2020年1月27日月曜日

喜多直毅『兄と妹』・アルバム“Viohazard"とヴァイオリンポップスについて。

中国の動画サイトに違法アップロードされている僕のオリジナル曲『兄と妹』です。
非古典系提琴选辑 喜多直毅 02 - 兄と妹
(CMが終わったら曲が始まります。)
ギターは伊藤芳輝さん、アコーディオンは佐藤芳明さん、パーカッションはクリストファー・ハーディさんという贅沢なメンバー。

この曲はViohazardというアルバムに収録されています。
VIOHAZARD / 喜多直毅(AIRPLANE LABEL STORE)

VIOHAZARD / 喜多直毅
APX1003 / AIRPLANE LABEL STORE
¥2,640円(税240円)

実は最近このアルバムに対して僕の中で何かの“高まり”を感じています…。
自分で自分のアルバムを再評価するって変ですが、しかしこれまで作ってきた作品の中でも一際異色のこのアルバムが何だか気になっているのです。
今聴くと、一曲一曲、結構しっかりアレンジされていて面白い。
『若者、頑張ってるじゃん!』って思います。
録音したのは2006年ですからもう14年前。
うわっ33歳の時だ!
タンゴから少しずつジャズとか他のジャンルに手を出し始めた頃です。

近頃取り組んでいる音楽(喜多直毅クアルテット、タンゴトリオ、黒田京子さんとのデュオ、即興演奏)とはお客さんの層が違うかなと思って、暫くライヴ会場での販売はしていませんでした。
でもこれからは会場に持って行くようにします。

さてこの動画、今までにSNSで何回もシェアしています。
何故かというとヤギを触ってる画像が使われているのが面白いから。
他のヴァイオリニストのは皆んなカッコ良いアーティスト写真なのに、僕のだけ子ども動物園でヤギを触ってるただのスナップなのです。
面白れー。

ヤギとの触れ合い ~1~
スロバキア・トレンチンにて
とても人懐っこいヤギで「もっと撫でろ」と頭突きしてくるのでした。

ヤギとの触れ合い ~2~
近所のこども動物園にて
愚鈍な感じのヤギ。まるで無反応。カメラを見てくれなかった。

このように追加でヤギとの写真を載せておくと、また中国の違法サイトが使ってくれるかも知れません。

ところで「今頃気づいたの?」と言われそうですが、この曲ってヴァイオリンポップスなのでは?
曲調が、です。
今でこそ、こういう曲は弾いていないし作っていないのですが、葉加瀬太郎さんとかが弾いててもおかしくないような感じがする(別に真似して作ったわけではありません)。
そうか、自分はポップスの人だったんだ!と知ってビックリです。
Jポップはたまに聴いているのですが、ヴァイオリンによる完全インストのポップスって殆ど聴かずに来ました。

それはともかくポップスのヴァイオリンには専門的な弾き方が存在するようです。
僕の印象からすると、レコーディングでクリックにちゃんとタイミング良く合わせて弾く為に、音の出だしの発音に少しアクセントがつけてある。
アタックが強め。
今のレコーディングでは曲の中でコンピュータの打ち込みと生の弦セクションが共存しており、発音のタイミングも音程もデジタルな感じ。
そうでないと打ち込みと合わない。
もちろん音程も正しくないと使い物になりません。

実は僕は自分の発音がそれほど好きではなく、何だかフワッとしていて嫌だなと思うことがあります。
それはボウイングによるものなのですが、もう少しスクエアで鋭角的な感じが欲しい。
自分のは曲線的に聴こえる。
例えば今回リンクしてご紹介した『兄と妹』の頃はまだスクエアに弾けていた方。
今はもうこんな風には弾けないかも知れません。

最近楽譜作成ソフトを使えるようになったので、『兄と妹』の楽譜を作ってPDF化し無料ダウンロードできるようにしようかな。
誰かもっとスクエアに弾いてくれないだろうか…。
僕はもう殆ど弾かなくなりました。
前述の伊藤芳輝さん(gt.)とのライヴくらい。
でも一年に一回あるかないかです。

Jポップのサポートやレコーディングを良くやっているヴァイオリンの友達が言ってたんだけど、こう言った音楽のストリングスチームに入るにはアタック強め&スクエアな弾き方とノリを覚えないといけないんだそうです。
打ち込みとガッチリ合わせられるように。
最近のアップテンポの曲のストリングスを聴くと、急発進・急ブレーキ・急カーブを自在に行いますよね。
しかも足並みが揃っている。
こういうのが出来ないとダメなのです、きっと。

僕には出来ないかも。
前に先輩から誘われてストリングスチームの録音に行ったんですが、出来ないことばかりで冷や汗でした。
それからしばらく後、有名な某弦楽器奏者からやはりストリングスの仕事に誘われて、でも出来なさそうでお断り申し上げました…。

でもたまにはこう言うのもやってみたら面白いのかも知れません。
今の自分の弾き方と全く違う。
ノリも違う。
ボウイングが違うんだろうなぁ。

そしてアドリブの感じも違う。
僕はすぐにコードから逸脱したり、ノイズに持って行きたくなる。
そういう性分なのでしょう。
では普通にコードの中でアドリブをするにはどうしたら良いんでしょうね。
それはそれで僕には案外難しい気もします。

こういうポップスのヴァイオリン、様々なサウンドの引き出しの一つとして持っていても良いかも。
でもどこで披露するのだろうか!?
情熱大陸とかめちゃめちゃ下手だったりして。

あ、『兄と妹』に似た傾向の曲で『新宿』っていう曲もあるのです。
レコーディングもしていないし、ライヴでも殆ど弾いていません。
雰囲気は刑事ドラマっぽい。
ヘリが飛んだり、首都高を走る車のテールランプ、都会の人間模様が見えたりする。
レコーディングしたらガッツリ音圧上げたい曲です。

この曲はポジションの移動が多くて難しいので封印しました。
でもPDFで楽譜を配布したら上手な人が弾いてくれるかな。
アタック強め、発音が明瞭、スクエアな感じ、音程が正確って、俺にないものばっかりじゃん!
情熱大陸から練習しよう。

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