頭蓋骨の中の溶鉱炉、黒煙を上げてくすぶる脳漿、灼熱の蒸気機関、喜多直毅クアルテット

ちょっと体調を崩してしまいました。
僕は忙しくなったり、睡眠リズムが狂ったり、精神的ストレスが重なると頭の中が溶鉱炉のようになってしまう傾向があり、今回もそれです。
焼け焦げたタイヤから出て来るような黒煙が頭蓋骨の中に充満する感じ。
でもここ数日ゆっくり休んだら大分良くなりました。
どうぞご心配なく。

それなのに今度は風邪です…。
あああ。

とはいえ、8/11&12に向けて曲作りをしなければなりません。
寝ているわけにはいかない。

このライヴのテーマは『厳父』。
え〜っとまだ何も出来ていません…(というか、アイディアがとっちらかっていて、断片の構成が出来ていない。)

実はこれまでも本番の一週間くらい前に作曲に取り掛かり、何とか滑り込みセーフで完成させて来ました。
夏休みの宿題を放ったらかしにして遊び呆けて、登校日の前日に泣きながら『夏休みの友』を開く子供のようです。
算数ドリルもやってない、漢字の書き取りもやってない、絵日記もつけてない、自由研究も、工作も、読書感想文も…。
とにかく追い込まれないと取り掛からない子供でした。
でも今は大人ですので、何とか完成させたいと思います!
まさに夏休みの宿題!

喜多クアルテットでは10月に九州にも行きたいと思っており、色々と計画中です。
有名な曲をやるわけでもないし、お客さんにとっては『海のものとも山のものとも分からない』グループです。
但し一度聴いて頂ければ絶対に感動して頂ける、或いは驚いて頂けるコンサートだと思います。
心を鉤爪で引っ掻くような…。

この記事の冒頭にも書いたような、頭蓋骨の中の溶鉱炉、黒煙を上げてくすぶる脳漿、灼熱の蒸気機関。
音楽の底辺にあるのはこのイメージです。


8/11と12、まだお席に余裕がございますので、どうぞお越し下さい!

喜多直毅クアルテット2日連続公演
『厳父』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ


2018年8月11日12日喜多直毅クアルテット『厳父』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~ violin & music喜多直毅/bandoneon北村聡/piano三枝伸太郎/contrabass田辺和弘 @公園通りクラシックス
2018年8月11日12日喜多直毅クアルテット『厳父』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~
violin & music喜多直毅/bandoneon北村聡/piano三枝伸太郎/contrabass田辺和弘
@公園通りクラシックス

・出演
 喜多直毅(音楽とヴァイオリン)
 北村聡(バンドネオン)
 三枝伸太郎(ピアノ)
 田辺和弘(コントラバス)

・日時:2018年8月11日(土)、8月12日(日)※2日連続公演
    14時30分開場/15時開演
    ※11日、12日ではそれぞれ異なる曲目を演奏いたします。

・会場:公園通りクラシックス(渋谷)
    JR・東京メトロ・東急線・京王井の頭線渋谷駅下車徒歩8分
・入場料:どちらか1日分のご予約¥4,000
    2日連続予約¥7,000(8月11日のご来場時に¥4,000、翌8月12日に¥3,000を申し受けます)
    当日(両日とも)¥4,500
 
●2日連続予約は8月10日までにお願い致します
●8月11日に翌日8月12日のご予約を頂いた場合は¥4,000を申し受けます。
・メールでのお申し込み:violin@nkita.net(喜多)
 メールタイトルは「喜多クアルテット8月予約」、メール本文に「代表者氏名、人数、連絡先電話番号」を
 必ずご記入の上、お申し込みください。
・電話でのお申し込み  Tel:03-6310-8871(公園通りクラシックス)

呪詛—その言葉が示唆するとおりの、音による拘束力。解放ではなく、深い余韻で絡めとる音楽である。あわ立つような優美さと紙一重の無の深淵、劇的な高揚の狭間に介入してくる寂寥のフラッシュバック、歩みを掬う「いま」への爪痕、緻密さの集積が突如豪胆に化ける起爆力、等々。それらを突き詰めれば、聴き手のひとりひとりが内に抱えこむ逃れ得ない風景が見えてくるかもしれない。
文章:伏谷佳代(『JazzTokyo』No.240より抜粋)

【喜多直毅クアルテット】
2011年、ヴァイオリニスト喜多直毅によって結成された四重奏団。演奏される楽曲は全て喜多のオリジナル作品であり、その出自とも言うべきアルゼンチンタンゴからフリージャズ、即興演奏、現代音楽まで、様々な要素を呑み込んで再構築された、比類なき音楽である。ロシア音楽を彷彿とさせる濃厚な旋律と共に、日本の伝統音楽に通ずる“間”の感覚を併せ持った彼らの音楽は、その深い精神性を高く評価されている。
4人のメンバーはそれぞれの楽器における国内屈指のタンゴ奏者と目されつつ、卓越した実力により、ジャンルを超えてシーンの最先端で活躍している。この4人においてこそ実現する超絶なる表現が、聴衆の気魂を揺さぶり“ドゥエンデ(Duende)”を呼び醒ます。


【直近のライヴ】



出演:Hugues Vincent(チェロ)
   喜多直毅(ヴァイオリン)
   MaMaKin(俳句・書)
内容:即興演奏、俳句と書のパフォーマンス

日時:2018年8月5日(日)18:30開場 19:30開演
会場:音や金時(西荻窪)
   東京都杉並区西荻北2-2-14喜志コーポB1
   03-5382-2020

料金:2,700円+オーダー
予約:必要ありません。そのままお越し下さい。

ユーグ・ヴァンサン (Hugues Vincent)
クラシックチェロをデニス・チェレ(Denise Cherret)に師事しながら、ジャズをl'edim 音楽学校(パリ)とモントルイユコンセルバトワールで学び、音楽理論の学位と、中学高 等学校音楽教員資格をパリ第8大学で取得。
インプロヴィゼーションを研修やマスターク ラス(とりわけソフィア・ドマンシッシ(Sophia Domanchich), ディディエ・ルヴァレ( Didier Levallet), ヴァンサン・クルトワー(Vincent Courtois), バール・フィリップ( Barre phillips) で学ぶ。
ジャンルや国境を越えての多岐に渡る活動を通して独自の音世界を会得。ジャズ、現代音楽、インプロヴィゼーションを基軸として世界各国で様々なグループへの参加や舞台音楽、舞踏ダンサーとのコラボレーションを手掛ける。

フランスから頻繁に来日し、もはや僕以上に日本の、否東アジアのインプロシーンに詳しいユーグ・ヴァンサン(チェロ)との即興演奏ライヴです。

音や金時のママキンさんの書と俳句のパフォーマンスも行われます。

皆さんのお越しをお待ちしています!

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