11/7(火)【歌の岸辺 ~松本泰子が歌う喜多直毅作詞作曲集~】@Zimagine

札付きの少年、片足の屑拾い、喪服を着た行列、蛇と蜥蜴の息子、売られていく女たち、皮肉屋。

これまでヴァイオリニストとしての活動と並行して歌作りをしてきました。
ソングライティングでは言葉を取り扱うことも出来るので大変取り組みがいがあり、楽しんで作っています。

実は僕の場合、インスト曲作りもソングライティングも同じものだと思っています。
もしかしたら即興演奏も同じかも知れません。

まず今描くべき世界が与えられる。
その世界を表現するために、音の方がアプローチしやすいと思われればインスト曲を作り、言葉の方が相応しいと感じる時は歌を作ります。
アウトプットの仕方が違うだけで、描きたい世界は一つといっても過言ではありません。

曲調は暗いものが多いです。
題材を事件や世相、実在する人物に求めているのでどうしてもそうなってしまいます。
僕自身が暗い人間なのでも絶望しているのでもなく、歌の中の人物がどのような目で世界や人間を見ているかを描いており、彼らの気持ちや時代の雰囲気を描くと決して明るいものにはなりません。
ある意味、歌の一つ一つが何かを取り扱ったドキュメンタリーとも言えると思います。

先日初めて三人でリハーサルを行いました。
それぞれとは頻繁に一緒に演奏させて頂いていますが、泰子さんと田中さんは初共演。
曲の解釈、表現ともに実に見事。
歌の心を鷲掴みにする歌手と歌に翼を与えることの出来るピアニストです。
ライヴが本当に楽しみです。

皆さんもどうぞお誘い合わせの上お越しください。


【歌の岸辺  ~松本泰子が歌う喜多直毅作詞作曲集~】

出演:松本泰子(歌)
   喜多直毅(ヴァイオリン)
   田中信正(ピアノ)
内容:喜多直毅オリジナルソング

日時:2023年11月7日(火) 19:00開場/19:30開演
会場:ZIMAGINE(青山・骨董通り)
   〒107-0062
   東京都港区南青山6-2-13 ファイン青山B1(エレベーター有)
   TEL: 03-6679-5833
   「銀座線」「千代田線」「半蔵門線」 表参道駅 B1出口またはB3出口より徒歩7分

料金:ご予約¥4,000/当日¥4,500(共にドリンク別料金)
ご予約:
【メール】violin@nkita.net
※メールタイトルは「11/7喜多ソング」、メール本文に《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を 必ずご記入の上、お申し込み下さい。
【Web予約フォーム】Zimgine予約サイト

【出演者プロフィール】
◉松本泰子(ヴォーカル)
シンガーソングライターとしてライブ活動を始め、後に伊藤君子氏に師事。オリジナル、ジャズ、アラブ曲などジャンルにとらわれずに歌うヴォーカリスト。参加ユニット『RabiSari』(ラビィサリ、w/ 常味裕司/oud, 和田啓/hand drum)。2012~13年に佐藤允彦氏「ランドゥー ガ~スリランカ公演」参加。2015年「ウタウタ」w/喜多直毅(violin)長谷川友二(guitar)和田啓(percussion)をリリース。2019年故・斎藤徹(コントラバス)とのDUO 作品「Sluggish Waltz」リリース。’21年’23年 shezoo主催「マタイ受難曲」公演参加。

◉喜多直毅(作詞作曲・ヴァイオリン)
1972年岩手県出身。国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、その独創性と精神性において高く評価されている。他に翠川敬基、黒田京子、故・齋藤徹等、国内を代表する即興演奏家との演奏と録音、また邦楽・韓国伝統音楽奏者・ダンサー・朗読家との共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行なっている。ソングライターとしては上條恒彦、さがゆき、カルメン・マキ、松本泰子に作品提供を行なっている。(敬称略)www.naoki-kita.com

◉田中信正(ピアノ)
4歳より電子オルガンをはじめ、16歳でクラシックピアノに転向。国立音楽大学作曲学科中退。小灘裕子、藤井英一、橋本一子、佐藤允彦、各氏に師事。1993年横濱ジャズプロムナード第一回コンペティションで、グランプリ及び個人賞ベストプレイヤー賞受賞。共演者と創り上げる自由で即興性に富んだ演奏活動は、JAZZのフォーマットばかりではなく多岐に渡る。現在は、数多くのユニットのメンバーとしてライブやレコーディングに参加している。2014年からは超弩級ユニット「田中信正トリオ作戦失敗(落合康介b、橋本学ds)」を始動、好評を博している。2018年「田中信正トリオ」CD第二作「キティ組曲」を、2022年ピアノソロ「プロローグ」をリリース。



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