タンゴ関連の演奏後記とお知らせ

このところアルゼンチンタンゴのライヴが続きました。
6/28は池田みさ子さん(pf)早川純さん(bn)とのトリオ、6/30は北村聡さん(bn)松永裕平さん(pf)と自分がリーダーのトリオ、7/6は京谷弘司さん(bn)淡路七穂子さん(pf)チヅコ&エセキエルのお二人(dance)とディナーショー、7/7はレオナルド・ブラーボさん(gt)とのデュオ。
それぞれ楽しいライヴとなりました。
自分がリーダー or 半分リーダーとして行ったライヴは満席にして頂き大変嬉しかったです!

喜多直毅タンゴトリオ: 喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)松永裕平(ピアノ) 2019年6月30日@雑司が谷エルチョクロ
喜多直毅タンゴトリオ:
喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)松永裕平(ピアノ)
2019年6月30日@雑司が谷エルチョクロ

喜多直毅タンゴトリオ: 喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)松永裕平(ピアノ) 2019年6月30日@雑司が谷エルチョクロ
喜多直毅タンゴトリオ:
喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)松永裕平(ピアノ)
2019年6月30日@雑司が谷エルチョクロ

喜多直毅(ヴァイオリン)Leonardo Bravo(ギター) 2019年7月7日@雑司が谷エルチョクロ
喜多直毅(ヴァイオリン)Leonardo Bravo(ギター)
2019年7月7日@雑司が谷エルチョクロ

喜多直毅(ヴァイオリン)Leonardo Bravo(ギター) 2019年7月7日@雑司が谷エルチョクロ
喜多直毅(ヴァイオリン)Leonardo Bravo(ギター)
2019年7月7日@雑司が谷エルチョクロ

どうも僕はタンゴに、というかタンゴヴァイオリンに保守的なところがあり、タンゴヴァイオリンとはこう言う音色でなくてはダメだとかこう言うフレージングじゃなくてはダメだと思ってしまう。
それは単純に自分がCDや生演奏で聴いた巨匠タンゴヴァイオリニストたちの言わば『亡霊』なのですが、実際の自分はそのようには弾けない。
演奏技術も音楽性も断然劣る。

そして僕の中にはタンゴヴァイオリンと規定しているのとは全く異なる絵の具があって、それをタンゴに使ってはダメだと信じ込んでいる。
例えばノイズだったり、荒々しいジプシーフィドル的なボウイングだったり。
タンゴは『型』や『スタイル』の強い音楽なので、そこから逸脱することを恐れているのです。
とりあえずその『型』や『スタイル』を脇に置いて、『もう逸脱しても良いや、何か自分流の“タンゴ”が生まれれば』と思って始めたのが喜多直毅クアルテットでした。
それはタンゴに聴こえなくても良いし、もはや自分の中でタンゴで無くなっても良い。
自分にとってのリアリティと必然性に満ちた音楽ならばそれで構いません。

最近再び型のあるタンゴを弾くことが多くなり、この音楽に対する感じ方が前と少し変わって来ているのは確かです。
とにかく“今・ここ”で音楽が生み出されている感覚さえあれば、ジャズでもタンゴでもクラシックでも、それは“時間の無い時間”となり、素晴らしいものなんだと思えるようになりました。
この感覚が無ければ、どんなに型通りにタンゴを弾いていてもつまらない演奏になってしまうのではないか。

とにかく今は難しい問いだとかモヤモヤは頭の中から追い出して、ただタンゴを楽しもうと思っています。
やっぱり素晴らしい音楽だし、弾いていて楽しい。
一緒に演奏してくれる仲間がいること、誘ってくれる方がいること、会場に足を運んで下さる方がいてくれることは本当に嬉しいものです。


さて先日のブラーボさんとのライヴにはわざわざ地方からあるタンゴヴァイオリニストが聴きに来てくれました。
彼は僕よりも五歳年下ですが、タンゴに関しては僕以上に研究を重ね、ヴァイオリン独奏によるタンゴ曲のアレンジや録音も行っている。
またクラシックも弾きこなし、最近ではジャズや即興演奏にも精力的に取り組んでいます。
僕よりも確かなテクニックを持っていると思います(ちょっと嫉妬)。
その彼がライヴに足を運んでくれたことがとてもとても嬉しかった。

まだ宿泊するホテルを予約していないと言うし、東京都心のビジネスホテルでも結構な値段がする。
と言うことでウチに泊まってもらいました。
色々な話、音楽・演奏・タンゴについての話から、プライベートな話、はたまた下ネタまでw深夜まで話しました。
実は僕にはこう言う話が出来るタンゴヴァイオリニストが余りいなくて、寂しい寂しい人間なのです。
と言うかこれも長く鎖国政策をとって来た自業自得の結果なのですが。

僕はどうも先輩風を吹かせたり上から目線になってしまいがちなのですが、どうだったんだろう???
嫌じゃなかったかな。
前に彼からレッスンを頼まれたことがあるのですが、いえいえ、僕にレッスンできるほどのものはありません…。
寧ろヴァイオリンの基礎を教えて欲しいくらいです。

でも一つ言えるのは、もし僕がレッスンをするとしたら自分の失敗談を包み隠さず伝えることです。
奏法とかではなく、こう言う気持ちで音楽に向き合っていたら痛い目にあった、とか。
音楽面に限らず、こう言う生き方をしていたら挫折・破綻に至ったとか。
そういう話ならいくらでもあります。

とにかく彼と夜更けまで話せたことがとても嬉しかった。
今度はぜひ彼のライヴに行ってみたいと思っています。


さてさていつもの記事と同様、ここからは宣伝コーナー。
いくつかタンゴ演奏の予定が決まっています。
それぞれ皆さんのスケジュール帳にマークしておいて頂けると嬉しいです!!!

◉7/3午後 京谷弘司タンゴトリオ(銀座)


京谷弘司トリオ タンゴライブ 京谷弘司(バンドネオン)淡路七穂子(ピアノ)喜多直毅(ヴァイオリン) 2019年8月3日@銀座リベルタンゴ
京谷弘司トリオ タンゴライブ
京谷弘司(バンドネオン)淡路七穂子(ピアノ)喜多直毅(ヴァイオリン)
2019年8月3日@銀座リベルタンゴ

出演:京谷弘司(バンドネオン)
   淡路七穂子(ピアノ)
   喜多直毅(ヴァイオリン)
内容:アルゼンチンタンゴ
日時:2019年8月3日(土)13:30開場/14:30開演
会場:GINZA LIBERTANGO(銀座)
   東京都中央区 銀座5-10-6 第一銀座ビル7F
   03-6875-9899
   料金:予約¥4,000/当日¥4,500(+1ドリンクオーダー)
予約:03-6875-9899 / 090-3471-1317
         saeyjuan@yahoo.com


◉10/27 喜多直毅タンゴトリオ(府中)


『耳のごちそう』vol.3 極上のタンゴ:喜多直毅タンゴトリオ 喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)松永裕平(ピアノ) 2019年10月27日@IN VINO VERITAS(府中)
『耳のごちそう』vol.3 極上のタンゴ:喜多直毅タンゴトリオ
喜多直毅(ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)松永裕平(ピアノ)
2019年10月27日@IN VINO VERITAS(府中)

『耳のごちそう』vol.3 極上のタンゴ
出演:喜多直毅タンゴトリオ
   喜多直毅(ヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   松永裕平(ピアノ)
内容:アルゼンチンタンゴのスタンダード
日時:2019年10月27日(日)14:00開場/15:00開演/16:00終演予定
会場:IN VINO VERITAS(府中)
   東京都府中市本町1-1-7
   042-368-6368
料金:3,000円(ワンドリンク付き)※終演後、出演者と交流会を行います。
   全席自由
ご予約:ORT Music(オルト・ミュージック 黒田)kkyoko@ortopera.com042-334-3817
    SANTGRIA(サングリア 新井)info@santgria.jp 042-368-6368
    座席に限りがありますので、できるだけ事前にご予約ください。
主催:耳のごちそう実行委員会
共催:ORT Music/SANTGRIA

他に詳細はまだ未定ですが、レオナルド・ブラーボさんとのデュオが10月、京谷弘司さんのトリオでの演奏が11月に予定されています。
会場はどちらも東京のタンゴの殿堂・雑司が谷エルチョクロ。

おっと、それと忘れちゃならねぇ!!!
今月行われる喜多直毅クアルテットです!!!

オーソドックスなタンゴのスタンダードを演奏するわけではありません。
全曲僕のオリジナルです。
これまで『タンゴの喜多直毅』を聴いて下さった方にも是非一度足を運んで頂きたいコンサートです。
どこかにタンゴをエッセンスとしつつも、それだけではない熱い音楽をお届けします!!!

今回のコンサートテーマは青春。
迸るエネルギー、情熱、そして謳歌。
それと同時に葛藤や迷い、苦悩や闘い。
果てしなきものへの憧れ。
それらを音楽で表現したいと思います。

◉7/24夜 喜多直毅クアルテット『青春の立像』 ~沈黙と咆哮の音楽ドラマ~(永福町)


喜多直毅クアルテット『青春の立像』沈黙と咆哮の音楽ドラマ 喜多直毅クアルテット: 喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン) 三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス) 2019年7月24日@sonorium(永福町)
喜多直毅クアルテット『青春の立像』沈黙と咆哮の音楽ドラマ
喜多直毅クアルテット:
喜多直毅(作曲・ヴァイオリン)北村聡(バンドネオン)
三枝伸太郎(ピアノ)田辺和弘(コントラバス)
2019年7月24日@sonorium(永福町)

出演:喜多直毅クアルテット
   喜多直毅(作曲とヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   三枝伸太郎(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)
内容:喜多直毅オリジナル作品

技巧・楽曲構造・感情の発露の全面にわたり、大きな振れ幅をもつのが魅力のユニットであるが、同等な存在感をみせつけるのは、音楽の増幅の狭間から覗く現実感たっぷりのざらついたテクスチュアである。楽器と肉体との接合の在り様か。「いぶし銀」という単語も近くて遠い。ノイズとも異なる。プリペアド奏法やそれらが生む掠れや軋みや沈黙、さまざまな様式の諸要素をはらみつつ、感情面では喜怒哀楽が同期する。苦悩や贖罪意識、希望がないまぜに膨れ上がる。ハードなドライヴ感ではあるが、何かに突き動かされて前進せずにはおれないような逼迫感に貫かれる。
文章:伏谷佳代
JazzTokyo #12019年7月24日喜多直毅クアルテット@ソノリウム公演069 3/3 喜多直毅クァルテット二日連続公演『詩篇』ー沈黙と咆哮の音楽ドラマー』

日時:7月24日(水)19:00開場 19:30開演
会場:ソノリウム(永福町)
   168-0063 東京都杉並区和泉3-53-16 
   TEL 03-6768-3000
   京王井の頭線 永福町駅下車(北口) 徒歩7分 
   東京メトロ丸の内分岐線 方南町駅下車 徒歩10分

料金:予約¥4,000/当日¥4,500

ご予約/お問い合わせ
◾︎メール:violin@nkita.net
※メールタイトルは「喜多直毅クアルテット7/24予約」、メール本文に《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を 必ずご記入の上、お申し込み下さい。

◉ ご予約に際しての注意事項
・ご予約の締め切りは公演前日7月23日深夜24:00までとさせて頂きます。
・10歳以下のお子様のご入場はお断りする場合がございます。

主催・企画制作:喜多直毅
制作アシスタント:山本悦子
フライヤーデザイン:山田真介


以上、タンゴ関連のお知らせでした。
皆さん、どうぞ宜しくお願いします!!!

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