演奏後記:1/10うたをさがしてトリオ@つくばアートセンター

喜多直毅, 齋藤徹, さとうじゅんこ
うたをさがしてトリオ
齋藤徹(コントラバス)、さとうじゅんこ(うた)、喜多直毅(ヴァイオリン)

うたをさがしてトリオLIVEツアー。
演奏後記が滞ってしまっていました。
他のライヴが続いたのに加え、酷い腰痛になってしまい椅子に座ってパソコン作業がキツい!
関係者の皆さん、申し訳ございません。

さて昨年から続いたうたをさがしてトリオのツアーもこちらのつくばアートセンターで最後。
会場には池澤孝さん、Eross Istavanさん、藤井龍徳さん、高橋睦治さんの作品が展示されており、それぞれインパクト大。
どの作品からも新鮮な印象を受け、とても面白かったです。

実は僕は美術にはてんで疎い人間でとても恥ずかしいのですが、でも良い作品は欲しくなります(買えないけど)。
家に置きたくなる。
大きなものは庭に。
そしてそう言った素晴らしい作品に囲まれて生活したくなります。
生活の中に作品があるというより、作品の中で暮らしたくなるのです。
で、ずーっと眺めていたい。
会場で出会った作品は全てウチに連れ帰りたいものばかりでした。

さて今回の演奏はテオ・アンゲロプロス作品が中心。
ひょっとしたらツアー始まって以来の自由な演奏だったかも。
東京からお越しの方も何人かいらしたのですが、『このトリオ、凄いところまで来ましたね!』と感想を頂きました。
それと『徹さんと喜多さんはもう楽器を弾いていないみたい』と言う感想も(もちろん弾いてましたよ)。
う〜む、面白い。

思えばこのトリオ、結成以来ずいぶん様々な音楽を演奏してきました。
最初は南米音楽だったり、民謡だったり、クラシックだったり。
そして徹さんがテオ・アンゲロプロス作品を作り、続いて『オペリータうたをさがして』へ続きました。
どれもトリオにとって大事なレパートリーです。
これらの作品を元に、CDやDVDも複数作ることが出来ました。

この日の三人で演奏をしながら、何だか随分遠いところまで来たなってしみじみと思いました。
トリオを始めた頃より随分表情が豊かになった。
アンサンブルが自由になり、それぞれが独立した“個”となった。
それと同時に三人の音が緊密にもなりハーモニーが生まれた。
大胆に、冒険的にもなれた。

こうした変化って常日頃の東京のライヴでも少しずつ現れるけど、ツアーに出るとドカンと来ますね。
(“オペリータうたをさがして”のツアーでもそう感じました。)

ホント、お客さんじゃないけど、僕も弾きながら凄い!って思う瞬間が何度もありましたよ。
ちょっと大げさかも知れませんが、日本中に、いや世界中に届けたい音楽でした。
今回の演奏旅行を通して、こんな所まで到達出来たのをとても嬉しく思います。

つくばの演奏が終わると共にツアーも終了。
長いようで短い旅でした。
でも一箇所一箇所の演奏が僕にとって本当に楽しく、心に残るものとなりました。
ここでトリオの徹さんとじゅんこさんにお礼を申し上げたいと思います。
有難うございました。

各地では本当に多くの方々に我々の演奏を聴いて頂くことが出来てとても幸せでした。
皆さん、楽しんで下さったでしょうか???
もし我々の演奏が皆さんの心に小さな灯をともす事が出来たのなら嬉しいです。
そして『こんな音楽があったんだ!』『音楽ってこんなに楽しかったんだ』とか、そんな発見の機会にもなったなら演奏家冥利に尽きるというもの。
本当に有難うございました。

そしてお世話になった皆さん、協力して下さったスタッフの皆さん、心から感謝します。
忙しい中、宣伝や集客に駆け回り、我々の演奏を一人でも多くの方に届けようとして下さったお気持ちを大変嬉しく思います。
またご自宅に泊めて下さった方々、美味しい食事で我々をもてなして下さった方々、皆さんのおかげで我々は楽しく旅を続けることが出来ました。
有難うございました!

さてつくば公演の前日は何とじゅんこさんの誕生日!
ということで、バースデーケーキです。
お客様を含めた全員でじゅんこさんの誕生日をお祝いしました!

喜多直毅, さとうじゅんこ, 齋藤徹
バースデーケーキを持って微笑むじゅんこさんと羨ましそうな僕です…。

全然関係ないけど、つくばアートセンターの斜向かいに濃厚ラーメンの天下一品が!
あ〜、行けば良かった!
次回!