2015年12月10日木曜日

2015年12月13日(日)喜多直毅&黒田京子デュオ@inF(大泉学園)14:00/15:00

喜多直毅, 黒田京子
2015.9.16. 福島医院コンサートホールUrari(釧路)
撮影:松本哲也

これまで演奏活動をして来て、自分がどんな音楽をやりたいのか徐々にハッキリして来たように思います。
それはやっぱり聴く人に対峙する音楽、生き方を問う音楽。
そして生き方と同時に、反対側の死をも扱う音楽です。

例えば1960年代〜1970年代の日本にはそう言う音楽が沢山あって、若者はそれに夢中になったのではないかと思うのですがどうでしょう?>団塊の世代の皆さん(僕は団塊ジュニア世代)
実際僕は生まれる前なので時代の空気は分かりませんが、例えばフリージャズ。
僕は最近余り聴いていませんが、フリージャズは“問い”から始まる音楽だと思います。
それは演奏者自身の問いから始まって、それが聞く人にも問うことを投げかけるような…。

日本の音楽では無いけれど、ピアソラの音楽だってそう。
対峙する音楽、生き方を問う音楽ですよね。
今ではエンターテインメント音楽のように扱われたりしていますが、本来はもっと厳格な孤高の音楽だと思います。

今、こんなふうに“問う音楽”はとても珍しくなった気がします。
音楽から生き方への問いが失せ、同時に“死”が失せたのだとも思います。
そもそも音楽家が生き方を問わなくなったのかも知れません。
そしてリスナー達も音楽に問いを求めなくなった。

例えば、夜の街に出ると影が無い様に感じる。
どこもかしこも隅々まで照らされて闇が無い。
その灯りは蛍光灯の様に冷たいのです。
白熱灯や蝋燭の灯火の様に美しい暗闇を作らない。
これは勿論比喩で、実際はビルの谷間は影になっているのですが、でも僕にはのっぺりとどこもかしこも明るく見えるのです…。

日本には年間三万人も自殺者がいる。
三万人は警察発表だから、実際はもっと多いわけです。
※今調べたら本当は10万人を遥かに超えているようです!
そして死にたいと思っている人はもっと多い。
なのに流れている音楽は死から程遠く、明るくさわやかで楽しげなメロディを歌う。

どこもかしこも明るい街に、三万人以上の死にたい人が暮らしている。
スタイリッシュな音楽が空間を漂って、何事も無いかのごとく流れている。
僕には今の日本の社会が、日本の音楽がそう映るのです。
※ひょっとしたら現実が余りにも惨いから、今更ヘビーな『問う音楽』なんて聴きたくないのかも?

しかし、やっぱりシリアスにならざるを得ない、殊に人の生き死にを考え、音楽で触れようとするならば。

もしかしたらお葬式で空き缶叩いてユーモラスなダンスをする人々もいるかも知れない、アフリカ辺りに。
そんなダンスだけど、やっぱり死に向き合っている。
それはテレビのお笑い芸人のふざけ合いとは違いますよね。
同じユーモアだけど、どこかにゾッとするような恐ろしさがある。
顔全体は笑っているんだけど、目はブラックホールの様に真っ黒。
そんなお面を思い描いてみてください。
案外、街にそういう人がいるかも知れません。

こうして書いてくると、何だか今の日本の音楽シーンを批判するような形になってしまいますが、実際僕だって明るく楽しく爽やかな音楽を聴きます。
たまに“新しい音”のCDも買います。

でも自分の気持ちを音楽に委ねたり、生き方や人生といったものを見つめたい時、今の日本の音楽ではどうしても物足りなかったりする。
そこで、そんな時に必要な音楽を自分で作ってしまおうと思うようになりました。
と言うか、そうせざるを得ないのです。

で、そんな音楽づくりに取り組むうち、それが自分にとって一番向いた仕事なんだと思うようになりました。
天職とさえ思う。
純粋にその作曲や演奏が喜びに直結しています。
勿論、苦しみもあるけれどそれに勝るものがあります。

こんな事を考えながら音楽をやっている僕。
こんな僕に共感してくれて、ずっと一緒に演奏し続けてくれているのが黒田京子さんです(勿論全肯定では無いと思いますが…)。
実は先日も新宿のカフェで色んな事を話しました。
上に書いたようなことも少し。


黒田さんとは今年色々な演奏をお届けしてまいりました。
東北にも北海道にもツアーをしました。
東京のお客さんの前でも沢山ライヴを行いました。
聴いて下さった方々にはほんとうに感謝をしてもしきれません!

今年最後の締めにお届けするライヴは12/13(日)の午後。
二人が出会った記念すべきライヴハウス・inF(大泉学園)です!

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   黒田京子(ピアノ)
日時:2015年12月13日(日)14:00開場 15:00開演
会場:インエフ(大泉学園)
   178-0063東京都練馬区東大井安曇3-4-19津田ビル3F
   03-3925-6967
   ※地図はコチラ
料金:¥2,500+オーダー
ご予約・お問い合わせ:
   03-3925-6967 or in-f.sato@nifty.ne.jp

今年最後の喜多&黒田デュオ、是非お越し下さい!
お待ちしています!


助川太郎, 芳垣安洋, 喜多直毅
左:助川太郎さん(gt)右:芳垣安洋さん(per)

昨日は新富町のMadeiraにて助川太郎さん(gt)、芳垣安洋さん(per)とライヴ。
僕はゲスト扱いだったので二部のみ参加。
ところが第一部を聴いていたら、弾きたい曲が!
悔しい。

吉垣さんとはホントお久しぶりの共演でめっちゃ嬉しかった!
繊細なスティックさばき、美しい音色は変わらず!
帰りは同じ電車で海外公演の話を伺いました。
またご一緒させて頂きたいっす!

助川君とはアディダス男子コンビってことで僕はちゃんと着ていったのに、彼は全然関係ない服を着ていました。
裏切られた!

助川君とは1月にも前述のinF(大泉学園)にてデュオが予定されています。
2016年1月17日(日)14:00/15:00
¥2,500+オーダー

こちらも宜しくお願いします!

で、これは帰りに食べたラーメン。
下赤塚のじょっぱりラーメンです。



深夜の帰宅途中に食うにはかなりヘビーでしたが、でも上手い!!!
板橋の有名店の一つ。
近隣の方、是非どうぞ!