黒田京子HP“洗面器”に喜多クアルテットコンサートの感想が載りました。

長年、一緒に演奏している黒田京子さん(pf)が、ご自身のホームページの日記コーナー“洗面器”に先日の喜多クアルテットコンサートのレビューを書いて下さいました。

1月29日(木)『きりり』

この業界で一番古くからの共演者であり、現在進行形で共に活動しているのは恐らく黒田京子さん一人かも知れません。

こんなに長いともう音楽だけ、仕事だけのお付き合いではありません。
僕は黒田さんの御宅の庭の草むしりを手伝った事があります。
黒田さんが我が家へ来てくれて、僕の確定申告の書類作りを手伝ってくれた事もあります。
ツアーやレコーディングの準備、お金の計算は殆どすべて黒田さんに任せっきりです、僕がズボラなばかりに…。

そして僕が体調を崩して一番大変だった頃をご存知なのも黒田さんです(そして齋藤徹さんもね)。

あれから数年。
先日の東京オペラシティでのコンサートでは共演者としてではなく、客席で僕の姿を見て、そして音楽を聴いてくれました。
これまでの僕の歩みを黒田さんはずっと見守り続けて下さいました。
大変だった頃も、頑張っていた頃も、ご存知です。
そして共に音楽を奏で励ましてくれました。

この日、黒田さんは普通に演奏を聴いていただけかも知れませんが、僕は一つの節目として元気で大きなステージで弾いている姿を見せられて良かったと思っています。

黒田さんとのデュオ、そして僕のクアルテット。
二つともとても大事です。

両方の演奏活動で『こうしたら更に良くなるのでは?』『こうしたらお客さんが楽しんでくれるのでは?』と常に試行錯誤を重ねています。

良いものを作ったら必ず人様に聴いて欲しくなる。
そして喜んで欲しくなる。
だから一生懸命、丁寧に作ろう…。
本当に単純な動機で活動をしています。

良い演奏が出来たり、良い曲が書けたりすると自分自身が誇らしくなる。
でもそれ以上に客席の方々の目の輝き、涙、そして終演後の笑顔の方が何倍も大事です。
コンサートを開いて、それに勝る喜びはありません。
自分なんかどうだって良くなります。

そんな気持ちと活動の積み重ねが僕のクアルテットです。
今まで生きて出会った事が全て音になっています。
そんな音楽を聴きに来てくれて、ありがとう、黒田京子さん。

喜多直毅&黒田京子デュオ


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