ちょっとだけ演奏後記:1/16喜多直毅+三枝伸太郎、1/17喜多直毅+助川太郎/『大人の肉ドリル』に基づく唐揚げ

結構忙しかった一月。 お正月に故郷の岩手へ帰ることもなく、家でひたすら事務仕事。 リハーサルもあったし、僕にしては結構ライヴも多かった。 と言うことで2月に入った今、やっと少しのんびり出来ています。 あ、実はそうでもない。 3/31の喜多直毅クアルテットのホール公演 の事もあり、頭脳は激しく動いています。 皆さん、必ず聴きに来て下さいね! 3/31喜多直毅クアルテット・コンサート@ティアラこうとう小ホール さて一月中頃には二つのライヴを行いました。 まず喜多直毅クアルテットでピアノを弾いてくれている三枝伸太郎さん(pf)とのライヴ。 そして今回三度目となる助川太郎さん(gt)とのライヴ。 どちらもそれぞれ譜面を持ち寄りセッション形式で演奏しました。 三枝伸太郎(piano)、喜多直毅(violin) 撮影:藤巻賢さん 実は三枝君とのライヴでは、二人共セッション向きの曲を持っていないと言う事に気が付きました! テーマがあってアドリブをしてまたテーマに戻る…みたいな曲です。 全く無いわけではないけれど、とても少ない。 彼も僕も音楽に対してそのようなアプローチをしない音楽家なのだと思います。 ここが共通点。 違う点は描いているもの(当たり前といえば当たり前ですが)。 彼の作品を演奏するグループの新しいCDを聴き、先日はその演奏会も聴きに行きました。 様々な作曲の技法や楽器の使用による色彩づくりには眼を見張るものがあり、大変素晴らしかったです。 彼の音楽に感じたものは、現代(いま)の東京の空です。 空の下には家族がいて、恋人たちがいて、様々な営みがあって…というような事を思い描きました。 それは等身大の東京であり、そこに暮らす私達の物語です。 僕は彼のCDを電車の中で聴いていたのですが、車窓を流れる夕暮れの町並みに良くマッチする。 また降りた駅の人混みの中にも、夜更けの住宅街にも、その音楽は“ある”と感じました。 僕の場合、東京の空って言うとすぐ犯罪都市(空撮の新宿)とか放射能汚染とかになっちゃうんですよね。 そもそも現代でも空でもなく、戦後の闇市とか暗く淀んだ隅田川が出て来ます。 さてこの日の三枝君とのライヴ、とても楽しかったのですが、もう一度一緒に演奏することにしました。 次回...