【1/15(土)は喜多直毅(vln.) 照内央晴(pf.)西嶋徹(cb.)即興演奏ライヴ@成城Cafe Beulmans】
最近、公園通りクラシックスでピアニストの照内央晴さんと即興演奏ライヴを行いました。
Facebookで宣伝しようと思い、完全に逆説的に『このライヴは余りオススメしません』と書いたのです。
そしたら結構沢山の方が『いいね!』をつけて下さったので、「この宣伝は効くに違いない、しめしめ」とほくそ笑んでいたのです。
ところが当日会場にいらしたのは何と約五名!
やっぱり『オススメしません』と書いたのがいけなかったのか。
オススメしないという言葉をそのまま受け取ってしまった方が多かったのか。
あるいはそもそも聴きに来る気なんかなかったのか。
人の心は良く分かりません。
さて今度の土曜日2/15にも即興演奏のライヴがあります。
懲りずに申し上げますが、このライヴもオススメしません。
知っている曲はやらないし、客席に座っていれば誰でも無条件に楽しめるというものではないと思うからです。
かつては、もっと多くの人に即興演奏の魅力を伝えたいとか多くの方に聴きに来てほしいと願い、宣伝を頑張ったり動画をYouTubeに載せていたこともありました。
しかし、今はそうした努力はしなくても良いと思うようになりました。
宣伝や集客努力で疲れ果てるよりも、演奏に全エネルギーと集中力を注いだ方が良い。
純粋に音楽だけに奉仕する。
それが演奏家にとっての最優先事項です。
即興演奏。
それは素晴らしきもの。
野生の肉食獣が獲物を追う。
草食動物が必死に逃げる。
生まれたばかりの赤子が産声を上げる。
年老いた象が森の奥でドサリと倒れる。
ここにはただただ死ぬまで必死に生きる時間があるだけ。
子鹿が虎に捕まって食べられて可愛そう!とか、そういうことはテレビの前の人が勝手に感じることです。
(僕の尊敬する方が、ある時以上のようなことを言ってくれました。)
生と死の営みに直接触れられる音楽、それが即興演奏だと思います。
そして実はクラシックでもジャズでも他のどんな音楽でも、良い演奏には生と死の営みの時間が流れているはずなのです。
ということで、知っている曲が聴きたければ、そして耳に馴染んだ西洋和声の方程式のみを音楽の条件とするならば、このライヴもまた余りオススメしません。
音楽を聴く、というよりも時間を感じることに面白さがあると思います。
出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
照内央晴(ピアノ)
西嶋徹(コントラバス)
内容:即興演奏
日時:2022年1月15日(土) 19:30開場/20:00開演
緊急事態宣言などの発令によって17:30開場/18:00開演とさせて頂く場合もございます。
会場や出演者のウェブサイト、SNSなどでご確認ください。
2stages(入れ替え無し)
会場:Cafe Beulmans(成城)
東京都世田谷区成城6-16-5
カサローザ成城2F
03-3484-0047
料金:3,700円+2drinks order
予約:03-3484-0047
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