita.net(喜多)
主催:Act-u
企画協力:江古田音楽化計画

どちらも宜しくお願いします!

2019年3月20日水曜日

今週土曜日は元井美智子さん(箏)と代々木で、日曜日は黒田京子さんと浦和でライヴを行います。

喜多直毅 Naoki Kita
2019年3月17日アトリエ第Q藝術(成城学園)にて練習中

この記事は友達から貰ったMac miniで書いています。
2011年モデルでちょっと古いのですが、分解してパワーアップしました。

Mac mini 2011
古いモデルだがパワーアップしたらなかなか軽快な動きである。

Mac miniを開腹手術。ホント、唯一の趣味。押入れにはジャンクとかしたMacがまだ眠っています。

まず元々付いていたHDにSSDを追加してデュアルドライブ化。
しかしフュージョンドライブにしようとしたら買ったばかりのSSDがおかしくなってしまい、結局ただのデュアルドライブです。
でも満足。
500GBのHDにはたまりまくったライヴの動画や音源を保管し、1TBのSSDにはOSをインストールして作業場にしています。
メモリはAppleのサイトには8GBまでしか積めないとありますが、ネットで16GBまで増設出来る事が分かりました。
果たして増設大成功!
今はHigh Sierraでサクサク動いています。

でもさすがにAdobeのソフトはキツイなぁ。
虹色くるくる。
多分Sibeliusは大丈夫。
こちらはサブスクリプションを毎月払うのがバカバカしいので、ついに買っちゃいました。
12万円!
頑張って使えるようになるぞ!

さて相変わらず忙しい日々です。
このブログの更新も滞りがち。
前回の更新が2/25かぁ。
酷いもんだ…。
アシスタントには海老蔵のブログみたいな感じで良いからこまめに書くように言われています。
そう言うことはTwitterに書いていますので、皆さん見て下さいね。
Twitter

さて何をしていたかザーッとご報告します。

まず先月27日/28日はコントラバスの西嶋徹さんとレコーディングをしました。
日本音響エンジニアリング株式会社の所有するスタジオで再生装置のサウンドを研究する部屋だそうです。
エンジニアは田中信正さんとのアルバムも録音してくださったミック沢口さんです。
田中さんの時同様、楽器の持つ音をそのまま活かした形で録音。
しかし機材にはこだわり、本当に良いものを選んでいるのだなぁと思います。
ケーブル一本何十万!
おっと危ねえ、踏んづけそうになった!(踏んでません)

喜多直毅&西嶋徹レコーディング風景
2019年2月27日、喜多直毅&西嶋徹レコーディング風景
於:日本音響エンジニアリング株式会社第2音響研究所/サウンド・ラボ

内容は日本の歌です。
アレンジを加えたものとメロディをすーっと素直にそのまま弾いただけのものとか、とにかく色々なトラックが入っています。
全体としての雰囲気は、僕が選曲して編曲していますから推して知るべし。

それにしても西嶋君のコントラバスの音色が素晴らしい!
そして歌心も!

彼と知り合ってから随分年月が経ちました。
小松亮太さん、Leonardo Bravoさんとのタンゴ四重奏団で全国ツアーをしたこともありました。
黒田京子さんの録音の仕事で一緒だったこともあります。
でも二人だけで共同作業をするのはこれが初めて。

彼は葉加瀬太郎さんのサポートをしたり、ジャズでも林正樹さんとデュオをやっていたり、タンゴ方面ではパブロ・シーグレルや会田桃子さんのグループで弾いていたり。
その他、メジャー系アーティストの仕事をたくさんしている方です。
僕と違う世界で違う道を歩んでいる人なのかなと思いきや、喜多直毅クアルテットのライヴやその他即興演奏のライヴに聴きに来てくれた事度々。
関心を持ってくれていた事、とても嬉しかったです。

生き方が違うと一緒に音楽作りをするのは難しいと思いがちですが、意外なポイントでリンクするところがあったりする。
これが人との付き合いの面白いところだし、何かを相手から学ぶことも出来て素晴らしい。
そう言う意味でも今回のレコーディングは僕にとって意義のあるものとなりました。
西嶋君、有難う!!!

リリース時期は明確ではありませんが、すでにミックスダウンを終えました。
割と早く皆さんに聴いて頂けるんじゃないかな?
どうぞお楽しみに!

3月に入って2日/3日は喜多直毅クアルテットのライヴ。
今回は僕が余り宣伝に力を入れられずお客さんが来てくれるか心配だったのですが、両日とも多くの方々にお越しいただきました。
本当に有難うございましたー!
喜多カルテットでは2days公演を行なっておりますが、最近は二日間連続でご予約下さる方が増えて来ました。
本当に嬉しい事です!

喜多直毅クアルテット:喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)

喜多直毅クアルテット:喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)

喜多直毅クアルテット:喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)

次回は4/27。
この公演はホームグランドの公園通りクラシックスを出て、『いずるば』で行います。
何と!
今回は喜多クアルテット始まって以来のゲスト入り公演!
お招きするのはダンサーの矢萩竜太郎さんです!

矢萩竜太郎(即興ダンス)

矢萩竜太郎(即興ダンス)
矢萩竜太郎(即興ダンス)

ダンスのスタイルは常に“即興”。かたちに捉われない自分自身の表現を目指し、彼の存在がその場に与えるポジティブな影響は多方面で注目されている。2014年夏、日本で6回、ドイツで4回の公演を齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に成功させる 。全10回の公演をドキュメンタリー「ダンスとであって・竜太郎10番勝負!」として発表(近藤真左典監督)。

僕は齋藤徹さん(コントラバス)の引き合わせによって彼とはしばしば共演しています。
プロフィールにもあるように、ほんと、場にポジティブなものを与えてくれる稀有なダンサーだと思います。
彼の身体に漲るものは何だろう?
それは実に実に美しいエネルギーです。
それが身体から溢れ、会場を満たしていく。
喜多クアルテットの音楽と彼のダンスから何が生まれるのか!?
皆さん、どうぞお楽しみに!

『喜多直毅クアルテット with 矢萩竜太郎』スペシャル公演
音と身体から迸る美しきエネルギー、その二つが出会う時、生まれいずる“場”。
喜多直毅クアルテット、活動開始以来初めてのゲスト参加公演!!!

出演:喜多直毅クアルテット
   喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   三枝伸太郎(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)
特別出演:矢萩竜太郎(ダンス)

内容:喜多直毅オリジナル作品+即興ダンス

日時:2019年4月27日(土)19:00開場/19:30開演
会場:いずるば(沼部・多摩川)
   東京都大田区田園調布本町38-8
   03-3721-8760

料金:ご予約¥4,000/当日¥4,500
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net

3/9は雑司が谷エルチョクロにてファドも計画のライヴ。
ギターの弾き語りがさがゆきさん、そしてチェロが翠川敬基さん。
この日は凄く久しぶりに来てくださったお客さんがいらして、彼女のリクエストにお応えして僕のオリジナルソングを二曲演奏しました。
歌詞の世界が好きと言ってくださって嬉しい嬉しい。
『言葉』を評価して下さるとソングライティングの励みになります。

ファドも計画  ギター&歌:さがゆき、ヴァイオリン:喜多直毅、チェロ:翠川敬基
2019年3月9日ファドも計画@雑司が谷エルチョクロ
ギター&歌:さがゆき、ヴァイオリン:喜多直毅、チェロ:翠川敬基
写真:S協会さん

翌日3/10は長浜奈津子さんと千葉でタンゴコンサート。
ヴァイオリン一本でタンゴの歌の伴奏をしなければならず、準備がかなり大変でしたが、あー何とかなって本当に良かった!
バンドネオン・ピアノ・ギターと違って、ヴァイオリンは単旋律楽器。
和音が苦手なのです。
ましてやコードの縛りがキツく堅牢な構造を持つタンゴ音楽では特に苦戦を強いられます。
なので今回はいい加減にならないように一音一音書いた楽譜を用意。
結構手間暇かかりましたが、満席のお客さんたちも喜んでくれてCDも売れて良かったです!

夜は下北沢で朗読とヴァイオリン。
共演は同じく長浜奈津子さん。
演目はオスカー・ワイルド作の『ナイチンゲールと赤い薔薇』、そして『わがままな大男』でした。
お客さんの少ない夜でしたが、良い意味で力の抜けたパフォーマンス。
とても自由でした。

3/15はチェロの五十嵐あさかさんと代々木の松本弦楽器にてデュオ。
今回は彼女の曲が多め。
僕は間違えてばかりいました。
ごめんなさい。

喜多直毅(ヴァイオリン)五十嵐あさか(チェロ) 2019年3月15日@松本弦楽器
喜多直毅(ヴァイオリン)五十嵐あさか(チェロ)
2019年3月15日@松本弦楽器

昨年の暮れ、Ludovít Kantaさん(元・アンサンブル金沢首席チェロ奏者)と演奏しましたが、数曲を僕が編曲したのです。
同じ曲を今回五十嵐さんと演奏したのですが、リハーサルの時に僕が書いたチェロパートが実は非常に難しかった事が分かりました。
五十嵐さんの意見を聞いて、そう思いました。
例えば三度の重音ってヴァイオリンには簡単なのですが、チェロだと結構指を開かないといけない。
そんなこともつゆ知らず!
西嶋君とのレコーディングの編曲でもコントラバスには難しいことを書いていました。

それと弦楽合奏には向かない音づかいをしていたりしていて、弦楽器奏者なのにダメだなぁと思ったりしました。
ストリングスの編曲ってシンプルに書いても豊かだったりするんですよね。
無理に和声付けして難しい重音を弾かせようとすると、響きや流れに支障を来たす。
今回のライヴではそんなことを学びました。
でもこういうことも踏まえた上で、また弦楽合奏のアレンジをして見たいとも思いました。

翌3/16は京谷弘司さん(バンドネオン)のタンゴトリオ。
ピアノは淡路七穂子さん(ピアノ)でした。
この日は昔良くこのトリオやクアルテートで演奏した曲が多めでした(ほとんど忘れていた)。

中でもJuan José Mosalini - Antonio Agriの“Desde Adentro”という曲は本当に好きで、この曲がプログラムに入っていて嬉しかった!
間も無く桜の季節ですが、散り落ちる桜の花びらをイメージするような曲です。


タンゴってもちろんアルゼンチンの音楽ですが、たまに無常観とか“もののあはれ”を感じさせる曲がある。
というか僕が勝手にそう感じているのかも知れません、日本人だから。

歳のせいかも知れませんが、最近目の前に流れる川をイメージすることが多いのです。
目の前にあると思っていたものが次から次へと流れて行き、二度と帰ってこない。
昔は川の中に入って行き、流れ去るものを追いかけたりしていました。
ずぶ濡れになって。
でも最近は「あぁもう帰って来ないんだなぁ」と思って眺めている、そんな視点を得たように思います。

かといって完全に執着を捨て去って精進料理みたいな人間になった訳でもないのですが、この“目の前の川”のイメージは前より強く、眼差しも変わってきたような気がします。
歳を取って写経や座禅を始める人は多いですよね。
無常観。
仏教には学ぶものが多い。

さて翌日3/17はアトリエ第Q藝術にて角正之さん(ダンス)と翠川敬基さん(チェロ)と即興パフォーマンス。
角さんは神戸の方ですが、いらしたお客さんの大半が角さんのお客さんで、主催者・東京側のホストとしては何とも面目無い…。
関西に行った時は角さんに世話になってばかりなのになー。

2019年3月17日喜多直毅(ヴァイオリン)翠川敬基(チェロ)角正之(ダンス)
@アトリエ第Q藝術(成城学園)
リハーサル風景

それはともかくパフォーマンス自体は本当に素晴らしいものになりました!
その場に音が鳴り響き、そして縦横無尽に動く身体がある。
しかしそうした物理的な要素以上のものが誕生したように思います。
比較的ストーリー性もあったと思いますが、それは今という瞬間が次の瞬間へと導くことの繋がりで成立し、とても自然な流れだったと思います。
この二人の巨匠とのパフォーマンス、返す返すももっと多くの方にご覧いただきたかったです。
ライターの齊藤聡さんが公演のレポートをブログに書いてくださいましたので、どうぞお読みください。
自縄自縛日記 喜多直毅+翠川敬基+角正之@アトリエ第Q藝術

さて今週土、日曜日もライヴを行います。
土曜日は代々木・松本弦楽器にて元井美智子さん(箏)と即興演奏。
回を重ねるごとに充実した演奏をお届けしています。
是非お越しください!

喜多直毅(ヴァイオリン)元井美智子(箏)
喜多直毅(ヴァイオリン)元井美智子(箏)
2019年1月26日@松本弦楽器

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   元井美智子(箏)
内容:即興演奏

日時:2019年3月23日(土) 18:00開場/18:30開演
会場:松本弦楽器(代々木)
   東京都渋谷区千駄ヶ谷5-28-10
   ドルミ第二御苑804号室
   03-3352-9892(場所の問い合わせのみ受け付け)

料金:予約3,000円/当日3,500円(1ドリンク付き)
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net(喜多)

※12名様限定です。ご予約はお早めに!
※お申し込みの際は《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずお書き下さい。
※18:30でメインエントランスの鍵が閉まります。遅刻にご注意下さい。

そして日曜日はお馴染み・黒田京子さん(Pf)とのデュオ。
ここ数年は昭和歌謡や映画音楽、シャンソンやロシアの歌を演奏してきましたが、最近はオリジナル曲の演奏も多くなっています。
もはやどのジャンルのどの曲を演奏しても、喜多&黒田デュオの音楽と言えましょう。
会場は初めての浦和、そして初めてのAct-u。
余り埼玉県での演奏は行っておりませんのでお近くの方は是非是非お出かけください!

喜多直毅&黒田京子デュオ
喜多直毅&黒田京子デュオ
2016年7月30日、熊本市

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   黒田京子(ピアノ)
内容:オリジナル、映画音楽、ヨーロッパの古いポピュラー音楽、etc.

日時:2019年3月24日(日)15:30開場/16:00開演
会場:Act-u(浦和)
   埼玉県さいたま市緑区1-13-4
アクセス:浦和駅東口より国際興業バス『グランド経由・北浦和行き』“原山小学校”下車、バス停より徒歩1分

料金:当日¥3,000/予約¥3,500
ご予約:   
090-5332-1510(宮原)
violin@nkita.net(喜多)

主催:Act-u
企画協力:江古田音楽化計画

ホント、もうすぐ桜が咲きますよね。
毎年この時期にヨーロッパにいたりしてなかなか花見が出来ずにおりましたが、今年は行けそうです!
上野公園、隅田公園、飛鳥山、石神井川沿いの道。
どこも好きですが、一番気に入っているのは千鳥ヶ淵の夜桜です。

隅田公園にて。桜の枝!バキッ!