2015年10月19日(月)喜多直毅&黒田京子デュオ・平日昼間のコンサート@雑司が谷エル・チョクロ、演奏後記:9月25日喜多&黒田デュオ@中野SweetRain『ガンプラマイスター!』


黒田京子(ピアノ)、三宅一明さん(釧路・ミヤケ模型)、喜多直毅(ヴァイオリン)

映画館、美術館、コンサートホール…。
これら文化施設を僕もたまに訪れることがあります、平日昼間に。
土曜日や日曜日ほどの人出は無いものの、それでもかなりの数の方々が映画や演奏を楽しんでいらっしゃいます。

そんな方々に是非我々の演奏も楽しんで頂きたいと思い、始めたのがこのコンサートです(今回は第二回目)。
夜はなかなか外出できないと言う方、土日は予定があり忙しいと言う方にもオススメ致します。
夜の演奏同様、充実した音楽のひと時をお過ごし頂きたいと思います!

Monday Afternoon Concert
ヴァイオリンとピアノの音楽物語
〜映画音楽・ヨーロッパのポピュラー音楽・昭和歌謡〜

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   黒田京子(ピアノ)

日時:2015年10月19日(月)開場13:00 開演14:00
   ※終演は大体16:00過ぎを予定しています。
会場:TANGO BAR エル・チョクロ(雑司が谷)
   東京都豊島区南池袋3-2-8
   03-6912-5539
料金:予約¥2,500 当日¥3,000
予約・問合せ:エル・チョクロ
   03-6912-5539/info@el-choclo.com

このコンサートの紹介用にPVを作りました。
是非ご覧下さい!



こちらは以前行われたライヴの為に作ったPVです。
ヴァイオリンとピアノで映画音楽、etc…と題するとどうも甘口のイージー・リスニングと捉えられがちなのですが、我々の場合、そうはなりません!
“美しきデカダンス”…、決して大げさな表現ではないのです。
こちらを御覧下さい。



こちらも以前作ったPV。
上のとはちょっと異なる雰囲気。
こんな古き良きメロディも大事に演奏しています。



10/19(月)13:00、雑司が谷でお待ちしています!!!


演奏後記:
さて先月25日、我々喜多&黒田デュオは中野のSweetRainにて演奏。

ここにひょっこりいらして下さったのが先月の北海道ツアーでお会いした三宅さん!
彼は釧路のミヤケ模型の社長さんです。
そしてモデラーとして名高く、あのバンダイ主催のコンテストでも何度も最優秀賞を受賞していらっしゃいます!!!

見て下さい!このガンプラマイスターの証!バンダイ公認!
こう言う方とはなかなか知り合えません!
この日ライヴに来られなかったガンダムファンのYさん、本当に残念でした!

そんな彼が仕事で出張のついでとは言え、我々の演奏を聴きに来てくれたことに感動!
メチャメチャ嬉しいぜ!

釧路でお会いした時の事は前の記事にも書いたのですが、本当に気さく。
そして明るくて楽しい方です。
地元のお客さん(特に子供たち)にも人気があるに違いない!

お話していると仕事に対する情熱や色々な物事に対する好奇心やチャレンジ精神をヒシヒシと感じます。
仕事に対する情熱と言っても“利益第一主義”ではない。
彼に感じるのはまず本当に良い物だけをお客さんに提供して行きたいと言う心意気みたいなもの。
そして彼の作品を見て伝わってくるのはものづくりに対するこだわりと真剣さ。

ここに僕は彼と自分との共通点を見つけた様に思ったのでした。

お客さんに喜んで貰うこと、それは勿論大事です。
しかしまずは自分がその仕事に誇りを持つこと、創意工夫すること。
そして楽しむことも忘れてはいけません(自分に向けて言っている)。

楽しめないことって、割りきってしまえば短期的には何とかなる。
でもやっぱり長続きはしませんよね。
特に音楽の場合は音に如実に心の姿勢・態度が表れてきます。
プロだからと言って、これは誤魔化せないし嘘がつけない。
仕事だからと我慢し続けても、結局音楽のクオリティが下がったり心身の健康を損なう結果になるのです。
プロだからこそ我慢してはならない、とさえ思います。
我慢して本当に良い仕事が出来るでしょうか???
良い音楽をお客さんに届けられるでしょうか???

さて。
全てを忘れて仕事に没頭できるのは素晴らしい。
時間が経つのを忘れて作曲をしたり練習をしたり、そんな瞬間の連なりを後から幸せと呼ぶのかもしれません。

だとしたら、僕は喜多クアルテットの音楽を作っている時が多分一番幸せです(編曲ではなくオリジナル作品の作曲と言う意味で)。
本当に寝食を忘れます。
冷凍ミックスベジタブルしか食べません。
風呂にも入らない。
でも不潔くらいでは人は死にません。
とにかく自分が納得出来るまで曲を書いていたい。
そうすると『やっぱりこうでなきゃ!』『よっしゃ〜!これだ!』みたいなものが現れる。

そう、もっと良いものを!と追求していることが何よりも楽しい。
あそこをこうしたらもっと良くなるんじゃないか?と思って手を入れることもある。
でももうそのままにしておいたほうが良いんじゃないかと思い、迷ったり悩むこともある。
でもその迷いも悩みも楽しさの一つです。

人から見たらどうだって良いような事、気付かれもしないような事、バカバカしいような事。
でも自分が納得行かなければとことんまで突き詰める。
もはや執念とさえ言えるかもしれません。
しかし自己満足と言われようが何だろうか、こだわり始めると止まりません。
この休符があるとないとでは全然違う、この音符をもうちょっと長く、このフレーズをもう少し後で登場させて、でもやっぱり最初のが良かった、また書き直し!(怒)
でも本当に楽しいのです。
ワクワクする作業です。

こんなふうにして出来上がった音楽を最高の状態でお客さんの耳に届けたいと思っています。
自信と誇りを持って。
そしてその音楽をお客さんが心から喜んでくれたら本当に最高じゃないすか!!!
余り喜んでもらえなくても大丈夫。
原因を考えて、改善、改良する楽しみがある。
今度こそは!と再チャレンジできるのです。

※こう考えると、実は僕は華やかなスター街道を歩む人でもエキセントリックな芸術家肌でもなく、職人気質なのかも知れません。
頑固一徹!
道理で何故か職人さんに可愛がられるわけだ…。

おっと、何だか自分の事ばかり書いて、その上話がそれました。

三宅さんの作品を釧路で見せて頂いた時、彼も僕のように納得行くまで打ち込むタイプなんじゃないかと思ったのです。
しかもそれがちっとも苦にならない。
好きだからやっている。
勿論、仕事全般で言えば人には見せない苦労もあるとは思うけど、しかし苦しみながら歯を食いしばってあの作品を作ったとは思えない。
時間を忘れて打ち込んだ…、そんな彼のエネルギーを感じさせるプラモデル達でした。

最近、仕事を通して同世代の人に会うことが何故か多いのです。
三宅さんも僕と一つか二つしか変わらない。
でも模型店の仕事の他、釧路の街を活気づけるようなイベントを開催したりもしているそうです。
偉いなぁ…。
ホント、尊敬します。

また釧路に行ったら一緒に飲みたい。
(僕はアルコールは飲めませんが、雰囲気だけ。)
釧路と東京、お互いに頑張ろうぜ!

三宅さん、有難う!また釧路か東京で会おう!!!