OFF/STRINGツアー終了!!! 11/22:翠川敬基(vc)深山マクイーン時田(箏)とのトリオ、11/23:ファドも計画、11/28は神戸で『葵上』

2018年11月14日ドイツ文化センターOAGホール OFF/STRING Special公演終了後 Harald Kimmig(Vln)/喜多直毅(Vln)/久田舜一郎(小鼓)/松本泰子(歌)/黒田京子(pf)Sebastian Gramss(cb)
2018年11月14日ドイツ文化センターOAGホール
OFF/STRING Special公演終了後
Harald Kimmig(Vln)/喜多直毅(Vln)/久田舜一郎(小鼓)/松本泰子(歌)/黒田京子(pf)Sebastian Gramss(cb)

OFF/STRINGのツアー、無事終了しました!
各公演には多くの方にお運びいただき本当に有難うございました!
また主催して下さった皆様、スタッフの方々には本当にお世話になり、心から感謝を申し上げます。
そして撮影と録音を引き受けて下さった藤巻さんには本当にお世話になりました。
有難うございました!

2018年11月4日 OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/ Harald Kimmig(Vln)/Sebastian Gramss(Cb) つくばアートセンター
2018年11月4日
OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/ Harald Kimmig(Vln)/Sebastian Gramss(Cb)
つくばアートセンター

2018年11月5日 OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/ Harald Kimmig(Vln)/Sebastian Gramss(Cb) Barber Fuji(上尾)
2018年11月5日
OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/ Harald Kimmig(Vln)/Sebastian Gramss(Cb)
Barber Fuji(上尾)

2018年11月13日 OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/ Sebastian Gramss(Cb)/Harald Kimmig(Vln) アトリエ第Q藝術(東京・成城学園)
2018年11月13日
OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/ Sebastian Gramss(Cb)/Harald Kimmig(Vln)
アトリエ第Q藝術(東京・成城学園)

2018年11月10日 喜多直毅(Vln)/Harald Kimmig(Vln) 松本弦楽器(東京・代々木)
2018年11月10日
喜多直毅(Vln)/Harald Kimmig(Vln)
松本弦楽器(東京・代々木)

ゲストとして参加して下さった演奏家の方々にもお礼を申し上げます。
皆さんのおかげでとても魅力溢れる公演となり、お客さんからも大好評でした。
演奏に加わって下さったことにより、SebastianとHaraldのプレイにも変化が現れて大変嬉しい結果となりました。
彼らはいわば百戦錬磨のインプロヴァイザーですが、僕がかつて聴いたことのないプレイがゲスト奏者の方々のおかげでどんどん引き出されたと思います。
本当にどんな相手でも充実した演奏の出来るSebastianとHarald、その対応力と発想とサウンドの豊富さには驚かされました。
素晴らしい!
僕も彼らに近づきたいと強く願っています。

2018年11月6日リハーサル OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/Sebastian Gramss(Cb)/松本泰子(歌)/Harald Kimmig(Vln) 松本弦楽器(東京・代々木)
2018年11月6日リハーサル
喜多直毅(Vln)/Sebastian Gramss(Cb)/松本泰子(ゲスト・歌)/Harald Kimmig(Vln)
松本弦楽器(東京・代々木)

2018年11月9日大阪公演・打ち上げ 磯部宗寛氏(主催)、OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/Sebastian Gramss(Cb)/松本泰子(歌)/Harald Kimmig(Vln)
2018年11月9日大阪公演・打ち上げ
磯部宗寛氏(主催)/喜多直毅(Vln)/Sebastian Gramss(Cb)/松本泰子(歌)/Harald Kimmig(Vln)

2018年11月7日 松本泰子(ゲスト・歌)、OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/Harald Kimmig(Vln)/Sebastian Gramss(Cb) Enne_nittouren(名古屋)
2018年11月7日
松本泰子(ゲスト・歌)、OFF/STRING: 喜多直毅(Vln)/Harald Kimmig(Vln)/Sebastian Gramss(Cb)
Enne_nittouren(名古屋)

2018年11月11日  Harald Kimmig(Vln,ダンス)/矢萩竜太郎(即興ダンス)/藤波啓介(Tb,即興パフォーマンス)/喜多直毅(Vln) レクチャーとワークショップも開催された。 いずるば(東京・田園調布)
2018年11月11日
 Harald Kimmig(Vln,ダンス)/矢萩竜太郎(即興ダンス)/藤波啓介(Tb,即興パフォーマンス)/喜多直毅(Vln)
レクチャーとワークショップも開催された。
いずるば(東京・田園調布)

2018年11月13日 深山マクイーン時田(箏)/Harald Kimmig(vln,dance)/五十嵐あさか(vc, voice) アトリエ第Q藝術(東京・成城学園)
2018年11月13日
深山マクイーン時田(箏)/Harald Kimmig(vln,dance)/五十嵐あさか(vc, voice)
アトリエ第Q藝術(東京・成城学園)

大阪公演では川名一吉さん(建築家)、北谷知之さん(庭作家)、川畑智史さん(庭作家)、大藤健司さん(建築家)が中心となって、素晴らしい演奏舞台を作り上げて下さいました。
このような舞台で弾かせて頂けて大変嬉しいです。
お客さんからも大好評でした。

中之島公園・芝生広場に作られた特設会場。

そしてOFF/STRINGとしての公演ではありませんが、大阪ではバンドネオン奏者の清川宏樹さんが松本泰子さんと僕と彼自身が演奏するライヴを企画して下さいました。
突然お願いしたブッキング。
しかも演奏するのはタンゴはほんの少しで後はジャンルの違う曲ばかり…。
リハーサルも当日のみ。
本当に大変だったと思いますが素晴らしいトリオの演奏になりました。
そしてたくさんのお客さんを集めて下さいました。
改めて深く深くお礼を申し上げます!

2018年11月8日 喜多直毅(vln)/清川宏樹(bandoneon) 先杯(大阪)
2018年11月8日
喜多直毅(vln)/清川宏樹(bandoneon)
先杯(大阪)

今回のツアーはもともと齋藤徹さん(cb)が企画していたものです。
しかし徹さんが病気治療に専念するために暫く仕事を休むことになりました。
徹さんからはツアー自体を中止にするか、SebastianとHaraldだけでツアーをしてもらうか、僕が首都圏の公演のみ参加するか、或いは僕が全てを引き継ぐか、いくつか選択肢を示されました。
かなり迷いましたが、全てを引き受けることにしました。
大変なことは容易に想像できましたが、それでも”経験してみたかった”のです。
そして同じヴァイオリニストのHaraldからツアーを通してきっと多くを学べると思ったのです。

2018年6月1日 OFF/STRING: 齋藤徹(cb)/喜多直毅(vln)/Harald Kimmig(vln)/Sebastian Gramss(cb) Galerie Linda Treiber(ドイツ・エッテンハイムミュンスター)
2018年6月1日
OFF/STRING: 齋藤徹(cb)/喜多直毅(vln)/Harald Kimmig(vln)/Sebastian Gramss(cb)
Galerie Linda Treiber(ドイツ・エッテンハイムミュンスター)

実際に取りかかると困難なことが次々と目の前に現れました。
しかし多くの方に相談にのっていただき、協力して頂き、おかげさまで無事に終えることができました。
感謝です!
そして最終日のドイツ文化センターでの公演で全ての演奏が終わった後、HaraldとSebastianから労いの言葉をもらいました。
本当に嬉しかった。
客席からの温かい拍手も忘れることが出来ません。

もちろん良い演奏が出来た、お客さんに音楽を喜んでもらえた、Haraldから刺激を受けて色々と学べた…、という音楽面での成果も大きな喜びです。
しかし一つの仕事に一生懸命取り組みそれを通して多くの人と繋がることが出来た、人々の気持ちに支えられた、という事の方が実は心に残る。
それがこのツアーを終えて実感していることです。

そしてもう一つ強く感じたこと。
それは自分のグループ(喜多直毅クアルテット)でもっとツアーをしたいという思いです。
日本国内で、そして前途は多難ですが海外でも…。
実際にこの一年ほどその準備をしています。

本当に好きなこと・そして自分の腹の底から生まれたことならば、困難にも立ち向かえる。
心の底から湧き上がる思いには従った方が良い。
そしてそれが自己実現の為でない限り、不思議と必ず助けの手が差し伸べられる。
こんな事柄もこのツアーを通して得た思いです。

恐らく前述の齋藤徹さんもそのようにして活動をして来たのだと思います。
レベルの高い欧州の即興音楽、タンゴ、韓国のシャーマン音楽。
自分から現地に赴いて学んだり、一流の演奏家を日本に招聘して大きな公演を行ったり。
そこにどんなに困難なことがあったか、想像も及びません。

しかし更に深遠かつ高尚な音楽を求め、またそのような音楽に導かれて、これまで歩んで来たのだと思います。
これまでの音楽活動を通してうかがい知る徹さんの生き方には大いに学びたいと思います。
その徹さんに今回のツアーを任されたことをとても誇りに思っています。
と同時に、自分はまだまだ、とも思っております。


さてツアーの話はここまで。

OFF/STRINGにかかりっきりで、すっかり他のライヴのことが疎かになっていました!
しかし僕の状況を察して色々と動いて下さっている方々も多く、本当に助かっています。
有難うございます。

ところが自分のウェブサイトの更新も滞っていて、新しいライヴスケジュールもお知らせしていない…。
ちょっと集客が心もとないので皆さん助けてください(本音)。
サイトのスケジュールページも更新してまいります。

まず11/22は翠川敬基さん(チェロ)、深山マクイーン時田さん(箏)とトリオです。
このトリオは二度目。
前回は江古田のギャラリーでシュトックハウゼンの“Tierkreis”、冨樫正彦さんや翠川さんのオリジナル曲を元に即興演奏を行いました。
今回も内容はほぼ一緒ですが、更にこのトリオの演奏内容を深めたく再度ライヴを行うことにしました。
皆さん是非お越し下さい!

喜多直毅(vln)/翠川敬基(vc)/深山マクイーン時田(箏)

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   翠川敬基(チェロ)
   深山マクイーン時田(箏)
内容:即興演奏
日時:2018年11月22日(木)19:00開場/20:00開演
会場:inF(大泉学園)
   東京都練馬区東大泉3-4-19津田ビル3F
   03-3925-6967
料金:¥3,500+オーダー
ご予約&お問い合わせ:
   03-3925-6967

そして翌日11/23はおなじみのファドも計画。
昭和歌謡やファドなどをさがゆきさんのギター弾き語り、翠川さんのチェロと共に演奏しています。
シリアスでダーク、情念に満ちた世界。
今回のライヴ以降、しばらく間が空きますので是非お越し下さい。

ファドも計画:vocal+guitar:さがゆき/violin:喜多直毅/cello:翠川敬基
2018年8月19日
ファドも計画:vocal+guitar:さがゆき/violin:喜多直毅/cello:翠川敬基
inF(東京・大泉学園)

出演:ファドも計画
   vocal+guitar:さがゆき/violin:喜多直毅/cello:翠川敬基
内容:ファド、ブラジル音楽、昭和歌謡、オリジナル楽曲、etc
日時:2018年11月23日(金・祝)14:30開場/15:00開演
   ※開場時間が演奏開始の30分前となります。ご注意下さい。
会場:inF(大泉学園)
   東京都練馬区東大泉3-4-19津田ビル3F
   03-3925-6967
料金:¥3,500+オーダー
ご予約&お問い合わせ:
   03-3925-6967

お、気がつけばinFで2daysですね!
大泉学園に泊まった方が良いかも!?(冗談っす。)

そして今月末は神戸に参ります!
内容は能楽『葵上』です。

「舞打楽暦第13番/葵上空間」
「舞打楽暦第13番/葵上空間」

今年3月に久田舜一郎さん(小鼓)と角正之さん(ダンス)を神戸からお呼びして、東京で『葵上』を上演しました。
(久田先生には今回OFF/STRINGの最終公演にもご参加頂きました。)
今回は角さんの企画で神戸の酒心館ホールにて上演いたしますが、更に多彩なゲストをお迎えしてコンテンポラリーな公演になる予定です。
またパフォーマンスは角さんのコンセプトに基づいて行われます。
ステージで何が起こるか、何が出現するのか…。
本当に楽しみです!

こちらに角さんによる文章をお載せしますので、是非お読みの上お越し頂ければと思います。

みなさまへ、
2018年音楽と舞踊の交響対話シリーズ
「舞打楽暦第13番/葵上空間」公演へのご来場お待ちしています!

ふり返れば、大倉流能小鼓方久田舜一郎と現代舞踊家角正之の二人ユニット「舞打楽暦」は結成してはや18年、それは伝統古典芸術と現代芸術における「舞台アートの創造的可能性」をめぐる途方も無い展開に困惑しながらも、誠実に向き合うことを続けた二人の時間はあっという間のエストワール(歴史)だったように思えます。
今回の「舞打楽暦第13番」はこれまでと少し趣向を変えています。音と動きの即興演奏に加え、言葉(言語性)のもつ具体的なテェイル(物語)イメージ「謡曲葵上」を想像させています。時間軸上に見いだせる二態の空間には、中世(空間A)から現在(空間B)にタイムワープする一人で二人あるいは二人で一人の「世阿弥あるいはZEAMI」の見る夢、その不可視な想像力が投影させるパラドキシカルな「葵上空間」を舞打楽暦第13番に登場させることになるでしょう。
……………………………
2018年「舞打楽暦第13番企画」
「葵上空間 / A.O.I.(能).U.E SPACE」
二つの異なる空間に「葵上」、
二つの異なる時間に「A.O.I.U.E」、
二つの異なる時空に「異相対位法/SPACE COUNTERPOINT 」、
今、二つの時代(現代と中世)を超えて、「ZEAMI/世阿弥」が甦る、
空間Aなる世阿弥、空間BなるZEAMI、二態の「ゼアミ」は舞打楽暦第13番でここで再び出会い、唯一となる。

=空間A=
小鼓と謡と仕舞とヴァイオリンのための「葵上/第4番」
能謡曲「葵上」を音楽と謡の室内楽オペレッタ風に仕上げて行く、物語の骨格は紫式部の描く光源氏の類なき愛の遍歴の中で、六条御息所の愛情表現は憎悪な生霊となり、光源氏の正妻葵上に取り憑く光景を謡います。怨霊祓いにより、生霊となった我身を後悔する六条御息所の退場の姿が儚いのです。ヴァイオリンは六条御息所の激情する声を音に映し、小鼓は生霊祓いの聖なる力を表している。今回のために演出された「謡と音楽による葵上」の軸展開は登場しない光源氏の悩みの深さをも表す能式室内楽のようでもあり、心情の重い物語が浮かんで見えてきます。

=空間B=
小鼓とヴァイオリンとラップトップとダンスのための「A.O.I.U.E/ヴォカリーズ」
この場面の主題は「愛する人たち」です。人が人を愛するための相関図をギリギリの閉塞状況、他者を対象化できない愛を渇望する人たち、音と動きの即興する関係に置き換えます。
劇場という環境場(空間)に、動くオブジェモビール(2本の縄)が吊られ、演奏場の時間軸の経緯を表しています。三人の音楽家はそれぞれ独立した関係に置かれ、独自なAOIUE(母音/ヴォーカリーズ)のイメージを喚起し、互いに共生していきます。
また、三人のダンサーの動きの相関図は、限りない自己愛を通してみる、他者喪失のエピソードだと言えます。音と動きの演奏の関係システムはZOYD.LOGUE(即興対話)のゾーン・エピソードの連帯、あるいは切断されて起きる多様なプロット(場面)創造であり、共時する演奏空間の中で生まれるエネルギーの収縮と膨張、パワーバランスの濃密性と無化性に表象を映している。まさに演奏行為におけるエンドレスな構造を持ち合わせていることも内包している。

共同演出/久田舜一郎と角正之
出演者/久田舜一郎(大倉流小鼓方)、大島衣恵(喜多流シテ方.謡、仕舞)、喜多直毅(ヴァイオリン)、石上加寿也(ラップトップ)、
角 正之(ダンス)、Jun.Amanto(ダンス)、和田敦子(ダンス)、
舞台美術/今村 源(オブジェ制作)
宣伝美術/和田 忠
…………………………………
時期/2018年11月28日(水)
時間/18時30分開場\ 19時開演
料金/予約\4000円、 当日\4500円 ※全席自由
神戸東灘区御影塚町1-8-17 TEL:078-841-1121 無料駐車場60台 
…………………………………………
ご予約/お問い合わせ
TEL.090-3622-1625(角) TEL.0798-73-6586(久田)
メール sumish@kazemai.com(角)


以上にご紹介したライヴ以外にも様々な演奏が予定されています。
まずは僕がスケジュールページを更新しなくては!
しばしお待たせして申し訳ありませんが、どうぞまた聴きにお越し下さい。
皆さん、どうぞ宜しくお願いします!

これは東京駅・品川駅で売っている駅弁『品川貝づくし』。
東京から西に向かうツアーでは必ず買って食べます。

コメント