9/22(金)はダンス作品『Mein Schloss ~私の城~』のための齋藤徹音楽集ライヴ

ダンス作品『Mein Schloss ~私の城~』のための齋藤徹音楽集
ダンス作品『Mein Schloss ~私の城~』のための齋藤徹音楽集
2023年9月22日 公園通りクラシックス
Violin:喜多直毅 / Accordion:熊坂路得子 / koto:マクイーン時田深山 / Contrabass:田辺和弘


こんにちは、暑さも和らぎ過ごしやすくなって参りました。
真夏の間は深夜だというのに息が詰まるほどの蒸し暑さで、夜の散歩も控えていました。
でも最近は少しずつ秋らしくなってきましたね。

さてこの度は来る9月22日(金)夜、渋谷の公園通りクラシックスで行われる『私の城』公演のご紹介です。

この公演はコントラバス奏者であり作曲家の齋藤徹さん(2018年没)がダンス作品『私の城』のために用意した楽曲を演奏するものです。『私の城』は2016年から数回に亘りドイツで上演が続けられました。
僕は初回から参加していましたが、齋藤徹さんが他界された事とコロナ禍で暫く公演は中断されていました。
しかし2022年には日本公演が行われ、齋藤徹さんやドイツの音楽メンバーの代わりに日本で活躍する演奏家三人を招き、四名のアンサンブルで演奏を行い好評を頂きました。

今回お届けする一連の曲は元々ダンスのための音楽ですので、公演ではダンスの時間軸に基づいて演奏されました。
しかしこの公演では音楽の持つ時間軸やストーリーを活かし、伸びやかに自由に演奏を繰り広げたいと思います。

齋藤徹さんの音楽の魅力は一言では言い尽くせませんが、一つには神秘性があるのではないかと思っています。
それだけではなくいつまでも耳に残って繰り返されるようなポップなメロディラインも魅力だと思います。
今回は原曲の良さを活かしながら、少しだけ編曲も加えます。
そっくりそのまま齋藤徹さんの模倣とならず、この四人ならではの演奏をお楽しみいただけるのではないかと思います。

9/22はぜひお誘い合わせの上お越しください。
よろしくお願いいたします。

ダンス作品『Mein Schloss ~私の城~』のための齋藤徹音楽集
Musik für Tanztheater "Mein Schloss"

出演:Mein Schloss 日本公演音楽チーム
   喜多直毅(ヴァイオリン)
   熊坂路得子(アコーディオン)
   マクイーン時田深山(箏)
   田辺和弘(コントラバス)
作曲:齋藤徹
内容:ダンス作品『Mein Schloss』に用いられた楽曲(齋藤徹)の演奏

日時:2023年9月22日(金) 19:00開場/19:30開演

会場:公園通りクラシックス(渋谷)
   〒150-0042東京都渋谷区宇田川町19-5
   東京山手教会B1F
   03-6310-8871
   ※JR・東京メトロ・東急線・京王井の頭線渋谷駅下車徒歩8分

料金:予約¥4,000 / 当日¥4,500
   
【ご予約について】
・メールでのお申し込み:violin@nkita.net(喜多)までお願い致します。
 メールタイトルは「9/22予約」、メール本文に「代表者氏名、人数、連絡先電話番号」を必ずご記入の上、お申し込みください。
・小学生以下のお子様はご入場頂けない場合がございます。

【ダンス公演『Mein Schloss 私の城』について】
2016年から2022年まで4回に亘りドイツ・プッパタール市を中心に開催された『Mein Schloss 私の城』ダンス公演。
この作品はピナ・バウシュ舞踊団の元ソリストであるJean Sasportesによる振付と演出、並びに彼の盟友とも呼ぶべき故・齋藤徹(コントラバス奏者・作曲家)による音楽を軸に作られた。演奏は齋藤の他、喜多直毅(ヴァイオリン)、Ute Voelker(アコーディオン)、Wolfgang Schäfer(トランペット・ユーフォニウム)によって行われた。創作は“自閉症の内面世界と身体性”を元にしており、ドイツでの公演ではダンス関係者はもとより、自閉症当事者、家族、研究者からも高い評価を得た。ドイツでは先述のブッパタール公演のほか、ベルリン、ケルン、ボン等での公演を成功させ、2022年にはSasportes悲願の東京公演も行われたが、音楽監督の齋藤徹が2019年に逝去したことにともない、音楽は特別に編成された日本チームによって演奏された。(敬称略)

【プロフィール】
齋藤徹(作曲 1955-2019)
ダンス、舞踏、演劇、美術、映像、詩、書、邦楽、雅楽、能楽、西洋クラシック音楽、現代音楽、タンゴ、ジャズ、即興音楽、アジアのシャーマニズムなど、様々なジャンルと積極的に交流。アジアとヨーロッパを繋ぐ「ユーラシアン・エコーズ」「オンバク・ヒタム」、ダンスシアター「私の城」などの作曲・演奏、ワークショップを行う。自主レーベルTravessia主宰。 

◉喜多直毅(ヴァイオリン)
1972年岩手県出身。国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、その独創性と精神性において高く評価されている。他に故・齋藤徹、翠川敬基、黒田京子など、国内を代表する即興演奏家との演奏と録音、また邦楽・韓国伝統音楽奏者・ダンサーとの共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行なっている。(敬称略)

◉マクイーン時田深山(箏)
即興、現代音楽、オリジナル曲を中心に活動するオーストラリア出身の箏奏者。伝統に基づきながら人が面白い、聴きたいと思える音楽に箏を取り入れる考えで独自の音楽を目指す。日本国内に加え、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリアなどで活動。2019年にACCグランティとしてニューヨークに滞在し、現代音楽と即興に関わる。2020年に欧、米、豪、日本の作曲家の作品を収録したソロアルバム"SONOBE"をリリース。

熊坂路得子(アコーディオン)
埼玉県さいたま市(旧浦和市)生まれ。6歳よりピアノをはじめ、師の演奏に魅せられ、18歳でアコーディオンと出会った。女子美術大学短期大学部在学中、学校行事や個展等で演奏を始める。現在ではソロ演奏から、ジャンルを超えて様々なミュージシャン、画家、俳優、詩人等とのセッションを展開。映画やCM、芝居、舞台の音楽に携わり、精力的に演奏活動を続けている。 

◉田辺和弘(コントラバス)
クラシック、アルゼンチンタンゴ、即興演奏などで活動するベーシスト。東京藝術大学在学中からタンゴと出会い、日本はもとよりアルゼンチンの若手からタンゴ全盛時代のミュージシャンとも多く共演している。故齋藤徹氏と出会い共演をきっかけに様々なジャンルでも即興的なアプローチを試みている。喜多直毅クアルテットやベーストリオThe Bass Collectiveの他、国内の様々なタンゴバンドに継続的に参加しつつ、ジャンルに関係なくその音楽自体の持つエネルギーを表現するべく模索、活動している。

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