2015年9月26日土曜日

2015年10月4日(日)喜多直毅無伴奏ヴァイオリン演奏会 14:30開場 15:00開演 @木内ギャラリー(市川)

喜多直毅, Naoki Kita
フライヤーデザイン:山田真介

10月4日は市川の木内ギャラリーにてヴァイオリン独奏のコンサートを行います。
休憩を挟み、20~30分程度の演奏を二回予定しています。

前半は完全即興演奏。
現在、自分がヴァイオリンという楽器に感じるものをダイレクトにお伝えしたいと思います。
様々な音色、質感、時間軸で、空間に放つ様に演奏が出来たらと思っています。
それは風景のようなものだったり、手で触れるようなものだったり、或いは膨張と収縮を繰り返す時間だったり…。
または音の舞踏かも知れません。

僕は様々な音楽を演奏していますが、今回のような独奏による即興演奏は音楽の元素の様なものです。
音楽の誕生のずっとずっと前まで遡って行き、そこで出会う原始的なものと言って良いかもしれません。
僕にとって即興演奏をする時のヴァイオリンは楽器でありながら、祭祀の道具、子供の玩具、身体性を感じる為の物体、時計だったりする。
別に奇妙奇天烈な特殊奏法を行うのではなく(少しはしますが)、それよりも色々な音楽の有り方を様々な角度から見つめてみたいという演奏です。
お客さまにも僕にも、色々な発見の機会になれば嬉しく思います。

ここに今年5月に行った即興演奏の動画を載せます。
この動画では実は上に書いた事と少し異なる気持ちで演奏していますが、何処かでこんなシーンが現れるかも知れません…。



そして休憩を挟んで、第二部は楽曲を演奏します。

まずピアソラのタンゴエチュードから一曲。
そして古典タンゴの曲をモチーフに即興演奏を行います。
まだどの曲をモチーフにするか選んでいないのですが、何か楽しい曲を探したいと思います。

最後はバッハのシャコンヌです。
参考として色々なヴァイオリニストのシャコンヌを聴いていますが、巨匠クラスの演奏はどれも素晴らしい。
基本的に単旋律楽器であるヴァイオリン一本でポリフォニー音楽を奏でるのがこの曲の面白いところです。
※残響の長い演奏会場ほど、このポリフォニー効果を出しやすい。
曲の箇所によりますが、見事な演奏では本当にソプラノ・アルト・テノール・バスの四声部がハッキリと分かれて聴こえます。

しかし色々聴いた中でやはり心に大きく位置を占めるのがジョルジュ・エネスコの演奏です。


※シャコンヌは13:40辺りから始まります。

『お前、これどう思う?』と彼の演奏を初めて聴かせてくれたのは、いつも楽器のメンテナンスでお世話になっている松本弦楽器の親方でした。
凄く衝撃を受けました。
美しい音色なのですが、どこかにザラッとした手触りがある。
独特な音程感には冷たい光の様なものを感じる。
そしてテンポには(良い意味での)焦燥感がある。
こんなシャコンヌ、聴いたことがありません。

他の巨匠の演奏と聴き比べると、『辺境』の匂いがするのです。
野生の香りというか…。
ベタベタと顔に血を塗られる感じさえする。
しかしどこかエレガント。

彼の演奏を聴くと、この曲がヴァイオリン独奏曲なのだと言うことを再認識させられます。
そう、独りで弾く意味みたいなものを感じるのです。
それは単旋律楽器で四声をハッキリ聴かせるって事よりもっと深い意味で。
更に『ヴァイオリンって本来こう言う楽器だよな』『やっぱりこうでなきゃ!』と思わせる。
少なくとも僕はそう言う印象を受けます。

こんな風に書くと、僕がエネスコが好きすぎて、彼のシャコンヌを真似しようとしていると受け取られるかもしれません。
でも真似できません、こんな凄い演奏。
僕には逆立ちしたって無理です。
でも、いつかこんな演奏がしてみたいと少しは思っています…。
何と言ってもカッコいい!


さて以下は演奏会の詳細です。
会場にはまだ一度も行ったことが無いのですがHPの写真を見るとレトロな洋館。
雰囲気も楽しみたいですね。

喜多直毅無伴奏ヴァイオリン演奏会

演奏曲目:
◉自由即興演奏
◉古典タンゴの主題に基づく即興演奏
◉BWV1004より“Chaconne”(J.S.Bach)
◉“Tango Etude”より(A.Piazzolla)、他

日時:2015年10月4日(日)14:30開場 15:00開演 16:20終演予定
会場:木内ギャラリー
   千葉県市川市真間4-11-4
   ※最寄り駅:京成線・国府台駅
料金:予約当日共に2,000円(学生1,000円)
ご予約・お問い合わせ:
   tokunaga.las@tmd.ac.jp or 080-3023-4336(徳永)

日曜日の午後、どうぞお誘い合わせの上お出かけ下さい。
どうぞ宜しくお願いします!