上野公園へ花見に行ってきたぞ!

Facebookを見ていると皆さん桜の写真を載せていますね。
ちょっと羨ましい…。
自分も春の気分を味わいたいなぁ。
ということで、上野公園へ花見に行って来ました。

毎年のお花見は千鳥ヶ淵公園なのですが、たまには上野。
あいにくの天気でしたがかなりの人出でした。

喜多直毅, 花見, 上野公園

外人さんが多くてちょっとびっくりしました。
日本も変わりましたね〜。


夜はライトアップされています。
やっぱり夜桜の方が好きかも知れん。


近くで見ると作り物のように可愛らしく美しい。

友達に聞いた話。
桜の花の一輪一輪には死者の霊が宿っており、その霊達と語り合う為に人は“花見”を始めた…のだそうです。
今では花を見ながら酒を酌み交わすのが目的になっていますが、本来はもっと生死に纏わる儀式的なものだったらしい。
とても興味深い話を聞きました。

某歌い手は「満開の桜の下に行くと大勢の叫び声が聞こえる様だ」と言っていました。
そうそう、『桜の木の下には死体が埋まっている』なんて言いますもんね。
桜にはどこか死の匂いが漂っていると思います。
美しいけれど、それと同時に恐ろしい。
異界を感じる。
しかし魅入られてしまう。

そして満開よりも散り際にこそ美しさを感じるのが日本人。
まるでプログラミングされた美意識のように、散りゆく姿にもののあわれを感じる。
儚さ、無常…。
しばし時を忘れ、舞い散る桜の下に立ち止まる人の何と多いことでしょう。
ザ・春の日本人(僕も含む)。

さて王子から板橋方面へ、石神井川沿いに桜並木がずっと続きます。
風に吹かれて一斉に花びらが舞い散る。
川面は薄桃色の花弁でいっぱい。
ここは遊歩道からして川がとても低い場所を流れており、枝と川面の高低差がある。
なので桜吹雪が非常に立体的に見えてオススメです。

それと僕が好きな千鳥ヶ淵公園。
花見に行くなら人足の途絶える深夜が良い!
夜更け、遊歩道を歩いていると花びらがひらひら落ちて来る、音もなく。
闇の中の白い花弁は本当に綺麗です!(街灯は点いていますが…。)
帰宅してジャケットを脱ぐと袖に付いた花びらに気付く。
春だなぁ…と思います。

こんなふうに春の情緒に浸りたいと思っていたら、妙な物を発見しました!

“しんかんせん”、“ららぽーと”と言う単語が辛うじて読める。
上野公園の中の東照宮にありました。
電波絵馬。
細かい字で何かギッシリ書いてある。
判読不可。
最初、外国語かと思ったけどやっぱり日本語。
どんな願い事なんだろう。

二枚の電波絵馬にサンドイッチされた普通の絵馬が可哀想。
人さまの絵馬を撮影してネットにアップするのは不謹慎と思いつつも、余りにも興味深かったのでつい掲載。
皆さんを喜ばせるためです。

ちなみに板橋本町の縁切り榎の絵馬はもっと凄い。
悪縁を断つご利益で有名ですが、恐ろしい願い事をしたためた絵馬が沢山あります。
しかも実名、住所も書かれてある。
さすがにこちらは写真に撮れません。
怖すぎる。

花見の帰りに御茶ノ水を通りました。
下倉ヴァイオリンのショーウインドウに思わず吸い寄せられた…。
面白い形のヴァイオリンをコレクションするのが夢です。

喜多直毅