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ヴァイオリン教室を始めます。

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ヴァイオリン教室のチラシです。 裏面を含むPDFは こちら からダウンロードをお願いします。 自分の名前を掲げて演奏活動を開始して約20年とちょっとになります。 長いようで短いキャリア。 その中で色々な方に演奏を聴いて頂いて参りましたが、先日某所で僕の演奏をお聴きになり、CDも聴いて下さっていると言うアマチュアのヴァイオリニストの方から有難くもレッスンの依頼を頂きました。 実はこれまでにも2人ほどレッスンを行ったことはあったのです。 しかし当時は『自分が普段感覚的に行っていること』を言葉にして説明する力が乏しく、内容が抽象的すぎたりして、余りお役に立てなかったのではないかと思っていました。 またある受講生には理論的な話に終始してしまい、レッスンがつまらないものになってしまったと反省しています。 しかし最近、講師としてではなく、リードする形で演奏に参加する機会があり、僕のちょっとした感想のような発言がとても参考になり演奏が大きく変わったという反応を頂きました。 実際、『こうしたらもっと良くなるのではないか』『この奏者の潜在的な可能性をもっと引き出したい』という思いでその演奏に関わった時、僕自身その役割に大きな喜びと楽しさがあるのを実感しました。 それと同時に、教えるためには自分の無意識や感覚を言語化して相手に伝えなければならず、自分自身をもっと掘り下げて明確化することが必要だとも痛感しました。 難しさもありますが、これは自分の演奏にも大変良い影響を与えるだろうと思います。 これまでの演奏経験で得たものが試される時だと思います。 同時に、自分がこれまでの道のりにおいて成功したこと・失敗したことをお伝えし、1人でも多くのヴァイオリニストの方の参考になれば大変嬉しく思います。 実際、普段お世話になっている弦楽器店の他のお客さんから『アドリブをしたいがどうしたら良いか分からない』『コードネームを元に自由に弾いてみたい』と言う声を多く聞くのです。 皆さん、僕以上に高い技術と美しい音色を持っているのですが、『どうして良いか分からない』と言う理由でクラシック音楽以外の可能性が開かれずにいる…。 これほど勿体無いことはありません。 是非こんな方々のお役に立てればと願っています。 ここからはレッスンについて少し詳しく。 喜多直毅ウェブサイト・レッスンページ 教室フライヤーPDFダウンロ

『日本の作曲2010-2019 サントリー芸術財団創設50周年記念』日本の作曲2010-2019 に取り上げて頂きました。

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こちらの本に掲載して頂きました。 日本の作曲2010-2019  サントリー芸術財団創設50周年記念 片山杜秀、白石美雪、長木誠司、野々村禎彦の4人が、2010年から2019年までに作曲あるいは発表された作品のなかから、88人の作曲家による160作品を座談会形式で論評。 (アルテスパブリッシング書籍紹介ページより引用) 拙作『幻の冬 / 喜多直毅クアルテット』について野々村禎彦さんが紹介してくださっています。   それに伴い僕のこれまでの音楽活動の変遷についても説明してくださっています。 先にFacebookでご紹介した 評論家・小沼純一さんの本 も同様、こうした形で紹介していただけるのは本当に嬉しいです。 これからも良い音楽作りをして参りたいと思います。 僕は人様に依頼されて作曲した事はほとんど無いのです。 名刺にはヴァイオリン奏者としか書いておらず作曲家とは一切名乗っていません。 しかし作曲はしている。 自分で演奏することを主眼とした作曲であり、一言で言ってしまえば“自作自演家”なのだと思います。 ソロの活動はほとんどしていませんので、僕のオリジナル曲の演奏にはいつも共演者の存在と協力があります。 彼ら・彼女らの力によって僕の書いたものが実際に音になり、聴衆へと届けられるのです。 僕1人の力では叶わないことであり、たとえ作品として不完全なものであっても皆んなの力が音楽を生きたものにしてくれる。 特にこの作品(幻の冬)では北村聡(Bandoneon)、三枝伸太郎(Piano)、田辺和弘(Contrabass)(敬称略)がそれぞれに創造性を発揮し、音楽をより高く深いものにしてくれました。 感謝の気持ちを忘れずに、これからも仕事をしていきたいと思っています。 ところで、いつか自分がいつもヴァイオリンで弾いているオリジナル曲を他のヴァイオリニストが弾くのを聴いてみたい。 自分が『こうだ』と思っているものが全く違う角度から解釈されて演奏される。 聴いてはみたいけれど、そんな機会は恐らく一生ないかも知れません。 こんなことを夢想していないで、曲作りに取り掛かった方が良い。 誰も拾うことのない小石、忘れられた過去、届くことのない叫び。 そう言ったものを自分なりに探し続け、音楽にしていきたいと思っています。

明日1/13(金)はピアノの黒田京子さんとデュオです!(中野SweetRain)

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 皆さん、明けましておめでとうございます。 だいぶ遅い新年のご挨拶になりますが、今年もどうぞ宜しくお願いします。 明日1/13(金)は中野のSweetRainにてピアノの黒田京子さんとライヴを行います。 オリジナル曲に加え、クラシックや映画音楽などのアレンジものも演奏する予定です。 ぜひお越しください。 宜しくね! 出演:喜多直毅(violin)    黒田京子(piano) 内容:オリジナル曲、昭和歌謡、映画音楽などに即興演奏を交えて 日時:2023年1月13日(金)18:30開場/19:30開演 場所: Sweet Rain (中野)    東京都中野区中野5-46-5 岡田ビルB1    03-6454-0817 料金:3,080円(学割¥1,980)+飲食代 ご予約・お問い合わせ:     jazzsweetrain@cap.ocn.ne.jp    03-6454-0817 年末年始はあまり普段と変わらない過ごし方でした。 相変わらずタンゴの編曲を頑張っています。 前に書いたものも違う角度から見直したりしています。 少しだけ直せば良いと思っていたのに、気がつくと80%くらい書き直したりしています。 タンゴの魅力は色々あるけれど、もうちょっと怒りとか良い意味で暴力的な面が出せたらと思っています。 それと最近、ある方から野口晴哉氏が生前残した語録のプリントを頂きました。 これを読むと芸術における『形』について色々と考えさせられます。 それと慎み、抑制、余白。 音は大事、でも無音にこそ心は宿る。 そう考えれば、いかに無駄な音を出していることか。 短歌を思い出そう。 とにかくもっと勉強して研鑽を積まなければ…。 今年も宜しくお願いします。

12/28(水)午後、おとがたり朗読公演『おとうと 幸田文』@六本木ストライプスペース

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皆さん、こんばんは。 今日は12月25日クリスマス。 2022年も終わろうとしています。 さて来週水曜日、朗読家・女優の長浜奈津子さんと共に朗読公演を行います。 演目は幸田文の遺した名作『おとうと』。 この作品は市川崑監督によって映画化されており、僕も子供時代にたまたまテレビで見て以来ずっと好きな映画です。 映像が美しく、登場する役者たち(岸惠子、川口浩、田中絹代、森雅之)の演技も素晴らしい。 『おとうと』と言えば誰にとっても原作小説と並んでこの映画がまず浮かぶと思いますが、このような強いイメージを既に持つ作品を取り上げるのはある意味チャレンジングかと思います。 しかし、姉と弟の心の通い合いや両親との葛藤など、心の機微に富んだこの作品を是非朗読と音楽で描いてみたいと思っていました。 朗読は映画に比べて圧倒的に情報量が少なく、その分、聴き手が想像を膨らませるスペースが広く設けられています。 映画とはまた違った魅力を感じて頂けるに違いありません。 今日、奈津子さんとリハーサルをしましたが、なかなか良い仕上がり。 これまでも2人で色々な作品に取り組んできましたが、今回は案外スムーズに読みや音楽が流れ出てきます。 我々が気持ちを乗せやすい作品だからかな? ぜひ皆さんにもお越しいただけますように! 幸田文「おとうと」 おとがたり 朗読:長浜奈津子 ヴァイオリン:喜多直毅 「ひどい哀しさなんかまだいいや、少し哀しいのがいつも滲みついちゃってるんだよ、おれに。癪に障らあ、しみったれてて。」 (本文より) <あらすじ> げんと碧郎 (へきろう) は、作家の父と義母の四人家族。姉のげんはリウマチで家事のできない母の代わりを一手に引き受けて、家庭を支える。貧しい暮らし、家族同士や人とのしがらみ、思うようにいかない現実の暮らしの中、碧郎は冤罪から悪い仲間とつきあい、さまざまな事件を起こす。義母への反抗、家庭不和。やりきれない様々な思いを抱える、思春期の碧郎を一心に思いやり、愛情をかけて身の回りの世話をするげん。やがて碧郎は重篤な結核を患い入院。げんは感染を恐れることもなくいっそう献身的に看病するのであった___。 <作品について> 雨の四月、葉桜の土手。美しく細やかな情景描写で、鮮やかに浮かびあがる場面の数々。姉と弟、弟と義母、姉と父、父と義母、家族同士それぞれの関係性と個々の心情。人と

ブログからnoteに移行します。

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引っ越し先はこちら! 喜多直毅|note https://note.com/naoki_kita 追記 すみません、やっぱりこちらBloggerに戻ります。 どうもnoteのUIが好きになれず…。 2022年12月15日 今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

10月中の喜多直毅&黒田京子デュオライヴ2本

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秋めいてまいりました。 喜多直毅&黒田京子デュオの音楽はまさにこんな季節にピッタリ。 10/15(土)は越生・山猫軒、10/29(土)は江古田・マザーグースで演奏致します。 10/15はオリジナル曲を、10/29は映画音楽などをオリジナル編曲でお届けします。 完全に異なるプログラムを演奏しますので、ぜひ両日お越しください! ◉10/15(土)オリジナル楽曲 日時:2022年10月15日(土) 18:00開演    カフェ営業 11:00~ 会場: ギャラリー&カフェ 山猫軒 (埼玉県越生)     埼玉県入間郡越生町龍ケ谷137-5    049-292-3981 交通:電車でお越しの方は越生駅から会場までの送迎車をご利用ください(要予約、15:00発・17:00発)。 料金:ご予約¥3,000 / 当日¥3,500 + order ご予約・お問い合わせ:    049-292-3981(山猫軒)     ue6.1002@gmail.com (江古田音楽化計画) 主催:江古田音楽化計画 ◉10/29(土)映画音楽など 日時:2022年10月29日(土) 13:00開場/13:30開演 会場: マザーグース (江古田)    〒176-0006 東京都練馬区栄町29-2    TEL: 03-3994-2121 料金:3500円 予約・問合せ:マザーグース 03-3994-2121 主催:マザーグース 2015年6月27日 キッド・アイラック・アートギャラリーにて。

喜多直毅クアルテット+Jean Sasportes & Bénédicte Billet『舞曲』:有難うございました!

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昨日、喜多直毅クアルテット+Jean Sasportes & Bénédicte Billet『舞曲』の公演、無事終了いたしました。 満席として下さって本当に有難うございます。 お越しの皆様には楽しんで頂けましたら幸いです。 Jeanさん、Bénédicteさんのダンス(そして我々の音楽)には大変好評を頂きました。 来日中のお二人にとっては日本でのファイナル公演でしたが、彼らにも楽しんで踊って頂けたなら僕にとって喜びもひとしおです。 リハーサル中の画像をいくつかご覧ください。 公演プログラムの一番最後には『海に向かいて ~Facing The Sea~』という曲を使いました。 彼らの古巣であるピナ・バウシュ舞踏団では恐らく使われないタイプであろうエモーショナルでドラマティックなバラードです。 ある意味“ベタ”な曲調で、この曲を使うことには選曲の時点で若干の躊躇がありました。 しかし僕としては、彼らならきっと素晴らしい世界を表現してくれるという確信もあったのです。 彼らがこれまでの人生で向き合ってきた様々な海。 ダンスに捧げた時間。 ピナ・バウシュ舞踏団で得た様々な体験と知識。 また一個人として経てきたであろう様々な経験。 出会いと別れ、喜びと悲しみ、希望と失望、家族・友人との時間。 これらは彼らの“海”の中に漂い流れているに違いありません。 思い出は波のようにうねり、岸辺に繰り返し打ち寄せる。 この人生の“海”を何千マイルも泳ぎ続けてきた二人が、今どんな眼差しで“海”に向き合っているのか…。 それを昨日の公演では本当に見事に表現してくれて、胸が熱くなりました。 言葉に言い表すことの出来ぬほど素晴らしいダンサー達です。 さて昨日は彼らの美しいダンスにすっかり魅了されてしまったわけですが、一つ凄く驚いた出来事が! それは喜多クアルテットの音楽を僕が作曲していると知らなかったお客さんが結構いたことです! ほんと、ビックリ! 何とジャンさんにまで『この曲誰が作ったの?』と言われました! CDにもフライヤーにも『作曲:喜多直毅』とクレジットしてあるのですが…。 今まで喜多クアルテットのレパートリーは、ヤ○ハとか宮○楽器とかから買ってきた楽譜だと思われていたのでしょうか!? 別に少しも怒っていません。 むしろ僕自身で面白がっているくらい。 もしかしたらこの匿名性こそ喜多