【1/23(日)は喜多直毅タンゴ四重奏団+矢萩竜太郎(即興ダンス)@いずるば】

アルゼンチンタンゴには“タンゴダンス”という確立された舞台芸術がありますが、今回は即興ダンサーの矢萩竜太郎さんとパフォーマンスを行います。
演奏曲は全てアルゼンチンタンゴ。
そして矢萩竜太郎にしか踊れないダンス。
この二つのコラボレーションです。



もともと竜太郎さんとはコントラバス奏者の齋藤徹さん(故人)の引き合わせによって知り合いました。
それ以後、ドイツで齋藤徹さんを中心に一緒にパフォーマンスを行ったり、デュオで即興演奏&ダンスの公演を行ったり。
喜多クアルテットのゲストとしても二回踊っていただきました。

先日、この公演のために会場となるいずるばでリハーサルを行いました。
タンゴダンスの動きは見慣れていますが、音楽に合わせて自然に踊り始めた竜太郎さんの動きはとてもユニーク。
期待を遥かに超えたものが生まれそうだぞと嬉しくなりました。

彼のダンスの素晴らしいところは、音楽に全く違う角度から光を投げかけてくれるところです。
以前、喜多クアルテットで共演した時は深刻で陰々滅々たるシーンにスキップで登場してくれました。
これはほんの一例で、作曲者である僕が『この音楽のここの部分はこうです』とか『こういう曲だからこう反応するに違いない』と決めてかかっているところを遥かに裏切るダンスをしてくれるのです。
『障がいとはこうだ』とか『障がい者だからこうだ』という思いをさえ遥かに裏切ってくれるのも、素敵なところです。

彼とのセッションにはそうした気づきがあり、また胸の中を太陽の光が満たしてくれるような力を感じます。

今度の日曜日(1/23)、アルゼンチンタンゴと竜太郎さんとの共演をどうぞお楽しみに!
いずるばでお待ちしています!


出演:喜多直毅タンゴ四重奏団
   喜多直毅(ヴァイオリン)
   北村聡(バンドネオン)
   松永裕平(ピアノ)
   田辺和弘(コントラバス)
   矢萩竜太郎(ダンス)
内容:アルゼンチンタンゴの演奏と即興ダンス

日時:2022年1月23日(日) 開場14:30/開演15:00
会場:いずるば(沼部・多摩川)
   東京都大田区田園調布本町38-8

料金:予約¥4,000 当日¥4,500
ご予約・お問い合わせ:
※予約のメールタイトルは「いずるばタンゴ」、メール本文に「代表者氏名、人数、連絡先電話番号」を必ずご記入の上、お申し込みください。

主催:喜多直毅 協力:いずるば


【喜多直毅タンゴ四重奏団】
2018年に喜多直毅(ヴァイオリン)を中心に北村聡(バンドネオン)、松永裕平(ピアノ)によるトリオとして結成され、後に田辺和弘(コントラバス)が参加し四重奏団となる。全員が日本のタンゴシーンを牽引する奏者として演奏活動を行なっている。
レパートリーは馴染み深い『ラ・クンパルシータ』や『エル・チョクロ』、『ロス・マレアドス』などのオリジナル編曲が中心。一方でセステート・マジョール等、名楽団による既存作品もプログラムに取り入れ、ヴァラエティに富んだステージを創り上げている。
現在は東京・雑司が谷のタンゴバー“エル・チョクロ”にてマンスリーライヴを開催し、会場での演奏のほか、ストリーミング配信も行なっている。
そのエネルギーに満ちた演奏と喜多による個性的なアレンジは多くの音楽ファンから注目を集めている。

●喜多直毅(ヴァイオリン)
1972年岩手県出身。国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、その独創性と精神性において高く評価されている。他に翠川敬基、黒田京子、齋藤徹等、国内を代表する即興演奏家との演奏と録音、また邦楽・韓国伝統音楽奏者・ダンサーとの共演も数多い。欧州での演奏も頻繁に行なっている。作家の高樹のぶ子の朗読舞台でも演奏と作曲を行なっている。(敬称略)。

●北村聡(バンドネオン)
関西大学在学中にバンドネオンに出合い小松亮太に師事、ブエノスアイレスではフリオ・パネのレッスンを受ける。世界各国のフェスティバルで演奏。これまでに鈴木大介、舘野泉、波多野睦美、夏木マリ、EGO-WRAPPIN'、川井郁子、中島ノブユキ、カルロス・アギーレ、東京交響楽団と共演。NHK「八重の桜」、映画「そこのみにて光輝く」をはじめ様々な録音に参加、繊細な表現には定評がある。ジャノタンゴ、三枝伸太郎Orquesta de la Esperanza、大柴拓カルテットなど数多くの楽団に参加、活動中。

●松永裕平(ピアノ)
国立音楽大学卒業。盛岡市の老舗「アンサンブル」で8年間ピアニスト、アレンジャーとして活躍し、アルゼンチンタンゴの研鑽を積む。
ポピュラーピアノを小原孝氏、音楽理論全般を箱石啓人氏に師事。
小松亮太らの「ハッピー・タンゴ・アワー」に参加、NHK歌謡コンサートでクミコ氏と共演。2017年より菅原洋一氏の伴奏も務める。
古典タンゴを軸足に据え、多数のタンゴユニットに参加し、幅広い活動を展開。古いタンゴをこよなく愛し、真摯に向き合う素晴らしい演奏技術とタンゴ魂は往年のタンゴファンから絶大な人気を誇り、熱く期待されている。
3月にソロアルバムをリリース予定。

●田辺和弘(コントラバス)
クラシック、アルゼンチンタンゴ、即興演奏などで活動するベーシスト。東京芸術大学在学中からタンゴと出会い、本国アルゼンチンの若手からタンゴ全盛時代のミュージシャンとも多く共演している。即興演奏の第一人者故齋藤徹氏と出会い大きな影響を受け、共演をきっかけに様々なジャンルでも即興的なアプローチを試みている。喜多直毅クアルテットや様々なタンゴバンドに継続的に参加しつつ、ジャンルに関係なくその音楽自体の持つエネルギーを表現するべく模索、活動している。


【矢萩竜太郎(即興ダンス)】
1990年、ヴォルフガング・シュタンゲ(ロンドン在住,舞踊教育家)との出会いをきっかけにダンスを始める。2014年夏、「竜太郎10番勝負!」(東京 「いずるば」にて6公演、ドイツ各地で4公演)を齋藤徹(音楽家 コントラバス奏者)、ジャン・サスポータス(ダンサー、振付家、演出家)と共に成功させる。
ライブハウス「エアジン」での定期公演、北海道、岩見沢でのアール・ブリュットフォーラムでのオープニングアクト(齋藤徹、ジャン・サスポータスと共に)、2019年よりヴァイオリン奏者・喜多直毅のクアルテット公演に2回出演する。
ダンスのスタイルは常に “即興”。かたちに捉われない自分自身の表現を目指し、彼の存在がその場に与えるポジティブな影響は多方面で注目されている。

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