2015年8月3日月曜日

機動戦士ガンダム展(六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー)へ行って来たぞ!

喜多直毅
ジオン軍のキャップ!

猛暑の続く東京。
本日は六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーにて開催中の機動戦士ガンダム展に行って来ました!

猛暑の六本木ヒルズに立つガンダム!
第一話『ガンダム大地に立つ!!』を思い出すなぁ。

確か小学4年生か5年生の頃がガンダムとの出会い。
TVシリーズは見ていなくて映画から入りました。
その後、ガンプラで本格的にハマったように記憶しています。
(当時の小学生男子は皆んなこんな感じだったはず。)

とは言え、実際にプラモ作るのはヘタクソ。
凄く雑なのです。
塗装はてんで苦手で友達に頼んでやって貰っていました。
妹に『ヘタクソ!』と貶された事もあります。
頭に来て接着剤を投げました。
※二年前の誕生日にお客様からシャアザクの1/48スケールをプレゼントして頂きましたがまだ作りかけです…。ごめんなさい、Yさん!

こんな僕とは違い、従兄弟のお兄さんは本格的なモデラーでした!
部屋にはオリジナルの改造作品やジオラマなんかが所狭しと並んでいました。
戦闘によって剥がれ落ちたボディの塗装や傷が見事に再現されていたし、デカールがペタペタ貼ってあってリアリティ充分!
カッコ良かったなぁ。
『一つでいいから頂戴!』と頼みましたが断られました。
当然です。

こんなにハマったガンダムなのにいつの間にか熱は冷め…、気がついたら大人になっていました。
で、ここ数年、再びハマりつつあります。

聞く所によると、僕と同世代のお父さん達が再びガンダムに目覚め、子供とプラモを作ったりDVDを見たりしているそうです。
先日一緒に食事をした同窓生夫婦の息子さん(小学生)もファースト・ガンダムのプラモで遊んでいてビックリ!
主題歌も知っていました。
お父さんと一緒に楽しんでいるそうです。
こんな風にガンダムがコミュニケーションの道具になっているんですね。
微笑ましい限りです。
※僕も子供がいたらこんなふうに遊びたいけど、やっぱり自分の方が夢中になりそう。

その子からちょっと借りたガンダム!

さてガンダムには魅力的なキャラが大勢登場します。
僕が好きなのは男性ではアムロ、ランバ・ラル大尉、女性ではマチルダ中尉。

それまでのロボットアニメは
主人公:常にカッコ良い、強い、正義の味方、勇気がある
敵:全てにおいて“悪”
…みたいな感じでした。

しかしガンダムでは違います。
悪役(ジオン軍の人間)でも一人ひとりがそれぞれの人生を持って描かれている。
尊敬すべき人物、真心や愛情を持つ人物だったりします。
悪役だからと言って決して憎めない、寧ろ敵の方に感情移入してしまう事もある。
敵の中にも良いヤツがいて時には心を通わす事が出来る…、そんなエピソードが幾つもあります。

反対に味方(連邦軍)の中にこそ本当の敵がいると感じる時もある。
人の命を何とも思わない卑怯な司令官が登場したりするのです(ちょっと今の日本みたい)。
こんな設定やストーリー、それまでのロボットアニメではあり得ませんでした。

この様に決して“勧善懲悪”ではない。
そして登場人物の一人ひとりが敵味方関係無く葛藤や悩みを抱いて描かれています。

僕はやはり主人公のアムロが好きだなぁ。
屈折していて、自分に自信がなく、その割にプライドが高い。
アムロはそんな少年です。

そんな彼がシャアと言うライバルを得る。
最初はボロ負けしていて少しも歯が立たない。
しかし闘いを重ねるうちに強くなっていく。
そして内面的にも成長を遂げ、遂にはシャアと互角に闘えるようになって行く。

等身大のヒーローなのです、アムロは。
決してカッコ良くもなく、正義の味方でもありません。
敵を前に怯えたりビビったりする。
女友達に叱られて引っ叩かれたり、上官に殴られたり、反省の為に独房に入れられたり、実にかっこ悪い。
そんな“普通”の少年が闘いを通して強くなっていく過程が面白いのです!

じ、じ、実は…、今初めて白状しますが、僕も自分をアムロに重ねていた時期があったのです!
まだこの仕事を始めて間もない頃、様々なミュージシャンとセッションを行う最中、『おおお!コックピットの中のアムロみたい!』と思っていたりしました。
宇宙空間で物凄いスピードでぶつかり合うガンダムとシャアザク…。
今姿を現した音に反応すれば、相手がいきなり目の前に現れ至近距離から次の音を放って来る。
必死で返すと今度は背後から。
相手のスピードが速すぎてとても付いていけない、そんなセッション。
無我夢中、気が付けば満身創痍でした。
でもとても良い経験だったと思っています…。

喜多直毅
ガンダムとシャアザクの死闘!

さて今回の展示、制作当時の富野喜幸監督の企画メモ、美術監督の中村光毅氏による美術設定・美術ボード、安彦良和氏のキャラクター原画、大河原邦男氏の設定画等が中心となっていました。
当時のどの資料からも『全く新しいロボットアニメを作ろう!』と言う意気込み、意欲をひしひしと感じました。
僕はアニメーション制作については全く無知な人間です。
どんなふうに、どういうプロセスを経てアニメを作るのか良く分かっていません。
しかし、今でもスケッチやセル画に残るスタッフ達の“熱”の様なものが伝わって来る展示でした。

ひと通り見て回って浮かんだ言葉が“ものづくり”。
一般的には伝統工芸等に使われる言葉です。
美しい物、伝統が活かされた物、創意工夫のある物、頑丈な物、長持ちする物、作り手の温もりを感じる物…。
それらを手にした時、僕は人がものを作るって事の意味を考えたくなるのです。

“ものづくり”に携わる人の仕事には誇りを感じます。
より優れたものを求める執念を感じる。
それが熱として残っている。

アニメと伝統工芸は確かに違います。
でもガンダムのスタッフの資料を見ていたら何だか似たような誇り、執念、そして熱を感じました。

僕はガンダムが好きで、ただそれだけの理由でこの展示を見に出かけました。
でも当時のスタッフの仕事を見ているうちに、気持ちは単なる一ファンではなく一人の音楽家、同じ“ものづくり”に携わる者になっていました。

非常に良い展示です。
皆さん(特に昔からのファン)もどうぞお出かけ下さい!
是非オススメします!

※注意!
グッズを沢山売っています。
結構高いです。
僕は¥8,000も使いました。
子供にプラモとかねだられて泣かれているお父さんもいましたので、皆さんも気を付けて下さい。

“シャアザク・ライス”
チキンライス、唐揚げ、ソーセージ、クリームソース、ザク風ポテト、サラダ
ニュータイプたるもの、これを食わなきゃ!

追記:
会場に入って直ぐホワイトベースのメインブリッジを模したシアターに入ります。
そこで上映されるのはガンダムとザクの闘い、そして大気圏突入!
僕は感動の余り、泣きそうになりました。

東京会場限定のガンプラ。
そしてオリジナルファイル。喜多クアルテットの楽譜を入れることにします!