喜多直毅ヴァイオリン教室:レッスン始めます!/平野壮弦さん書道教室ワーク ショップで講師を務めました!
教えることは教わること |
長年、ヴァイオリンの仕事をしていて感じるのは、多くの弦楽器奏者が楽譜を離れてメロディのフェイク(崩して弾く事)やアドリブをしてみたいと願っている事です。
また即興演奏に興味のある方も大勢いらっしゃいます。
でもいざ勉強しようとなると理論でつまずいたり、ボウイングのコツがつかめなかったり…。
まず教えてくれる先生がいない。
ジャズピアノ等、他の楽器の先生にレッスンを受けても、やはり弦楽器特有の歌い方までは教えてもらえない。
ある奏者の方は独学でアドリブを勉強していました。
しかしなかなかベーシックから発展出来ない、アドリブや即興演奏でストーリーを作れない、気持ちが入らないと悩んでいました。
結局、悩み続けた結果、諦めてしまう…。
又は満足できないまま、不安を抱えたまま人前で演奏している…。
そんな弦楽器奏者の方々に大勢出会ってきました。
しかし、諦めるのはまだ早いです!
疑問や不安をそのままにしないで下さい!
僕も悩みながら学んできました。
演奏歴がそのまま試行錯誤の歴史と言っても過言ではありません。
しかし多くのステージ経験からヴァイオリンでアドリブをする際の実際的なメソッド、フェイクの元となる歌、そして一番重要な“内なる音楽に耳を澄ますこと”を身につけてきました。
これらを是非皆さんと共有したいと思っています。
そして皆さんの演奏力の向上にお役に立ちたいと望んでいます。
前述の通り、僕はアドリブをする事は音を出す以前にインスピレーションを通して“内なる音楽”を良く聴くことだと考えています。
その“内なる音楽”にもっとアクセスできるようになる為には…、現実に存在する良い音楽を沢山聴くことだと思います。
豊かな霊感によって奏でられる様々な音楽。
その“内なる音楽”に繋がった素晴らしい演奏にCDや生演奏を通して常に触れておく。
これは重要なインプットとなり、皆さんの演奏に必ず良い影響を及ぼします。
僕がさせて頂くのはアウトプットのお手伝い。
皆さんの中にある音楽、それをどう楽器を用いて外の世界に表すか…。
その為に必要な演奏技術は?
理論は?
そして考え方の整理のお役に立てれば幸いです。
とは言え、難しく考える必要はありません。
最初は皆さんのやりたい事や仕事に役立つ事から始めたいと思います。
例えばプロの方。
アドリブが出来たらもっと仕事の幅が広がると思いませんか?
例えば歌手のサポートの現場で。
前奏や間奏のソロ、歌の対旋律がもっと活き活きとしますよ!
また学んだ理論を活かしてオリジナル楽曲を作ってみませんか?
ストックが溜まったらライヴをしたりアルバムを作ったり。
弾く喜びと同時に創る喜びを感じられるに違いありません。
クラシック奏者の方、もっとプログラムを充実させてみませんか?
ジャズやポピュラーの曲をアンコールに入れて演奏会を親しみやすいものにしてみましょう。
そしてこれは僕の経験ですが、アドリブやフェイク、即興演奏が出来るようになると楽譜化された音楽に新鮮な気持ちで向き合えます。
先述の通り、アドリブをする事、これは即ち“内なる音楽”を良く聴くことです。
アドリブと大作曲家による楽曲、表面は違っていてもどこかで地続きなのです。
あなたのクラシック音楽もきっと変わります!
アマチュアの方、オケで弾く以外に別なジャンルにも挑戦してセッションに出かけてみませんか?
パーカッションやギター、サックス、ヴォーカル等とライヴハウスやカフェで演奏出来たらきっと楽しいはず。
あなたの音楽生活が更に豊かになるでしょう。
弦楽器奏者の方、是非アドリブやフェイクに挑戦してみましょう!
喜多直毅ヴァイオリン教室・生徒募集!
■講師プロフィール
■レッスン内容:
コード進行上でアドリブを行う。
ポピュラー音楽のリズム感を体得する。
簡単な理論を学ぶ。
即興演奏。
※アイリッシュ音楽やブルーグラス等、フィドルのレッスンは致しません。
■レッスンの流れ:
- 生徒、又は講師が課題曲を用意。
- その曲の歌詞や背景、又は全体的な雰囲気から、演奏のイメージを描く。
- 楽曲の構成、メロディラインとコード進行等を分析する。
- 実際に演奏してアイディアや工夫を盛り込んでいく。
- 自分のイメージに近付けたかどうか確認してみる。
ヴァイオリン、ヴィオラ
※チェロ(希望があれば)
■対象者:
全ての調で3オクターブの音階が弾ける方、又は同等のテクニックをお持ちの方。
プロ・アマ問いません。
■レッスン日時:
ご相談に応じます。
■レッスン場所:
松本弦楽器・練習室
151-0051
東京都 渋谷区
千駄ヶ谷5-28-10ドルミ第二御苑805
※最寄り駅はJR&都営地下鉄代々木駅です。
■レッスン料:
¥10,000/45分から50分
■お問い合わせ・お申込み
nkita.tokyo@gmail.com(喜多直毅)
さて先日、書家の平野壮弦さんのクラスでワークショップの講師を務めさせて頂きました!
内容は弦楽器のボウイングや響きを体感し、音楽的に書いてみようと言うもの。
平野壮弦さんのブログも御覧下さい!
『バイオリニスト・喜多直毅先生ワークショップ/書の波・音の波 PRATⅢ』:2015. 5月SOGEN書芸塾
まず皆さんにヴァイオリンの弓の持ち方で筆を持って頂き、僕の演奏に合わせて筆をボウイングしてもらう。
最初はゆっくりとシンプルな弓使いから。
サン・サーンスの“白鳥”に合わせて…。
段々、ボウイングのヴァリエーションを増やしていく。
トレモロ、移弦、スタカート等、速度や強弱も様々に。
弓の持ち方を筆で実演しているのだが、ほ、細すぎる…。 |
そしてそれぞれの弓の動き、即ち体の動きをイメージして即興的に書いて頂きました。
皆さん、自由に書き始めた! |
いや〜、楽しいっす!
一対一のコラボはもう少し一人ひとりの時間が欲しかった…。
でも皆さん、実にのびのびと音楽的に書いて下さいました。
ライヴとは一味違う充実のひと時を過ごす事が出来ましたよ!
何だかカッコイイ!もらってくれば良かった! |
実は…、喜多直毅ヴァイオリン教室を始めるキッカケとなったのがこのワークショップです。
前からレッスンを始めようか迷っていたのですが、このワークショップでの生徒さん達との触れ合いが楽しくて決心しました。
ある人に言われました。
“教えることは教わること”。
実際そうなのです。
自分が普段何の気なしにやっている事でも、誰かに教えるためにはちゃんと系統立てだり言語化したりしなければならない。
時には改めて勉強し直さなければならない。
そして何よりも自分自身を見つめなおす必要がある…。
“教えることは教わること”。
本当です。
これからは演奏だけではなく生徒さんと関わることを通して様々なことを学んでいきたいと思います!
壮弦さん、教室の皆さん、どうも有難うございました!
最後に皆んなで記念撮影! よっしゃ〜、ヴァイオリン教室も頑張るぞ!!! |