2020年12月31日木曜日

行く年来る年、今年の出来事&来年の抱負


2020年も間もなく終わろうとしています。

窓の外には高く登った月。

実は今日の夕方からこの記事の下書きをしていて、今年一年あったことを全部書き出そうとしていました。
でもあまりにも膨大になってしまったのでやめてしまいました。

今年は実に特別な一年でした。
仕事がどんどんキャンセルになったり、生演奏の代わりにインターネット配信でライヴをお届けするようになったり。
国からの補助金、文化庁の支援金などもありましたよね。
僕の周りでも機材を買って動画を作ったり、配信をしたりする人が増えました。
僕もあれこれ買い集めて、作業環境も改善しました。
大変助かっています。
モチベーションも上がりました。

演奏家仲間とも機材について話したり、どのようにクオリティを高めていくかアイディアを出したり。
それとライヴハウスのオーナー達と話すと、結局『どう収益化する?』という話題になっていきます。
しかし僕は演奏家ですので、これから音楽がどのように変わっていくか、そこに一番興味と関心があります。

『どんなに時代が変わっても、変わらないものがある。』とは完全に使い古された言い回し。
若い頃は反発を抱いていました。
新しい価値観の想像を!とか、そんなことを思い描いていたから。

しかし今、世界中がこのような状況にある中、逆に変わらないものって何だろう?と考えています。
それを音楽で探していかなければなりません。
新しい価値観の想像よりも、変わらないものの発見の方が何倍も難しそう。
案外、変わらないもの探しの末、発見されたものこそが新しい価値観なのかも知れませんよね。

さて来年の抱負。

大体毎年のように『来年は〇〇をするぞ!』と意気込んで見せるのですが、パーフェクトに達成できたことはありません。
でも一応目標があると楽しいじゃないですか!?

  1. タンゴ年にする!
    頑張って16曲はオリジナルアレンジをしたい!16曲あれば一本のライヴを全てオリジナルアレンジでお届けできます。ちなみに僕は編曲が遅く、一曲一週間かかります。
  2. 喜多直毅トリオ
    もう少しレパートリーを充実させたいなぁ。それと楽譜をSibeliusで作り直したい。
  3. ソングライティング7曲
    すでに何曲か持ち歌はありますが、あと7曲あればアルバム一枚作れます。
  4. ヴァイオリン&ピアノ二重奏楽譜ダウンロード販売
    タンゴとか映画音楽とかポピュラー音楽の編曲集です。ヴァイオリンとピアノで演奏できて、コンサートのアンコールピースや発表会などに使える楽譜をダウンロード販売したいと思っています。
  5. 自分のwebsiteでの動画配信
    生配信ではなく、ライヴ録画を編集したものを有料配信したいと思っています。
  6. CDのネット通販ページを充実
    表示を大幅に改善し、PayPal決済を可能に致します。
  7. 小説を書くぞ!
    プロットで頓挫しています。今、小説の書き方の本を読んでいます。
  8. OmniPlanの使い方をマスター
    高いソフトなんですけど、全然使えてませんでした。これは大きめのプロジェクトを企画するとき、タイムラインで順序立てられるので便利。
  9. Premiere Pro, Illustrator, Photoshop, Logic Pro
    これらはイライラの元なんですが、お金をかけている割に使い方が上達していない。今年こそ頑張ります!
  10. スムージーを作って飲む
    先日、母からブレンダーを貰ったので。
  11. 語学
    英語+何か。フランス語かイタリア語かスペイン語かロシア語。

こんなところです。

ということで、今年一年は実に実に大変な一年でした。
まだ誰にも先行きは分かりません。
でも祈り願うことしかできないとしても、祈っている心と体で新しい年に入っていければ、また爽やかに再スタートや再チャレンジが出来る気がします。

今年も様々な場所で演奏をお聴きくださりありがとうございました。
多くの方にお世話になり、無事に何とか一年を過ごすことが出来ました。
新年が皆さんにとって良い一年でありますように!

2020年12月19日土曜日

喜多直毅クアルテット『異土』終了、次の公演は2/26『池袋ネガフィルム』

昨日の公演へお越しくださった皆様、寒い中本当に有難うございました!

(公演直前に書いたこちらの記事『現代の異土』も併せてお読みください。)

おかげさまで今年一年間、コロナ禍にありながら、4回の公演を感染対策をしつつ行うことが出来ました。
それ自体は喜ばしいことですし、ホッとしたというのが正直なところ。
しかしコロナ禍の政治経済の様子や自分を含む国民の暮らしを思えば、いつもの年の瀬のような賑やかな気分にもなれません。

段々と歳を重ねて変わっていく自分の身体のことも考えてしまう。
まず老眼。
前は眼からレーザービームでも出しているかの如く、暗いところでも小さい音符が読めました。
しかし最近は譜面の五線がダブって見えるようになって来てしまった。
もう老眼鏡が手放せません。

それとバネ指。
前にタンゴのライヴで、演奏中に左親指が伸びたまま曲がらなくなってしまい、とても慌てました。
すぐに元に戻ったのですが、もうこんなことになりませんように!と祈っていたのに、昨日は右手の小指が伸びたまま曲がらなくなってしまいました。
おかげでテンポもリズムもキープ出来なくなってしまいました(悔しい)。

これも加齢のせいなのだろうか。
それにしても男でずっと小指が立ったままって何だか嫌ですよね?
ヴァイオリン演奏中だけではなく、グラスを持つ時、タバコを吸う時、カラオケのマイクを持つ時。
本当に小指のバネ指だけは治したいです。

余り年齢のことは言いたくないし、気持ちは若いつもりです。
でも身体を保つために運動とか軽いエクササイズをしなければなりませんよね。
たまにやってますよ、HIITトレーニング。
YouTubeに良い動画がたくさんあります。

さて年寄りくさい話になってしまいましたが、本日のセットリストです。

・鉄条網のテーマ
・さすらい人
・田園
・疾走歌
・峻嶺
・ふるさと

田園は新しい曲です。
故郷の盛岡にはさんさ踊りというのがあり、この太鼓のリズムを元に作りました。
『サッコラー チョイワヤッセー』という掛け声があり、これも所々に取り入れてヴァイオリンで奏でられます。


さんさ踊りはYouTubeにも沢山動画がありますので、お時間がある時にでもご覧ください。
ちなみに盛岡のさんさ踊りは賑やかで明るい感じですが、喜多カル版のはもっと違う感じです。
また演奏したいと思いますので、今回いらっしゃれなかった方はどうぞお楽しみに!
いつか盛岡の皆さんにも聴いていただけたらと思っています。
『おらだづのさんさおどるはこったらおんがぐじゃね!』って怒られるかも知れません。
素直に謝ります。
で、またよそで演奏する。


さて次回の喜多カルの公演は2/26(金)です。
会場は池袋、そして池袋をテーマに演奏をお届けしたいと思います!
池袋がテーマってちょっと漠然とした感じですが、戦後昭和の灰色の池袋を再現させることが出来たらと思います。
どんな内容になるか、僕もこれから色々資料を調べてイメージを膨らませてまいります。

ネットや電話でのご予約受付も既に行っておりますが、チケット(実券)を出演者や公演企画制作の雑司ヶ谷TangoBarエルチョクロ・マスターからお買い求めいただくことも可能です。
メンバー(喜多・北村・三枝・田辺)、またはマスターの伊藤さんに声をかけてみてください。
手持ちのチケットが売り切れの際はご容赦願います!

チケットをお買い求めの際は必ずお名前と連絡先をお知らせください。
万が一コロナ感染拡大によって公演中止・延期となった場合、お客様へのご連絡用として必要です。
どうぞ宜しくお願いします。

喜多直毅クアルテット
『池袋ネガフィルム』 ~戦後昭和の残像~ 
オリジナルタンゴで描く都市(まち)のカオスと孤独

喜多直毅クアルテット『池袋ネガフィルム』 喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン) 三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス) 2021年2月26日@としま区民センター8F 多目的ホール
喜多直毅クアルテット『池袋ネガフィルム』
喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)
2021年2月26日@としま区民センター8F 多目的ホール



闇市立ち並ぶ終戦直後の池袋。焦土と化した町は復興のエネルギーで溢れていた。しかし光に対する影のように、猥雑な路地裏、時代に取り残された人々の眼差し、アウトロー達によって引き起こされる事件も存在していた。ネガフィルムのように現代の池袋の明暗や色を反転した時、そこから過去の池袋が見えてくるのではないか。それをオリジナル音楽で描くのが本公演の趣旨である。
喜多直毅クアルテットはこれまで、日本の東北地方の情景をアルゼンチン生まれの音楽・タンゴの語法を取り入れて描いてきた。日本の中心文化から離れた“異土”として東北地方を捉え、そこに吹く寒風や氷点下の空気をサウンドの中に込め表現し、孤絶した人間の内面に肉迫する演奏を続けている。
本公演は、特定の地域に着目しそこで繰り広げられる営みを描写するという喜多クアルテットの手法で、どのような池袋の姿(しかも終戦直後の)が出現するかという実験性に富んでいる。楽団にとっても地域にとっても意義ある公演となるに違いない。

出演:喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   三枝伸太郎(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)
内容:タンゴを土台としたオリジナル楽曲

日時:2021年2月26日(金) 19:00開場/19:30開演
   〒170-0013東京都豊島区東池袋1-20-10
   JR線・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線「池袋駅」東口32番出口より徒歩7分

料金:予約/当日共に¥4,000
















◉オンライン予約/支払/受取方法
* 公演のご案内画面にある「チケット取扱い」をご参照ください。
◎支払・受取方法
1. クレジットにて支払い後、当日公演会場のチケット窓口、またはセブン-イレブンにてお引取り。
2. セブン-イレブンにて支払い、お受け取り。
3. としまチケットセンターにてお支払い、お受け取り。
※ セブン-イレブンでの支払/受取には別途手数料が発生します。

◉電話予約
としまチケットセンター 0570-056-777 (10時から17時 臨時休業あり)
* 電話予約のお客様は、としまチケットセンター、またはセブン-イレブンにてお支払い、お受け取りとなります。

◉チケット取り扱い窓口のご案内
としまチケットセンター(としま区民センター内)
・1F としまチケットセンター
・3F としま区民センター窓口
・4F 財団事務所

企画制作:雑司ヶ谷TANGO BAR エル・チョクロ
主催:公益財団法人としま未来文化財団 
共催:豊島区

◉チケット取り扱い窓口のご案内
としまチケットセンター(としま区民センター1F)
10:00~19:00・臨時休業あり
 
企画制作:雑司ヶ谷TANGO BAR エル・チョクロ
主催:公益財団法人としま未来文化財団 
共催:豊島区

【公演に関するお問い合わせ】
◎雑司ヶ谷TANGO BAR エル・チョクロ 
TEL: 090-7739-0777
◎としま未来文化財団 事業企画グループ 
TEL: 03-3590-7118(平日10:00~17:00

2020年12月18日金曜日

現代の『異土』

喜多直毅クアルテット2020年8月20日公演@公園通りクラシックス・リハーサル
喜多直毅クアルテット2020年8月20日公演@公園通りクラシックス・リハーサル


本日の喜多直毅クアルテット、19:00開場19:30開演@成城アトリエ第Q藝術です。

https://www.seijoatelierq.com

まだお席に余裕がございますのでご予約の上どうぞお越し下さい。

コロナ感染防止対策として要予約とさせて頂いておりますが、当日のご予約も可能です。

violin@nkita.netまでお願いいたします。


今回は音楽で東北を描くという趣旨ですが、公演タイトルの“異土”、実は現在の日本とも取れると感じ始めました。


コロナ感染拡大ですっかり変わってしまった我々の暮らし。

広がる感染に伴って激しく揺れる政治と国民。

そして悪化する経済に大きな打撃を受け、これまでの暮らしを失わざるを得ない人々。


日本という国の地盤沈下は何も今に始まったことではないわけですが、コロナ感染拡大が大きなきっかけとなり、さまざまな変化を表面化させて更に推し進めているのだと思います。

これほど不安な年末が今まであったでしょうか?


コロナによる貧困に苦しむ人たちを、ある人は救済すべきと叫び、一方ある人は自己責任という言葉で片付ける。

色んな意見があって良いのです。
自己責任という言葉にも色々な捉え方があって、一概に悪いものだとは思いません。

しかし真面目に、地道に生きていても、自分の責任だけではどうにもならない状況に陥ることがあると思います。

例えば今回のコロナ禍のように、そういう不運は“降って湧く”。

ほんと、人生は不可解で、準備や保険のきかない場面でつまづくことがある。


そういう時、自己責任とその人のせいにして済ませてしまって良いものか…。

それを許容して、転んだ人を見捨てていく社会、そして人々の心。


日本ってこういう国だったけ?

日本人ってこういう人たちだったっけ?

もしかしたら僕だけが大きな勘違いをしていて、何か幻想のようなものを信じていたのかも知れません。


そんな僕にとってこの国は異土のようなものになってしまった。

日本語は通じるけれど、異国。

しかし他にどこにも行くところがないし、かと言って国には良くなって欲しいから政治批判もする。

すると『そんなに嫌なら出ていけ』と言われる国、それが日本。


今回のライヴは直接コロナ禍に触れるわけではありませんし、元々の主題は東北です。

しかし聴きに来られる方々には、今の日本というふうにも聴いていただけると幸いです。


まず鉄条網を張り巡らします。

あらゆる関係性の間に張り巡らされた鉄条網です。


家も仕事も失った人達が夜の都会を彷徨っています。

働き盛りの20代~40代。

『仕事を選ばなければいくらでも働くところはある』『自己責任』。


そして闇の中に沈む“良き日本”も登場します。

それは切り裂かれて、不安の中に断片として漂っています。


音楽ですので、聴き方次第でどうとも解釈できます。

しかし根本的に、この音楽はドキュメンタリー的であり、リアリズムの音楽です。

生活空間を彩るインテリアとしての音楽ではありません。

あくまでもリアリズムを追求しています。

2020年12月12日土曜日

喜多直毅&黒田京子DUO・2ndAlbum『愛の讃歌 -Hymne a l'amour-』Apple MusicとSpotifyなどで配信開始

愛の讃歌 ~Hymne à l’amour~ 喜多直毅&黒田京子デュオ
愛の讃歌 ~Hymne à l’amour~
喜多直毅&黒田京子デュオ
ORTM-0001

2014年にピアノの黒田京子さんと作ったアルバムがApple Music、Spotifyなど音楽配信サイトでお聴きいただけるようになりました。
幻の名盤と自分でいうのもおこがましいですが、本当にそう呼びたくなるアルバム。
シャンソンや日本の昭和の歌、映画音楽を中心に選曲し、自分達で編曲を行いました。
ぱっと見、BGM曲集みたいに思われそうな収録曲のラインナップですが、随所に即興演奏を取り入れてなかなかハードコアなサウンドになっています。

おかげさまで評判もよく、在庫切れが続いておりました。
amazonの在庫も無くなってしまいました。
再プレスを!との声も頂いておりましたが、やっと配信でお聴きいただけるようになりました。















【作品詳細】
愛の讃歌 ~Hymne à l’amour~ / 喜多直毅&黒田京子デュオ
ORTM-0001

フリージャズ、アルゼンチンタンゴ、即興演奏を経た喜多直毅(ヴァイオリン)と黒田京子(ピアノ)による待望のポピュラー音楽集。誰もが知る映画音楽やシャンソン、昭和歌謡の数々を収録。楽曲の奥底に流れる心情を余す所なく伝える二人の演奏。ヴァイオリンは情趣に富んで歌い、ピアノは色彩豊かに情景を描く。そして漆黒の音塊と痛切なノイズは心に強烈に突き刺ささる。楽器本来の音色はもとより、更なる響きの可能性を追求し続ける二人ならではのアプローチだ。それぞれの楽器の愛好者にも是非推薦したい作品である。また大胆な編曲とインプロヴィゼイションによって、音楽はよりドラマティックに展開して行く。抽象的なサウンドの中から語りかける声や美しい旋律、軋む音が立ち現われる時、聴き手はその想像力を大いに刺激されるだろう。
決して一筋縄ではないポピュラー音楽集だが、様々な人生、いつか見た風景、遠い記憶が呼びさまされる様な、深い時間を持つ事の出来るアルバムだ。
出会いと別れ、涙と笑いに彩られた物語。その全ての主人公達に贈る一枚。

1. 枯葉 Les Feuilles Mortes ジョゼフ・コズマ Joseph Kosma 7:58
2. 黄昏のビギン Tasogare no Beguine 中村八大 Hachidai Nakamura 4:50
3. 雨のブルース Ame no Blues 服部良一 Ryoichi Hattori 4:45
4. 他人の顔 The Face of Another 武満徹 Toru Takemitsu 2:50
5. 遠くへ行きたい Toku e Ikitai 中村八大 Hachidai Nakamura 7:45
6. ジェルソミーナ Gelsomina ニーノ・ロータ Nino Rota 1:32
7. シェルブールの雨傘 Les Parapluies de Cherbourg ミシェル・ルグラン Michel Legrand 3:29
8. ラストタンゴ・イン・パリ Last Tango in Paris ガトー・バルビエリ Gato Barbieri 4:08
9. ひまわり Love Theme from Sunflower ヘンリー・マンシーニ Henry Mancini 4:33
10. 愛の讃歌 Hymne a l’amour マルグリット・モノー Marguerite Monnot 8:49
11. おもいでの夏 The Summer Knows ミシェル・ルグラン Michel Legrand 2:55


是非聴いてみてね!

2020年12月9日水曜日

タイアップではありませんが…、池袋関連。

池袋が熱いみたいだよ!

散々2/26に池袋で喜多直毅クアルテットの演奏会があると宣伝していますが、何と2/28まで豊島区内の三箇所でこんな企画展が行われると知りました。 東京芸術劇場30周年記念展覧会 ~2020年度豊島区美術企画展~池袋への道―近世の歴史資料、池袋モンパルナス、森山大道 凄く面白そうじゃないっすか!? 皆さん、ぜひこの企画展を見に行き、その足で喜多直毅クアルテットの演奏会に行きましょう。

2021年2月26日(金)としま区民センター・多目的ホール(池袋)
喜多直毅クアルテット
『池袋ネガフィルム』 ~戦後昭和の残像~ 
オリジナルタンゴで描く都市(まち)のカオスと孤独

闇市立ち並ぶ終戦直後の池袋。焦土と化した町は復興のエネルギーで溢れていた。しかし光に対する影のように、猥雑な路地裏、時代に取り残された人々の眼差し、アウトロー達によって引き起こされる事件も存在していた。ネガフィルムのように現代の池袋の明暗や色を反転した時、そこから過去の池袋が見えてくるのではないか。それをオリジナル音楽で描くのが本公演の趣旨である。
喜多直毅クアルテットはこれまで、日本の東北地方の情景をアルゼンチン生まれの音楽・タンゴの語法を取り入れて描いてきた。日本の中心文化から離れた“異土”として東北地方を捉え、そこに吹く寒風や氷点下の空気をサウンドの中に込め表現し、孤絶した人間の内面に肉迫する演奏を続けている。
本公演は、特定の地域に着目しそこで繰り広げられる営みを描写するという喜多クアルテットの手法で、どのような池袋の姿(しかも終戦直後の)が出現するかという実験性に富んでいる。楽団にとっても地域にとっても意義ある公演となるに違いない。

出演:喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   三枝伸太郎(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)
内容:タンゴを土台としたオリジナル楽曲

日時:2021年2月26日(金) 19:00開場/19:30開演
   〒170-0013東京都豊島区東池袋1-20-10
   JR線・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線「池袋駅」東口32番出口より徒歩7分

料金:予約/当日共に¥4,000

【チケット申込み方法】

◉オンライン予約/支払/受取方法
◎オンライン予約サイト
* 公演のご案内画面にある「チケット取扱い」をご参照ください。
◎支払・受取方法
1. クレジットにて支払い後、当日公演会場のチケット窓口、またはセブン-イレブンにてお引取り。
2. セブン-イレブンにて支払い、お受け取り。
3. としまチケットセンターにてお支払い、お受け取り。
※ セブン-イレブンでの支払/受取には別途手数料が発生します。

◉電話予約
としまチケットセンター 0570-056-777 (10時から17時 臨時休業あり)
* 電話予約のお客様は、としまチケットセンター、またはセブン-イレブンにてお支払い、お受け取りとなります。

◉チケット取り扱い窓口のご案内
としまチケットセンター(としま区民センター1F)
10:00~19:00・臨時休業あり

◉出演者から直接購入
チケットを喜多直毅本人または出演者から直接お買い求め頂くことも可能です。
但し喜多以外の出演者からのご購入は12/15以降となります。
売り切れの場合はオンライン予約・電話予約をご利用ください。
 
企画制作:雑司ヶ谷TANGO BAR エル・チョクロ
主催:公益財団法人としま未来文化財団 
共催:豊島区

【公演に関するお問い合わせ】
◎雑司ヶ谷TANGO BAR エル・チョクロ 
TEL: 090-7739-0777
◎としま未来文化財団 事業企画グループ 
TEL: 03-3590-7118(平日10:00~17:00)
それとチケットは僕も持っています。 ライヴ会場などに持って行きますのでどうぞお声がけください! 今日も都内をフラフラしていますので、見かけたら呼んでくださいね。 良い席はお早めに! ビバ、池袋&豊島区!

2/28までの企画展『池袋への道』。
そして2/26に行われる喜多クアルテット『池袋ネガフィルム。』
何だか来年は池袋で始まりそう。チケットも持ってます。買ってね!
蒙古タンメン中本の汁なしカレー誠炸羅麺に激ハマり。


喜多直毅クアルテット公演のお知らせ:12/28『異土』、そして2/26『池袋ネガフィルム』

皆さん、こんにちは。
いよいよ本格的な冬の訪れを感じる今日このごろ。
いかがお過ごしでしょうか?

さて今日の記事は喜多直毅クアルテットの二つの公演のお知らせです。
約9年間に亘って継続してきたこのグループですが、コロナ禍の現在、このように公演を行うことが出来るのは実に聴きに来て下さる皆様、そしてメンバーや協力スタッフのおかげと感謝しています。

10月上旬に黒田京子さん(pf)とのデュオで北海道ツアーを行いました。
その時会場にお越しになった方々が異口同音に『久しぶりに生の音楽を聴けて本当に生き返った!』とおっしゃり、とても喜んで下さったのです。
実はその反応は僕の想像以上で、こんなに音楽を求めている人たちがいたんだ!と驚きました。

東京ではその頃、客席数を減らしたり会場入り口に消毒薬や検温機を用意したりして、なんとか通常のライヴが再開された頃でした。
自分が演奏する側だったり、一ヶ月に何本もライヴをやっていると、北海道の方々のような“生演奏に触れる喜び”を忘れてしまっていたりするのです。
これは要反省。
実は東京にもそういう人たちは大勢いて、演奏会場に足を運んでくださるのでしょう。
この新鮮な気持ちを忘れずに活動を続けて行きたいと思っています。

さて喜多クアルテットの公演二つですが、どちらもテーマ性を持たせてあります。
もともと描写音楽的な喜多カルですが、この二つの公演では“地域性”から音楽を作り演奏してまいりたいと思います。
12/18は東北地方の岩手、そして2/26は東京の池袋です。

公演の内容紹介や詳細情報は以下の文章をご覧ください。

12月18日(金)アトリエ第Q藝術(成城)
喜多直毅クアルテット『異土』~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~

喜多直毅クアルテット『異土』沈黙と咆哮の音楽ドラマ
喜多直毅クアルテット『異土』沈黙と咆哮の音楽ドラマ
喜多直毅(作曲とヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)
2020年12月18日@アトリエ第Q藝術(成城)

喜多直毅クアルテットは楽器編成からすればティピカルなタンゴクアルテートであり、激しいエモーションや情念と言ったタンゴの持つ音楽的性格を確かに宿している。四重奏団の構成メンバーの出自がタンゴであるだけに、これは至極当然である。
しかし十年間に亘る音楽作りの中で最も大切にして来たのは、作品と演奏の中に作曲者である喜多の出身地・岩手の冬の凍れる風が唸っているかどうかである。その唸りから孤絶した人間の存在がイメージされるか、そして演奏空間に“厳冬”が訪れ、寒さの中、力強く駆ける駿馬や満天の星座が想起されるかどうかである。
そして音楽が“異土”を内包しているか…。
スタンダードとされる中央文化から遠く離れれば離れるほど、そこには独特な文化が育つ。例えるなら月の裏側のようなものであり、“生“に対する“死”の領域とも言える。そこには闇や沈黙のような一般的な死のイメージだけではなく、焚き火を中心に繰り広げられる奇祭が存在し、熱狂する鬼たちの舞がある。このような生々しいエネルギーもまた死の一つの側面である。
東北を思い描く時、冬に閉ざされた孤独や鬼たちの乱舞が浮かぶ。喜多直毅クアルテットの音楽はその象徴と言えるのだ。
(喜多直毅)

出演:喜多直毅クアルテット
   喜多直毅(作曲とヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   三枝伸太郎(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)
内容:喜多直毅オリジナル作品

日時:2020年12月18日(金)19:00開場 19:30開演
   東京都世田谷区成城2-38-16
   03-6874-7739

料金:予約¥4,000/当日¥4,500

ご予約/お問い合わせ
○メール:violin@nkita.net
※メールタイトルは「喜多直毅クアルテット12/18予約」、メール本文に《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を 必ずご記入の上、お申し込み下さい。

◉ ご予約に際しての注意事項
・ご予約の締め切りは公演前日12月17日深夜24:00までとさせて頂きます。
・10歳以下のお子様のご入場はお断りする場合がございます。


2021年2月26日(金)としま区民センター・多目的ホール(池袋)
喜多直毅クアルテット
『池袋ネガフィルム』 ~戦後昭和の残像~ 
オリジナルタンゴで描く都市(まち)のカオスと孤独

喜多直毅クアルテット『池袋ネガフィルム』
喜多直毅クアルテット
池袋ネガフィルム ~戦後昭和の残像~
喜多直毅(作曲とヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)
2021年2月26日@としま区民センター8F・多目的ホール(池袋)

闇市立ち並ぶ終戦直後の池袋。焦土と化した町は復興のエネルギーで溢れていた。しかし光に対する影のように、猥雑な路地裏、時代に取り残された人々の眼差し、アウトロー達によって引き起こされる事件も存在していた。ネガフィルムのように現代の池袋の明暗や色を反転した時、そこから過去の池袋が見えてくるのではないか。それをオリジナル音楽で描くのが本公演の趣旨である。
喜多直毅クアルテットはこれまで、日本の東北地方の情景をアルゼンチン生まれの音楽・タンゴの語法を取り入れて描いてきた。日本の中心文化から離れた“異土”として東北地方を捉え、そこに吹く寒風や氷点下の空気をサウンドの中に込め表現し、孤絶した人間の内面に肉迫する演奏を続けている。
本公演は、特定の地域に着目しそこで繰り広げられる営みを描写するという喜多クアルテットの手法で、どのような池袋の姿(しかも終戦直後の)が出現するかという実験性に富んでいる。楽団にとっても地域にとっても意義ある公演となるに違いない。

出演:喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   三枝伸太郎(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)
内容:タンゴを土台としたオリジナル楽曲

日時:2021年2月26日(金) 19:00開場/19:30開演
   〒170-0013東京都豊島区東池袋1-20-10
   JR線・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線「池袋駅」東口32番出口より徒歩7分

料金:予約/当日共に¥4,000

【チケット申込み方法】











◉オンライン予約/支払/受取方法
* 公演のご案内画面にある「チケット取扱い」をご参照ください。
◎支払・受取方法
1. クレジットにて支払い後、当日公演会場のチケット窓口、またはセブン-イレブンにてお引取り。
2. セブン-イレブンにて支払い、お受け取り。
3. としまチケットセンターにてお支払い、お受け取り。
※ セブン-イレブンでの支払/受取には別途手数料が発生します。

◉電話予約
としまチケットセンター 0570-056-777 (10時から17時 臨時休業あり)
* 電話予約のお客様は、としまチケットセンター、またはセブン-イレブンにてお支払い、お受け取りとなります。

◉チケット取り扱い窓口のご案内
としまチケットセンター(としま区民センター1F)
10:00~19:00・臨時休業あり

◉出演者から直接購入
チケットを喜多直毅本人または出演者から直接お買い求め頂くことも可能です。
但し喜多以外の出演者からのご購入は12/15以降となります。
売り切れの場合はオンライン予約・電話予約をご利用ください。
 
企画制作:雑司ヶ谷TANGO BAR エル・チョクロ
主催:公益財団法人としま未来文化財団 
共催:豊島区

【公演に関するお問い合わせ】
◎雑司ヶ谷TANGO BAR エル・チョクロ 
TEL: 090-7739-0777
◎としま未来文化財団 事業企画グループ 
TEL: 03-3590-7118(平日10:00~17:00)

【喜多直毅クアルテット・プロフィール】
2011年、ヴァイオリニスト喜多直毅によって結成された四重奏団。演奏される楽曲は全て喜多のオリジナル作品であり、その出自とも言うべきアルゼンチンタンゴからフリージャズ、即興演奏、現代音楽まで、様々な要素を呑み込んで再構築された、比類なき音楽である。ロシア音楽を彷彿とさせる濃厚な旋律と共に、日本の伝統音楽に通ずる“間”の感覚を併せ持った彼らの音楽は、その深い精神性を高く評価されている。
4人のメンバーはそれぞれの楽器における国内屈指のタンゴ奏者と目されつつ、卓越した実力により、ジャンルを超えてシーンの最先端で活躍している。この4人においてこそ実現する超絶なる表現が、聴衆の気魂を揺さぶり“ドゥエンデ(Duende)”を呼び醒ます。



喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)
1972年岩手県出身。国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、その独創性と精神性において高く評価されている。他に翠川敬基、黒田京子、齋藤徹等、国内を代表する即興演奏家との演奏と録音、また邦楽・韓国伝統音楽奏者・ダンサーとの共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行なっている。作家の高樹のぶ子の朗読舞台でも演奏と作曲を行なっている。ソングライターとしては上條恒彦に作品提供(敬称略)。

北村聡(バンドネオン)
関西大学在学中にバンドネオンに出合い小松亮太に師事、ブエノスアイレスではフリオ・パネのレッスンを受ける。世界各国のフェスティバルで演奏。これまでに鈴木大介、舘野泉、波多野睦美、夏木マリ、EGO-WRAPPIN'、川井郁子、中島ノブユキ、カルロス・アギーレ、東京交響楽団と共演。NHK「八重の桜」、映画「そこのみにて光輝く」をはじめ様々な録音に参加、繊細な表現には定評がある。ジャノタンゴ、三枝伸太郎Orquesta de la Esperanza、大柴拓カルテットなど数多くの楽団に参加、活動中。

三枝伸太郎(ピアノ)
1985年神奈川県出身。東京音楽大学大学院音楽科作曲専攻修了。アルゼンチンタンゴのピアニストとして 2008年よりバンドネオン奏者、小松亮太氏のコンサート・ツアー、レコーディングに参加。その後、タンゴのみならずジャズ、ポップス、ブラジル音楽など様々なジャンルで活躍。また、作曲家として、シンガーへの楽曲提供、映画音楽、舞台作品への作曲と演奏での参加など数多く手掛ける。近年は坂東玉三郎のコンサート音楽監督、劇作家・演出家点女優渡辺えりの舞台音楽、NHKBS8K「国宝へようこそ」音楽担当など。

田辺和弘(コントラバス)
クラシック、アルゼンチンタンゴ、即興演奏などで活動するベーシスト。東京芸術大学在学中からタンゴと出会い、本国アルゼンチンの若手からタンゴ全盛時代のミュージシャンとも多く共演している。即興演奏の第一人者故齋藤徹氏と出会い大きな影響を受け、共演をきっかけに様々なジャンルでも即興的なアプローチを試みている。喜多直毅クアルテットや様々なタンゴバンドに継続的に参加しつつ、ジャンルに関係なくその音楽自体の持つエネルギーを表現するべく模索、活動している。

以上、二つの公演のご案内でした。
今、12/18『異土』の方の作曲を行っているところです…。
池袋の方は後で郷土資料館的なところへ行くつもり。

2020年9月24日木曜日

10/18(日)午後 HERITAGE ~playing 齋藤徹~

playing 齋藤徹:vln喜多直毅 / vc翠川敬基 / pf黒田京子 / vo松本泰子
playing 齋藤徹:vln喜多直毅 / vc翠川敬基 / pf黒田京子 / vo松本泰子

昨年5月、惜しまれて世を去ったコントラバス奏者・齋藤徹氏。

即興演奏家としての活動の他、作曲家としても多くの名曲を遺しました。
また器楽曲ばかりではなく、現代詩人達の作品に旋律をつけた歌曲も豊富に遺しています。

今回は生前の齋藤徹氏とゆかりの深い演奏家4人が集い、氏の作品を演奏します。
オリジナルの音符ひとつひとつから感じられる作曲者の存在と共に、出演者の今を存分に反映した演奏を行いたいと思います。
この演奏会は『齋藤氏を偲ぶ』『面影を探す』というより、エバーグリーンミュージックとして齋藤徹作品を演奏するのが目的です。
そこから豊かに音楽が溢れ、自由に羽ばたく時、一方で齋藤徹作品の永遠性が確認されるに違いありません。
作品は演奏されてこそ。

出演:喜多直毅(ヴァイオリン )
   翠川敬基(チェロ)
   黒田京子(ピアノ)
   松本泰子(うた)
内容:齋藤徹オリジナル作品
   第一部:器楽作品に即興演奏を交えて
   第二部:歌曲

日時:2020年10月18日(日) 13:30開場/14:00開演
会場:公園通りクラシックス(渋谷)
   〒150-0042東京都渋谷区宇田川町19-5
   東京山手教会B1F
   03-6310-8871
   ※JR・東京メトロ・東急線・京王井の頭線渋谷駅下車徒歩8分

料金:30名限定・予約¥3,500
   
【ご予約について】
・メールでのお申し込み:violin@nkita.net(喜多)、会場での予約受付はございません。
 メールタイトルは「10/18予約」、メール本文に「代表者氏名、人数、連絡先電話番号」を必ずご記入の上、お申し込みください。
・小学生以下のお子様はご入場頂けない場合がございます。
   
【コロナウイルス感染拡大防止への取り組み】
・コロナウイルス感染拡大防止のため、30名まで客席数を限定して開催致します。
・マスク着用のご協力をお願いいたします。
・会場入り口に消毒液を設置いたします。
・ご入場の際は非接触型体温計による体温測定にご協力下さい。
・第一部と第二部の間に換気を行います。

2020年9月8日火曜日

9/15(火)は喜多直毅シンガーソングライターライヴ@音や金時です。

この記事はヴァイオリニスト・喜多直毅としてではなく、シンガーソングライター・喜多直毅として書いています。


歌詞覚えなきゃ、覚えなきゃ、覚えなきゃ。
この前は歌詞の中の“ひつぎ”というワードを“ひつじ”と言い間違えてしまいました。
“ぎ”が“じ”になっただけで、ずいぶん可愛くなってしまう。
それと“明日誰かを刺しに行く”を“明日自分を刺しに行く”と歌ってしまった。
これではかなり意味が違います。
自分を刺したくなんかありません。

一年ちょっと続けてきたシンガーソングライターライヴですが、新しい歌の歌詞の間違いは多いけれど、古い歌は間違えなくなってきました。
歌詞が身体に入っていると気持ちが言葉に乗る。
そうすると客席にも届く。
そんなことを実感しています。

この年になってなぜ歌なんか歌い始めたのか?
ヴァイオリンだけ弾いていればよいものを。
確かにそうかも知れません。
しかし短い人生、やりたいことはやった方が得だと思っています。

人からの評価はすぐに変わる。
人から褒められた喜びはすぐに終わる。
しかし自己満足は簡単に消えず、積み重ねていくことが出来る。
それが自分の宝として残る。
だからあれこれ理由をつけずやってしまった方が良いと考えます。

それに僕は自分の作る歌に大いに自信を持っており、「これは絶対に良い」と思っています。
『不幸は嫌だ、もう沢山だ』、『あいつが悪い、世間が悪い』。
こんなことを歌っています。
自信を持って、正しいと思って、です。

総じて実像を歌にしています。
誰に伝えるでもない、癒すでも励ますでもない。
ただありのままの出来事を描写しています。
ぬくもりとか微笑みとか優しさとか、そんな言葉は使いません(逆説的には使うかも)。
そんな言葉は僕にとって余り現実的ではないからです。
そういうものは天国にはあるけれど、この世には望むべくもありません。


今度のライヴではギターの加藤崇之さんに加え、コントラバスの西嶋徹さんが参加してくれます。
前回8月に横濱エアジンで行われたライヴに西嶋さんが初参加してくれ、より濃密な音楽になりました。
濃密なものが大好きなのです。
今回もまた良い演奏になりそうです。
是非お越し下さい!

喜多直毅シンガーソングライターライヴ
喜多直毅シンガーソングライターライヴ
with 加藤崇之(gt.)and 西嶋徹(cb.)
2020年8月7日@横濱エアジン

出演:喜多直毅(歌&ヴァイオリン)
   加藤崇之(ギター)
   西嶋徹(コントラバス)
内容:喜多直毅オリジナルソング

日時:2020年9月15日(火)19:30開場/20:00開演
(開場・開演時間がいつもより30分遅くなりました。)
会場:音や金時(西荻窪)
   東京都杉並区西荻北2-2-14喜志コーポB1
   03-5382-2020

料金:¥2,700+オーダー(飲み物)※フードの提供はございません。
予約:violin@nkita.net
※15名様限定です。お申し込みの際は《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずお書き下さい。

2020年9月7日月曜日

8/21喜多直毅クアルテットライヴのレビューがJazzTokyoに掲載されました。

皆さん、こんにちは。

8月21日に公園通りクラシックスで行われた喜多直毅クアルテットのライヴのレビューがJazzTokyoに掲載されました。
書いて下さったのはライターの伏谷佳代さんです。
お越しになれなかった方も、読んで頂ければ当日の音楽の雰囲気をご想像頂けるのではないか?と思っています。
是非お読み下さい。

この日は録音も行いましたが、聴いてみますとなかなか良い感じ。
まだミックスも行っていませんが、何らかの形で皆さんにお届けしたいと思っております。
どうぞお楽しみに!

さてクアルテットの次回のライヴは11/15(日)、成城のアトリエ第Q藝術にて行われる予定です。
ゲストとして即興ダンスの矢萩竜太郎さんをお迎えします。

◉矢萩竜太郎(ダンス)
1976年生まれ。1990年、ヴォルフガング・シュタンゲ(ロンドン在住,舞踊教育家)との出会いをきっかけにダンスを始める。2014年夏、「竜太郎10番勝負」(東京 「いずるば」にて6公演、ドイツ各地で4公演)を齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に成功させる。この東京公演とドイツツアーの詳細を、ドキュメンター作品「ダンスとであって」(近藤真左典監督)として発表。
ライブハウス「エアジン」での定期公演、北海道、岩見沢でのアール・ブリュットフォーラムでのオープニングアクト(齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に)2019年4月喜多カルテットライブにゲスト出演し、圧倒的なダンスで好評を博す。
2018年、2019年 それぞれ1年間の「いずるばオープンリハーサル」を経て、「いずるばフェスティバル」に出演。
2019年 DVD第2作「ぼくのからだはこういうこと」(近藤真左典監督)を発表する。
ダンスのスタイルは常に “即興”。かたちに捉われない自分自身の表現を目指し、彼の存在がその場に与えるポジティブな影響は多方面で注目されている。

竜太郎さんとは昨年4月に、初めての喜多直毅クアルテットとのコラボレーションを行いました。

喜多直毅クアルテット+矢萩竜太郎(即興ダンス)
喜多直毅クアルテット+矢萩竜太郎(即興ダンス)
Vln:喜多直毅 / B.N.:北村聡 / Pf: 三枝伸太郎 / Cb:田辺和弘
2019年4月27日@いずるば(東京都大田区)




この公演では、彼は喜多クアルテットの音楽に全く想像もしない角度から光を当ててくれました。
彼の身体に漲るエネルギーが音楽と拮抗し混じり合う。
そこに誕生した輝くような世界に僕自身とても驚き、そして感動しました。

前回ご覧になった方にも、初めての方にも是非足を運んで頂きたい公演です。
詳細は決まり次第お知らせしますが、11/15(日)をどうぞご予定下さい!

2020年9月2日水曜日

9/5(土)白鳥古丹 - カムイコタン - ー未知から白鳥は来るー 朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。 @市立小樽文学館

明日から長浜奈津子さん(女優・朗読家)と共に“おとがたり”というユニットで北海道にまいります。
昨日はそのリハーサル。
いい感じに仕上がっています!

おとがたり:長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン) 2020年9月1日、リハーサルにて。
おとがたり:長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン)
2020年9月1日、リハーサルにて。

奈津子さんとは不定期で朗読の舞台を作っています。
最初は永井荷風のような日本的情緒に溢れた作品を取り上げていましたが、最近は石川啄木や太宰治などの歪みや毒や棘を持つ作品にも取り組んでいます。

今回の演目は
◉啄木といふ奴 A GUY CALLED TAKUBOKU - 9/3函館、9/6札幌
◉白鳥古丹 - カムイコタン ー未知から白鳥は来るー 朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。- 9/5小樽
の二つ。

有難くも函館と札幌の啄木は満員となりました。
ご予約感謝致します。

小樽の吉田一穂はまだお席に余裕がございますので是非お越しください。

白鳥古丹 - カムイコタン -
ー未知から白鳥は来るー
朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。

おとがたり:長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン) 白鳥古丹 - カムイコタン - ー未知から白鳥は来るー 朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。 2020年9月5日@市立小樽文学館
おとがたり:長浜奈津子(朗読)喜多直毅(ヴァイオリン)
白鳥古丹 - カムイコタン -
ー未知から白鳥は来るー
朗読とヴァイオリンで描く、極北の詩人:吉田一穂の世界。
2020年9月5日@市立小樽文学館

あヽ麗はしい距離 つねに遠のいてゆく風景……
悲しみの彼方、母への、捜り打つ夜半の最弱音
吉田一穂  詩篇 I 海の聖母より『母』

<公演に寄せて>
望郷は珠の如きものだ。私にとって、それは生涯失せることのなきエメラルドである。
(古代緑地【海の思想】より)

詩人、吉田一穂(よしだ いっすい)は北海道上磯郡釜谷村 (木古内町)の網元の家に長男として生まれた。積丹半島の古平町は、荒磯が見え隠れする段丘海岸。変化の劇しい青が輝く海と空の下、一穂は少年時代を過ごす。大正九年、一穂が二十二歳の時「ようし!詩を書こう。一生一度の生だ、自己を悔いなく生き切るために」と誓言、以後その一生涯を詩人として生きた。一穂の詩の原点はこの「古平」にあると聞く。「白鳥古丹」はこの時空に現存しない私のふるさと、と一穂は語る。「海の聖母」始め、ここから生まれた水晶の如き詩篇の数々を、生き生きと描きだすことができたら!そして我々は詩に耳を澄ませ祈るのです。一穂の言葉が、声とヴァイオリンの音色と共に「白鳥」の姿となり、未知から現れることを。内部の花を、開かねばならぬと。

出演:おとがたり
   長浜奈津子(朗読)
   喜多直毅(ヴァイオリン)
内容:詩集「海の聖母」「未来者」、幻想童話集「海の人形」他

日時:2020年9月5日(土) 18時30分 開場/19時 開演
会場:市立小樽文学館
所在地:〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目9-5 TEL/FAX 0134-32-2388
入場料:前売り¥1,500 当日¥2,000
ご予約・お問い合わせ 090-3339-1281(長浜)
nappy_malena@yahoo.co.jp (長浜) violin@nkita.net (喜多)
*件名に「おとがたり予約」、メール本文に《9/5小樽公演》《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずご記入の上、お申し込み下さい。

前に一穂は読んだことはありましたが、今回ほどその魅力を感じたことはありません。
作品を選んだのは奈津子さんです。
そのセレクションが良かったのかも。
一般的に一穂は詩人として認知されていますが、僕は彼の短歌にも大変心惹かれます。

水底の 静かなるかも一点の ノスタルヂアは 魚のごとくも
たゞひとり 酒くむことのさびしさに 馴れて深夜の酔いきどほろし
血痰を 口にふくみて枕辺の 原稿紙などさぐる夜半かな

これらも今回の台本に散りばめてあります。

そして今回取り上げる『マクベス夫人』は退廃美に満ちて、人間の業や欲望の渦巻く饗宴に招かれたよう。
もちろんこの作品も台本に入っています。

他に、詩や童話も入れて、約一時間の朗読に仕上げてあります。

朗読とヴァイオリンという形で一穂を取り上げるのは多分史上初だと思うのですが(?)、地元小樽で一穂を研究していらっしゃる方々もお越しになるようです。
嬉しい!

直前のご案内となりましたが、是非是非お越し頂ければ幸いです。
地元の方はもちろん、それ以外の地域にお住まいの方もお越しください!

2020年9月1日火曜日

先日8/21の喜多直毅クアルテット公演について。そして次回11/15(with矢萩竜太郎)について。

喜多直毅クアルテット: 喜多直毅(作曲とヴァイオリン)、北村聡(バンドネオン) 三枝伸太郎(ピアノ)、田辺和弘(コントラバス) 2020年8月21日@渋谷・公園通りクラシックスにて
喜多直毅クアルテット:
喜多直毅(作曲とヴァイオリン)、北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)、田辺和弘(コントラバス)
2020年8月21日@渋谷・公園通りクラシックスにて

先日8/21の喜多直毅クアルテットライヴ、お越し頂きまして誠に有難うございます!
(本番当日から間があいてごめんなさい!)

当日のセットリスト。

1. 泥の川〜熱病のテーマ
2. 焦土
3. 孤独
4. 疾走歌
5. さすらい人
6. 厳父

録音のためエアコンを切った状態での演奏だったため、会場内が大変暑くなってしまいました。
今後はリスニング環境というものにも十分気を配りつつライヴを行いたいと思います。
実はこれ、演奏する側にとっても大変厳しい環境でした。
暑さで頭がボーッとしながらの演奏。
そして結成して10年来、一時間の切れ間ない演奏によって緊迫感とドラマを作ることをモットーとして来たのが、先日のライヴは暑さで止むを得ず休憩を入れたことが悔やまれます。
そのおかげで結果的には誰も熱中症にならずに済んだのですが…。
それと頭はボーッとしていても、練習を重ねた身体は案外演奏を覚えているものだとも分かりました。

今、当日の録音を聴いているのですが、これがなかなか良い!
多少のミスはありながらも、緊張感と集中に満ち、例えば僕が音楽で描きたいもの・『死』に肉薄するトラックが幾つか生まれたのが嬉しいです。
目的を果たせた、そんなことを録音を聴いて感じています。

当日は録音の他に録画も行いました。
これは何らかの形で皆さんにお届けしたいと思っています。
先日、林正樹さんが企画した生配信ライヴ(10組の出演者で10時間!)に参加させて頂いた時、初めて喜多直毅クアルテットをご覧になった方からの反響がたくさんあったそうです。
今回もこれから制作する演奏動画をご覧頂けますと幸いです。
少々お待ちください。

さて次回の喜多クアルテットのライヴは11/15(日)、即興ダンスの矢萩竜太郎さんをゲストにおむかえしてお届けします。
会場は成城のアトリエ第Q藝術。

実は竜太郎さんとは昨年一度共演しており、その時大変素晴らしいパフォーマンスになりました。
今回は会場が異なりますので、きっと違ったダンス&演奏が生まれると思います。
前回の公演の動画をシェア致しますので是非ご覧ください。




【矢萩竜太郎さんプロフィール】
1976年生まれ。1990年、ヴォルフガング・シュタンゲ(ロンドン在住,舞踊教育家)との出会いをきっかけにダンスを始める。2014年夏、「竜太郎10番勝負」(東京 「いずるば」にて6公演、ドイツ各地で4公演)を齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に成功させる。この東京公演とドイツツアーの詳細を、ドキュメンター作品「ダンスとであって」(近藤真左典監督)として発表。
ライブハウス「エアジン」での定期公演、北海道、岩見沢でのアール・ブリュットフォーラムでのオープニングアクト(齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に)2019年4月喜多カルテットライブにゲスト出演し、圧倒的なダンスで好評を博す。
2018年、2019年 それぞれ1年間の「いずるばオープンリハーサル」を経て、「いずるばフェスティバル」に出演。
2019年 DVD第2作「ぼくのからだはこういうこと」(近藤真左典監督)を発表する。
ダンスのスタイルは常に “即興”。かたちに捉われない自分自身の表現を目指し、彼の存在がその場に与えるポジティブな影響は多方面で注目されている。

公演の詳細につきましてはまたのちほど。
では宜しくお願いします!

2020年8月24日月曜日

9月の演奏スケジュールを追加しました。そして近況。



暑い毎日ですが皆さん、いかがお過ごしですか?
僕は思いの外忙しくしております。
コロナ禍で演奏の機会は少ないのに、なぜこんなに忙しいのか不思議。

夜になるとすっかり疲れ果てていて、趣味の連続Tweetを行うエネルギーもない。
あれ、晩酌しながら読むのが楽しみと言って下さった方もいらしたんですけど、ご期待に添えずすみません。

それと深夜徘徊も暑くて無理。
先日意を決して表に出たら、深夜だというのにすごい暑さ。
セミも元気に鳴いて飛び回っているし。
このまま歩いていたら熱中症で確実に死ぬ!と思い、三分くらいで引き返しました。
我が家の近所、深夜徘徊にちょうど良いんだけどなぁ。
残念。

6月頃にiPad Proを買ったのですが最近やっと使い始めました。



イラストとか描こうと思ってApple Pencilも買ったんだけど、もっぱらGoodnotesっていうノートアプリに作曲のスケッチを書き記す程度。

GoodnotesにApple Pencilで書いたスケッチ。紙の五線紙ノートと変わらない。

Notionというちゃんとした作曲アプリもあるのですが、こちらはまだ勉強中。

Notionの画面だけど、この楽譜はSibeliusで作ったものをxmlで書き出して読み込んでいる。

それとiPadにBluetooth接続して使うキーボードとトラックパッドも買いました。
スタバで仕事するかなと思って。
ところが禁煙に失敗して愛煙家に逆戻りしたので、当然スタバなどのタバコの吸えないカフェには行かないわけです。

喫煙者に逆戻りしてしまいました。
禁煙3週間目くらいから酷い鬱症状に悩まされ、何も手につかなくなった。
仕事に支障をきたすので結局吸い始めた。
医者に聞いたら『あなたの場合タバコが抗うつ薬になってるんですよ』だって。

結局家でも仕事場でも従来通りMacBook Proを使っており、iPadの活躍する機会はないのでした。
あ、でもPiascoreという楽譜表示アプリは便利です。
ペダル式ページターナーも買ったので、ページ数の多い楽譜も足で譜めくりをしながら演奏できます。


さて先日8/21に公園通りクラシックスにて喜多直毅クアルテットのライヴが行われました。
暑い中お越しくださった皆様、大変有難うございます!

当日のセットリストです。

    1.泥の川〜熱病のテーマ
    2.焦土
    3.孤独
    4.疾走歌
    5.さすらい人
    6.厳父

新曲はありませんでしたが、数曲リアレンジを行いましたので新曲さながらの緊張感でした。

それにしてもこの日は録音も同時に行った為、会場内のエアコンは完全に切った状態での演奏でした。
客席も暑かったと思いますが、照明の当たるステージはまるでサウナのよう。
曲が進むにつれて頭がボーッとしてくる…。
これでは命が危ない!と思ったので、3曲目が終わったところで演奏を中断。
休憩を入れさせて頂きました。

活動当初より休憩を入れない形でのライヴを行ってきた喜多カル。
それは一時間という時間をたっぷり使って一つの音楽ストーリーを連続展開するのが目的でした。
ところが、この様式を暑さ対策の甘さで壊してしまい、結果演奏者側もお客さん側も集中力が一時途切れてしまったことが残念でなりません。

あれもこれも自分のせい、自分の責任です。
ライヴの後、数日間は激しい自己嫌悪に苛まれました…。
色んな意味で見通しが甘かったんだ。
しかし何とか気持ちを立て直し、次のライヴに向かうしかありません。

喜多直毅クアルテット 喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン) 三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス) 2020年8月21日、リハーサル中@公園通りクラシックス
喜多直毅クアルテット
喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)
2020年8月21日、リハーサル中@公園通りクラシックス

次回のライヴは即興ダンサーの矢萩竜太郎さんと喜多カルのコラボです。
11/15(金)、成城のアトリエ第Q藝術で行います。

竜太郎さんとは昨年4月に初コラボを行い、これが大好評でした。
YouTubeに動画がありますので是非参考までにご覧頂きたいと思います。




今回は会場内の暑さで演奏を中断しましたが、次回はもちろん一時間たっぷりお届けしたいと思います。
是非お越しください!


話題は変わります。
シンガーソングライターライヴのこと。
先日8/7、横濱エアジンで行われたライヴではギターの加藤崇之さんとベースの西嶋徹さんが演奏して下さいました。
西嶋さんは初参加。
実は彼を誘った後に嫌がられるんじゃないかなぁとか不安に思っていたのですが楽しんでくれたよう良かった良かった。
(ちなみに次回は9/15、3人で西荻窪の音や金時で行います。)

喜多直毅シンガーソングライターライヴ
with加藤崇之(gt.)西嶋徹(cb.)
2020年8月7日@横濱エアジン
本番終了後のスナップ。

肝心の僕の歌ですが、相変わらず歌詞を間違えてばかりで本当に恥ずかしいことこの上なし。
ネットで歌詞の覚え方について色々調べたのですが、やっぱり200時間くらい練習しろとのこと。
歌詞を覚えるためには練習しかない!というわけです。
やっぱり…。
練習といってもただ歌っているだけではなく、手を動かしてノートに何回も歌詞を書くのも必要なのだとか。
受験勉強と一緒です。
僕も英語の短文とか覚えるとき、ノートに何度も何度も書いて覚えました。
やってみようと思います。

しかしシンガーソングライターライヴを一年以上行ってきて、確実に歌詞が身体に入った曲も増えてきました。
こういう歌は歌詞の中の『気持ち』にダイレクトにアクセスしてそれを歌に乗せられる。
なので客席に言葉が届きやすいようです。
やっぱり歌詞って覚えてこそ、ですね!


さて遅ればせながら9月のスケジュールを更新しました。
コロナの自粛ムードにあって、ライヴが多め。
各会場で入場人数を限定○名としています。
基本的に予約のみだと思いますのでご注意ください。

それでは会場でお会いできますように!

2020年8月4日火曜日

今週金曜日8/7はシンガーソングライターライヴ&生配信!!!(gt:加藤崇之/cb:西嶋徹)

喜多直毅シンガーソングライターライヴ with 加藤崇之
喜多直毅シンガーソングライターライヴ with 加藤崇之
2019年9月6日@音や金時(西荻窪)


『言葉』に魅せられたヴァイオリニストによる歌をお届けするライヴです。
これまで即興演奏やオリジナル作品等、インスト曲の演奏を行って来ましたが、その音楽のみなもとにはいつも言葉があったと言って過言ではありません。
これまでヴァイオリンの演奏活動と併行して、30年以上に亘って作り続けた歌たちは、素晴らしい歌手の方々によって有難くも命を吹き込まれて来ました。
しかし欲が出て、作った本人が歌うという試みを昨年から始めました。

当初は人様にお渡しした歌を歌っていましたが、何だかそれは違うのではないか?と感じるようになりました。
他所行きの服を着ている感じがする。
ちゃんと丁寧に作っているし、歌で嘘をついているわけではありません。
しかし自分が普段考えている事や自分の生き方と少し距離がある。
それは自分以外の人が歌うことを目的として作っているのだから当然です。
やはり自分が歌う用に作らなくてはと思い、最近は自分の為に作った歌を増やしています。

ところがこれがなかなか難しい。
自分が歌詞を作り、メロディを作り、声に出して歌う。
その目的も意味も余り突き詰めずに作っているのですから。
『それって歌う必要あるの?』『それを歌にする必要あるの?』。
一応、こんな問いを常に自分に向けるようにはしていますが、たまに力づくで作ってしまいます。
こういう力任せで体裁だけ整えた様な歌はやがて歌わなくなるし、人前で歌ったことが恥ずかしくなります。

しかし稀に歌詞とメロディがスーッと出てくることがあります。こういう歌は目的とか意味を超えたところにその存在があり、毎回のライヴで歌いたくなるし、生活の中でも口ずさんでいたりします。

歌作りは難しい。
難しいけれど面白い。

土砂降りの中ボクシングジムを覗いている男、己の容貌の醜さを嘆く青年、死を選んだサラリーマン、子犬に石を投げる少年…。
実在するなら会ってインタビューをしてみたくなるような人達を、歌の中に登場させることが出来る。
自分の場合、歌作りの面白さは人物を探していくところ、その人生の一瞬に触れるところにあると思います。

聴いてくださる皆さんが歌を作るわけではない。
しかし作る楽しさはきっと伝わると思うのです。
歌でも曲でも、美術作品でも文学作品でも、とにかく“もの”が出来ていく過程で生まれる波動は、見る人・聴く人・触れる人に何らかの影響を与えるのではないかと思っています。

今回、一緒に演奏してくれるのは、加藤崇之さん(ギター)、西嶋徹さん(コントラバス)という最高のミュージシャン達。
楽曲には即興演奏の部分も取り入れていますので、必ずお楽しみ頂けると思います。
もちろん僕も少しヴァイオリンを弾かせて頂きます。
皆さん、ぜひお聴きください!

喜多直毅シンガーソングライターライヴwith加藤崇之(ギター)西嶋徹(ベース)
ライヴ&生配信、両方やります!!!
【ライヴ】
出演:喜多直毅(歌&ヴァイオリン)
   加藤崇之(ギター)
   西嶋徹(コントラバス)
内容:喜多直毅オリジナルソング

日時:2020年8月7日(金)19:00開場/19:30開演
会場:横濱エアジン(関内・馬車道)
   神奈川県横浜市中区住吉町5-60
   045-641-9191

料金:¥2,500(+オーダー)限定8名
   23歳以下の方は¥1,000割引 高校生1,000円
ご予約・お問い合わせ:
   横濱エアジン 045-641-9191 or

【生配信】
¥2,000
こちらのリンクから『カートに入れる』をクリックし、ログイン又はゲスト購入者としてチケット(¥2,000)をお買い求めください。
ご購入完了後、ご登録メールアドレスに視聴用URLが届きます。
そちらをクリックしてご覧ください。
配信終了後2週間に亘ってアーカイヴをご覧頂けます。

※ライヴ中にご紹介できるメールを募集しています。
内容問わず。violin@nkita.net

2020年7月28日火曜日

公園通りクラシックス SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA vol.1 現在アーカイブ配信中!!!


コロナ感染拡大以降、日本中で多くのライヴハウスが困難に直面しています。
その中の一つが公園通りクラシックス。

渋谷駅を後に、公園通りの坂道をNHK方面へ登る。
向かいにはApple Store、上にそびえる東京山手教会。
その地下にこのライヴハウスはあります。
かつて美輪明宏さんや高橋竹山さんがパフォーマンスを行っていた“渋谷ジャンジャン”の丁度楽屋あたりが、今の公園通りクラシックス。
もともとただならぬ音楽や芝居が繰り広げられていた場所だけに、やっぱり波動が違うのです…。

それはともかく。
この会場の素晴らしいところは、その“白さ”。
白とはどんな色合いにも染まることの出来る色。
ジャズにもロックにもクラシックにもタンゴにも現代音楽にもインプロにも…、とにかくどんな色にも染まる。
しかし重要なのは、どんなジャンルにも属さない、例えば我々のやるような音楽にも染まると言うこと。
場が音楽を縛らない。
だからこそ、自由な音楽がここを求めて集まる。

公演が終わってお客さん達が去ると、いつの間にかまた元の白さを取り戻し、明日の色に染まるのを待つ…。
こうしてクラシックスは公演ごとに色を変え、もはやただの白い白ではなく、『豊かな白』となって今に至るのだと思います。

このユニークな場で、僕自身、様々な公演を行って来ました。
また参加したライヴも数知れず。

2011年11月22日:黒田京子トリオ
喜多直毅(ヴァイオリン)翠川敬基(チェロ)黒田京子(ピアノ)

これまでのクラシックスとの関わりで一番大きなものが、喜多直毅クアルテットです。
約10年前の結成当初より、現在までずっとこの会場をホームグラウンドとして来ました。

2018年10月27日:喜多直毅クアルテット(リハーサル中)
喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)

またそれ以前、黒田京子さん(pf)とは『軋む音』と称して、音楽と言葉によるテーマ性を持ったコンサートを続けていました。
インスタレーションのようなものを作ったり、蚊帳の中に布団を敷いて寝たこともあります。

このような思い出深い場所、そして常に作品の器として存在し続けたクラシックス。
どうかこの困難に負けずに存続して欲しいと願います。
音楽を愛してやまない皆さんが、お気に入りの演奏家を応援するように、ぜひこの白い空間・公園通りクラシックスをお支えくださいますように。
音楽文化の守り手としての皆様お一人お一人の協力を心からお願い申し上げます。

【アーカイヴ配信のお知らせ】
先日行われた公園通りクラシックスからの10時間10組出演生配信、ご覧いただいた皆様、どうも有難うございました。
(そして出演者の皆さん、スタッフの皆さん、主催の林正樹さん、本当にお疲れ様でした!)
当日の映像は現在アーカイブ配信されています。
生配信をご覧になった方も見逃した方も是非ご覧下さい(8/2まで)。

【チケット・投げ銭について】
視聴用に“イマチケ”のチケット購入が必要です。
お支払い頂いた¥1,000のうち¥500をクラシックスにお渡しします。
“パスマーケット”の投げ銭については全額お渡しする、という形となっております。
※2020年7月29日、訂正

【出演アーティスト】 
12時〜 伊藤志宏
13時〜 salle gaveau
14時〜 琴鼓’n管
15時〜 クアトロシエントス
16時〜 徳澤青弦
17時〜 藤本一馬カルテット
18時〜 喜多直毅クアルテット   
19時〜 のぶまさき with 佐藤允彦 
20時〜 吉田篤貴EMO Strings
21時〜 間を奏でる

2020年2月21日金曜日

2/28(金)はシンガーソングライターライヴwith黒田京子(pf)@大泉学園inF!!!

前回のシンガーソングライターライヴ(2020年11月28日@大泉学園inF)
喜多直毅(歌・ヴァイオリン)黒田京子(ピアノ・ピアニカ)

2/28は大泉学園・inFでシンガーソングライターライヴを行います。
今年の正月明けにふと思い立って自分の歌のデモを作ってSNSやYouTubeに載せたら、思いの外多くの方から反響を頂いてとても嬉しかったです。

その時、ピアノを弾き、歌を歌い、ヴァイオリンを重ねて、全部一人で作ったのですが、なかなかこれが楽しい。
他の仕事のために急いで揃えた機材がこんなふうに利用されようとは!
これからも時間があったらこうした音源をネットに載せていけたらと思っています。
僕の楽しみが増えました!

さてこのシンガーソングライターライヴ、元々はライヴハウスのママさんに勧められて始めたものです。
それまでは人様に提供するのみの“ソングライター”だったのですが、『自分で歌ってみたら?』と言われて思い切ってやってみることに。

最初の頃は物凄く緊張してメチャメチャでした。
メチャメチャは今もあまり変わっていないのですが、少しずつ歌や歌うことに対する感じ方が変わってきたように思います。

前は人様のために書いた歌をとにかく一生懸命“上手に”歌うことに必死。
音程やリズムを正確に、発声をちゃんとして、歌詞を見ないで…みたいに。
このような歌の基本は相変わらずダメなままではありますが、それでも歌手っぽく上手に歌おうと思っていました。
こんな言い方をしては身も蓋もありませんが、それはどこか『カラオケを上手に歌いたい』に近い気持ちだったのかも知れません。
この気持ちが少しずつ無くなってきました。

それと人様のために書いた曲は(全てではありませんが)その歌手の声だとか人物みたいなものを一応想定しているわけです。
Aさんに対して歌を書くなら、Aさんの声や歌い方だけではなく、Aさんがどんな人かについても考えるわけです。
もちろんAさんそのものである必要は全くないのですが、不自然にかけ離れたものを歌っていただくわけにはいきません。

こんな考え方に基づいて歌を作ってきたのですが、それをいざ自分が歌うとなると、結構違和感があることに気がついたのです!
自分で仕立てたシャツだけど、微妙に肩幅や身幅が合わない。
袖丈が違う…みたいな違和感です。

決して何の気持ちも込めず、良い加減に、流れ作業的に作ってきた歌ではありません。
それぞれ丹精込めて作ってきたのですが、やっぱりどこかで人様に歌ってもらうことを前提としていたんだと気付かされた次第です。
そう、人様のためにあつらえたシャツだったのです。

自分が作った歌でも自分には歌えない。
それは歌の技術がどうこうではなく、やはり自分の気持ちが自然に反映した言葉やメロディでないと、実際に自分で歌うときにその中に入っていけないんだと分かりました。
そしてその気持ちを歌詞とメロディにダイレクトに反映させるためにはどうしたら良いのか?
鏡や窓ガラスを磨いておけってことかも知れません。

人様のために歌を作ることはとても楽しいのでこれからももっと続けていきたい。
今後は今まで以上に、もう少しその歌手の“人物”から歌作りをスタートさせられたら良いなぁ。

そして自分の歌。
YouTubeやSNSに載せた『青空』は実に自分が歌うための歌です。
メロディはある映画のために作り、残念ながら採用にはならなかったものの、とても気に入っていたので家でデモ音源を繰り返し聴いていました。
そこに歌詞がどこからともなくやって来た。
こうして出来た曲です。

ってなわけで、少しずつ進化しているシンガーソングライターライヴ。
2/28はぜひお越しください!
ピアノは黒田京子さん。
超贅沢です。

出演:喜多直毅(歌・ヴァイオリン)
   黒田京子(ピアノ)
内容:喜多直毅オリジナルソング

日時:2020年2月28日(金)19:00開場/20:00開演
会場:インエフ(大泉学園)
   東京都練馬区東大泉3-4-19津田ビル3F
   03-3925-6967

料金:¥2,500+オーダー
ご予約&お問い合わせ:
   03-3925-6967
   in-f.sato@nifty.ne.jp



『青空』
作詞作曲:喜多直毅
歌・ヴァイオリン・ピアノ:喜多直毅



ネクタイ、駅に捨てて歩いた 
気が付けばここは青空 
雲の隙間から見下ろせば 
穏やかな風景 

毎朝揺られた急行列車 
輝いて町を貫く 
ひしめくビル、高さを争う 
でも空に届かない 

別れを告げる相手さえない 
悲しむ者一人ない 
この朝ほど清々しく 
世界を感じたことはない 

僕は今空にいるんだ 
何の苦しみもないのさ 
心苛むあらゆるもの 
地上に置いて来た 


昨日まで住んだアパート 
地上に探す目印は 
ベランダに干したワイシャツ 
今、風が吹き捨てた 

軽い命か、重い命か 
そんなことはもう良いんだ 
ごらん、風に舞い飛ぶシャツ 
空の高みへ溶けゆく 

僕は今空にいるんだ 
何の苦しみもないのさ 
心苛むあらゆるもの 
地上に置いて来た 


安いスーツのポケットの中 
指に触れるほつれ糸 
引き抜いても、引き抜いても 
指に絡みつく苦しみ 

僕は今空にいるんだ 
思い煩い脱ぎ捨てて
心苛むあらゆるもの 
地上に置いて来た

2020年2月20日木曜日

2/22(土)は即興ダンス・矢萩竜太郎さんとのパフォーマンス@CafeMURIWUI(祖師ヶ谷大蔵)


2/22(土)、ダンサーの矢萩竜太郎さんと祖師ヶ谷大蔵のMURIWUIというカフェでパフォーマンスを行います。
これは5月下旬にロンドンで行われるダンスフェスティバルへの参加のため、我々の呼吸を合わせておこうという目的で企画したセッション。
(ロンドンのことはまた改めてお知らせいたします。)

さてここでは竜太郎さん、とは呼ばずに竜ちゃんといつもの呼び名を使いたいと思います。
彼と知り合ったのは齋藤徹さんと出会ってしばらくしてからなので、まだ十年は経ちません。
しかし彼の本拠地のいずるば(ダンススペース)では頻繁に顔を合わせているし、即興パフォーマンスに一緒に参加していたりするので良く知った仲です。

彼は僕の4歳年下ですが、その言動はもはやオヤジの域に達していると思います。
オヤジギャグ寒い…。
そしてオフの時の言動がまるで町工場の社長の様なのです。
どのように町工場の社長か…、それはご想像にお任せします。

左から:喜多直毅、矢萩竜太郎(ダンス)、ジャン・サスポータス(ダンス)
ジャンさんはピナ・バウシュ舞踏団のソリストを務め、現在は世界各国で演出やワークショップをしています。
竜太郎さんも大いに影響を受け、ドイツ公演でも様々なサポートをして頂きました。
2017年9月14日@いずるば(東京・田園調布)

彼はダウン症という障がいを持っています。
障がいの話は、正直なところ僕はとても苦手なのです。
というか、障がいについて良く分からないと言った方が良いかも知れません。
知ったかぶりで無責任なことを言ってはならないし、障がい者本人や周りの方々を傷つける発言をしてはいけない。
しかし『障がい・障がい者を知らないから』という言い方そのものが彼らを傷つけるのかも知れません。

そういえば僕は自分のこととして障がいを知っていた、差別を知っていた。
ダウン症や近年ドイツで参加している自閉症をモチーフにしたダンス作品に関わって、忘れていた何かが自分の中にあったのを思い出しました。
それは胸に秘めて、将来お話出来たらと思います(遠い将来)。

彼と初めて会った時、僕はどういう態度をとって良いのか、何を話して良いのか分かりませんでした。
他の出演者、コントラバスの齋藤徹さん、舞踏の岩下徹さんのお二人は竜ちゃんとは前から親しい関係。
三人で仲が良さそう。
会場も初めてで馴染むまで時間がかかりました。

所在無く楽屋に寝転ぶと竜ちゃんが隣に寝転び、僕の手の中に小さな握りこぶしを挿し入れて来たのが忘れられません。
大勢が集まってリハーサルやイベントを行うと、初めて来た人はなかなか輪に入れなかったりするでしょ?
彼はそういう人に近づいて必ず声をかけてあげるのです。

これは障がいによるものでもなく、彼に与えられたキャラクターなのではないかと思います。
前にどこかでダウン症の人たちの基本キャラクターは朗らかでユーモアに富む、と読んだことがあります。
それはまさに竜ちゃんに当てはまります。
いや、あまり断定しない方が良い。
色んな性格の人がいるでしょうから…。
しかし彼はこれまでに傷付くことも数多経験している、ということは付け加えておきたいと思います。

彼のダンスは初めて出会った頃から長足の進化を遂げています。
それは最初から彼の人柄を感じさせてくれるものでした。
例えば力強さとかユーモアとか、そう言ったものが動きから感じられた。

しかしドイツ公演や徹さんとの共演、岩下さんによるレッスンを重ねて、ちょっと神がかったものになって来ています。

彼の動きに何か高次元なものを感じる。
ダンスの場が異空間になるような…。
それは動きというより存在そのもの?
そして孤独とか祈りも感じるようになって来ました。
深さと高さが加わりました。



障がいと言うアングルから見るか、ダンスと言うアングルから見るか、それは全く人それぞれだと思います。
でもこの二つだけではなく、様々なものが交差するところから彼のダンスは生まれているに違いない。
ダンスが素晴らしいんだから障がいなんてどうでも良いじゃん!と言う感想もあるかも知れない。
しかし僕は彼が障がいを持っていると言うことも大事なことではないかと考えています。

障がいと言うアングルから見るか、ダンスと言うアングルから見るか、或いは矢萩竜太郎という人?または存在そのものに目を凝らすか?
否、それでもない。
もちろん彼の人柄でもない。
矢萩竜太郎という器(身体)に宿る何か…。
それが一番重要なのではないかと思います。

彼はずっと徹さんとセッションを行って来ました。
徹さんが亡くなって、大事な共演者を失った竜ちゃんですがそれは僕にとっても同じこと。
何だか天国の徹さんが「二人でやりなさい」と言っている気もします。
そして徹さんは『竜ちゃんにはいつも教えられる』と言っていました。
それは本当なのです!
僕も今回多くを学ばせて頂けるに違いありません!

矢萩竜太郎 / 齋藤徹
矢萩竜太郎 / 齋藤徹

どうぞ皆さん、お誘い合わせの上お越しください!

喜多直毅・矢萩竜太郎セッション
ヴァイオリンとダンスのインプロヴィゼーション

蕾の中で季節を待っているのは自由の花…。
二人のインプロヴァイザーが放つ優しく強いエネルギー。

コントラバス奏者の故・齋藤徹氏の引き合わせによって出会った喜多直毅(ヴァイオリン)、矢萩竜太郎(ダンス)の初の即興デュオセッションです。昨年4月には矢萩竜太郎さんのホームグラウンドとも言うべき“いずるば”にて喜多直毅クアルテットとのコラボレーションが行われ、大変見事なパフォーマンスとなりました。
矢萩竜太郎さんはダウン症のダンサーとして様々な場所で踊り続けています。彼のダンスには何ものをも超えて伝わる確かな力があり、そして優しさがあります。そのダンスをどのように例えたら良いかと言葉を探してみました。浮かんだのは“蕾の中の自由の花”。冬の只中にあって確かに伝わってくる生命の息吹。その鼓動のようなものを本公演から感じて頂ければ幸いです。

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   矢萩竜太郎(ダンス)
内容:即興パフォーマンス

日時:2020年2月22日(土)19:00開場/19:30開演
会場:カフェムリウイ(祖師谷大蔵)
   東京都世田谷区祖師谷4-1-22-3F
   
料金:予約2,500円/当日3,000円(ワンドリンクオーダー)
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net

【出演者プロフィール】
◉喜多直毅(ヴァイオリン)
国立音楽大学卒業後、渡英し作編曲を学ぶ。その後アルゼンチンにてタンゴヴァイオリン奏者のフェルナンド・スアレス・パスに師事。タンゴからプログレッシヴロック、アラブ音楽、フリージャズなどに演奏分野を拡大し、近年は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。2011年よりメインプロジェクトとして喜多直毅クアルテットを開始。出自であるタンゴと様々な音楽の融合による独自の世界を創り出している。黒田京子とのデュオでは、即興性を重視したユニークな編曲で映画音楽・昭和歌謡・オリジナル作品を演奏している。即興演奏を中心とする齋藤徹の企画へも多数参加。日本や韓国の伝統音楽奏者との共演(久田舜一郎、沢井一恵、他)、コンテンポラリーダンス作品への参加では国内のみならず欧州での演奏活動も多い(角正之、Jean Sasportes、他)。翠川敬基、田中信正、西嶋徹とのデュオも頻繁に行う。また朗読家とのコラボレーションも多数行なっている。我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。

◉矢萩竜太郎(ダンス)
1976年生まれ。1990年、ヴォルフガング・シュタンゲ(ロンドン在住,舞踊教育家)との出会いをきっかけにダンスを始める。2014年夏、「竜太郎10番勝負」(東京 「いずるば」にて6公演、ドイツ各地で4公演)を齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に成功させる。この東京公演とドイツツアーの詳細を、ドキュメンター作品「ダンスとであって」(近藤真左典監督)として発表。
ライブハウス「エアジン」での定期公演、北海道、岩見沢でのアール・ブリュットフォーラムでのオープニングアクト(齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に)2019年4月喜多カルテットライブにゲスト出演し、圧倒的なダンスで好評を博す。
2018年、2019年 それぞれ1年間の「いずるばオープンリハーサル」を経て、「いずるばフェスティバル」に出演。
2019年 DVD第2作「ぼくのからだはこういうこと」(近藤真左典監督)を発表する。
ダンスのスタイルは常に “即興”。かたちに捉われない自分自身の表現を目指し、彼の存在がその場に与えるポジティブな影響は多方面で注目されている。

《追記》
長々と竜ちゃんについて、障がいについて、ダンスについて書かせていただきました。
しかしいつかフライヤーに一言も『ダウン症』とか『障がい』と書かずに公演を行えたらと僕は思っています。
ダウン症の人々は顔立ちに特徴があるので、客席の方々はお気づきになるでしょう。
でもハッと気がついて、でも目の前の竜ちゃんを見て、そしてひょっとしたら他の観客達の反応を見て…。
何か大事なものを感じられるステージになると思うし、帰り道も家についてシャワーを浴びる時もベッドに横になった時も、そして時間が経った後もずーっと考え続けると思います。

2020年2月13日木曜日

一生スランプはやってくる、かも知れない。


プロのヴァイオリニストとして言ってはならないことと知りつつ敢えて言いますが、自分が上手いと思ったことは一度もありません。
たまに上手いかも?と思うけどすぐにそれは妄想だったと気付かされます。
下手な演奏が続いたり、上手い人の演奏を聴くと自分が上手いなんて思えなくなります。

正しい音程、規則正しく振幅するヴィブラート、巧みなボウイングのコントロール。
そして音色の変化の豊かさ。
しかも20代の学生時代に弾いていた曲を40代になってもバリッと弾きこなす。
カッケェ…。
あぁ自分もこんなふうに弾けたらと切に願う。
そしてこっそり嫉妬する。

多分『誰もお前が上手いなんて一度も思ったこたぁねーよ!』と言う声もあるでしょう。
そう言うご意見は今後の参考にさせて頂くとして、でも近年はより一層上手いと思わなくなりました(それでも聴いてくださる方にはホント感謝しかありません)。

ここ数年、いや十何年もあるテクニックが困難で悩んで来ました。
二十代で出来ていたことが30歳前後で全く出来なくなってしまった。

何故こうなってしまったのか?
実は英国留学時代は僕は殆どヴァイオリンを触っていなかったのです。
自分は作曲や編曲を勉強しに来たんだからと思い、ヴァイオリンの練習はしていなかったのです。
もちろんこんなに練習していなければてきめんにその効果が現れます、悪い方向に。

英国からアルゼンチンに渡りタンゴを勉強しましたが、そのレッスンでも自分のテクニックが劣化していることを知り愕然としました。

帰国してから、いろいろな練習法を試してみました。
当時はガッツリ系のヴァイオリンの奏法技術書と言えば『ヴァイオリン演奏の技法(カール・フレッシュ)上下巻とかガラミアンの本くらいしかなくて、それに沿って練習しても身体が痛くなったり、上手く筋肉の脱力と呼吸がリンクしなかったりしました。
どこかを気をつけると他の方に意識が向かなくなるのです。
それと膨大な文章を前にして心が折れちゃったりとか。
結局本を参考にしてもダメで良い先生のレッスンを受けなきゃならないんだと思いました。

ところが色んな事、例えば自分のバンドのための作編曲やサボり癖で忙しくなり(?)、そのテクニックの改善も疎かに。
結局ヴァイオリニストとして仕事はしていても、問題の技術に関しては放置状態となってしまいました。

そして四十も半ばを過ぎた今、復讐を受けているわけです。
特に首が痛いです。
いつも固く凝っており、たまに整体に行って首を触られると悲鳴をあげそうになる。
揉まれると涙が出るくらい痛い。
相手は「撫でてるだけですよ」と言う。

喜多直毅 Naoki Kita
2015年7月16日盛岡少年院にて

そんなこんなでここ数年、本気でこのテクニックを何とかしなくてはと思い色々とその原因と解決策を考えていました。
実は症状が出る時と出ない時があるのです。

《症状が出る時》
・首が固まっている
・ヴァイオリンが前の方に落ちている(猫背の前傾姿勢)
・左手の人差し指付け根がネックを押さえつけている
・フォルティシモの時に、何故か左手指が指板を押さえ込んでしまう(左手指で弦を押さえ込んでもフォルティシモにはなりません)
・身体からの動きのエネルギーが首・肩・腕・手・指のいずれかでブロックされている
・顎と鎖骨がちょうど良い具合に楽器を保持していない

《症状が出ない時》
・演奏で心から“歌って”いる
・ヴァイオリンが高めの位置で保持されている - 顎と鎖骨で楽に楽器を挟んでいて、左手が“持つ事”から自由
・左手肘が普段より内側に入っている
・左手の親指と人差し指付け根がネックを固定していない
・左手の親指が外側に反り返らず、内側に向かってリラックスしている
・他の左手指にも力が入っておらず柔軟性がある
・左手指の爪が切ってある(大事)

これらのポイントを虱潰しに改善していけば良いのですが、実際はそう簡単にいかない。
何故かというと、ヴァイオリンの演奏は全身が連動しており、身体のコアから何とかしないと“部分”まで改善されないからです。
症状が起きている箇所ではなく全然関係の無さそうな所に意識を向けたら症状が出なくなった!というふうに。
これは自分自身の身体の認識をより鋭敏にしていくと共に、第三者に見てもらう必要があると思っています。
プロのスポーツ選手やオリンピックのメダル選手にもコーチがいるように、プロの演奏家にもそういう存在が必要!

というわけで、相変わらず下手だ下手だと思いながら練習する日々です。

もともとカール・フレッシュのスケールだのセヴィシックの基礎技術エチュードだのは大嫌いなのです。
出来たら曲を練習したい。
その方が楽しいし、上達したら仕事でも使えるかも知れない。

ただ基礎練の良いところは『スランプに効く』ところです。
僕は数ヶ月おきにスランプに陥る人間です。
・本番で音楽に入れない、集中力が出せない、気持ちが入らない
・極度に上がってしまう
・開放的になれず萎縮してしまい、音楽がつまらなくなってしまう
・ミスを連発する

こういう演奏をした夜は眠れないし、眠剤も効かない。
その後数日間は自己嫌悪で死にたくなる。
時には共演者を恨む…(酷いっすね)。
こんな具合です。

一回の演奏があまりうまくいかなかったのなら大して落ち込みません。
ただ下手な演奏が連続すると、うわっスランプだ!と確信するのです。
スポーツの漫画とかアニメでもそういうのあるでしょ?
そういう時、登場人物達は黙々と素振りをするとか、走り込むとかしていました。
だから楽器の演奏でもスランプの時は基礎練に限るのだと思います。
但し経験上、僕は根性でやりすぎるところがあるので、そこは気をつけています…。
案外体育会系なのかも?

思えばこれまで数限りない失敗をして来た。
『でも良い演奏だって沢山して来たじゃないか!大丈夫だよ!元気出そうぜ!』
…と自分を慰さめ、励ますことにしています。
何でも良いからまた元気になれたらそれで良いのです。
じゃないと続けていけません、この仕事。

人生においても然りです!

誤解のない様に最後に書かせて頂きますが、この記事での『上手い』は技術のことを指しています。
音楽性やクリエイティビティ、オリジナリティ、センスのことではありません。
無論それらは技術の助けがあって初めて翼を得るものですが、しかし完全なテクニックのみでは、人を奈落の底に突き落とす様な残酷なまでに美しい音楽には到達しえない。
何が音楽をそこまで高めるのか?
この問いに対する音楽家によって考え方は異なるでしょう。
しかし、音楽家はその一生の間、死ぬまでそれを考え続けるのでしょう。

例えばコパチンスカヤの性格無比なテクニックは実に素晴らしい。
しかしそれ以上に彼女から感じるのは凡百のヴァイオリン奏者には無いクリエイティビティです。
彼女がバルトークの無伴奏を弾くのをYouTubeで見ましたが、恐らく彼女の創造性は作曲家バルトークのそれと同等、いや凌駕するのではないかと思ったほどです。
バルトーク自身が想像だにしなかった新たな地平がそこにある様な気がします。

さぁセヴィシックさらうかぁ。

ヴァイオリン、一生弾き続けたい。