2015年11月24日火曜日

演奏後記:2015年11月21日・京谷弘司タンゴトリオ+小島りち子(vo)@四谷 三 丁目Una Canzone

京谷弘司, 淡路七穂子, 喜多直毅
京谷弘司さん(バンドネオン)、淡路七穂子さん(ピアノ)との演奏(京都)

先日は実に久しぶりの京谷弘司さん(バンドネオン)のトリオでの演奏。
ピアノはお馴染みの淡路七穂子さん。
そして歌は学生時代からお付き合いさせて頂いている小島りち子さん。
会場は初出演のウナ・カンツォーネ。
演奏曲目はタンゴの古典作品、ピアソラ作品、そして京谷さんのオリジナル楽曲等でした。


僕にとって久々のアルゼンチン・タンゴ、凄く楽しかったです!
このメンバーでまた演奏出来たことも嬉しかった!

思えば数年前まで京谷さんには随分とお世話になりました。
あんな会場やこんな会場、全国各地でメンバーとして演奏させて頂きました。
ここ二三年は余り演奏させていただく機会がなかったのですが、また徐々にご一緒させて頂けると嬉しいと思っております。

そんな京谷さんのライヴの直後、YouTubeで昔のタンゴ演奏の動画を発見しました!
何てタイムリーなんだろう!

これは2003年に東京オペラシティ・コンサートホールで収録された『題名のない音楽会』。
僕は若干31歳。
若い…。

映像を見るとかなり太っています…。
しかも何て趣味の悪いシャツだろう!
ビジュアル的にはかなり恥ずかしいのですが、音色の良さが気に入ったので載せたいと思います。

※演奏:京谷弘司クァルテート・タンゴ
バンドネオン:京谷弘司、ピアノ:淡路七穂子、コントラバス:田中伸司、ヴァイオリン:喜多直毅

Jelousy

La Cumparsita

Libertango

今はもうこう言う演奏は出来んかも。

映像では分からないかもしれませんが、僕は凄く上がっています!!!
(この上がり症は12年経っても治っていません。)
音程が怪しいし、フレージングの悪い所もある。
収録後、かなり落ち込んでオペラシティの中にあるパブで一人痛飲したのでした。


さて、この演奏の頃から僕は徐々にタンゴ以外の音楽に軸足を移し始めていました。
自分の中にタンゴではない音楽やサウンドが鳴っていたからです。
それを実際に音にしてみたいと望んだのです。

ジャンルの異なる演奏家と共演したり、異なるタイプのオリジナル曲を作ってみたりしました。
エレクトリック・ヴァイオリンを弾いていた時期もありました。
器楽奏者でありながら、作詞作曲に手を出したり(これは今も少しずつ続けています)。
僕にとってまさに試行錯誤の時代でした!

今思うと相当イタい事もしていました…、もうテヘヘと笑って開き直るしかありません。
周囲からの評価もイマイチだったりしたし。
『喜多君も今まで通り普通にタンゴを弾いていれば今頃は…』なんて、嫌味とも皮肉ともつかない事を言われたもんです。

でも今では色々な事を試せて本当に良かったと思っています。
何よりも自分の得意なこと、好きなことがクリアになったと思います。
(チャレンジの機会を与えてくれた方達、一緒に演奏してくれた音楽仲間達、聴き続けてくれたお客さんには心から感謝しています。)

この試行錯誤が無ければ喜多直毅クアルテットの音楽は無かった。
クアルテットでは今までの経験を活かし、そして取捨選択をして、自分の中にある音楽がピュアな状態で出せていると思っています。
更に黒田京子さん(pf)とのデュオ、齋藤徹さんの一連のプロジェクトへの参加も三十代の試行錯誤があったおかげ。
決して無駄ではありませんでした。

今、音楽的にはとても充実していると思います。
望みを言えば、もう少しこれらの活動の回数を増やしたい。
今は様々な事情により難しくはありますが、いずれきっと!と思っています。


さて、当時の自分へアドバイスをするとしたら?
まず痩せろ。
少しは服装に気を遣え。
それ以外は、う〜む、仕事・身体・人間関係を大事にし、プラス思考で生きるべし。
それと音階とバッハの練習をしなさい。
※そうか、これは10年後の50代の自分への忠告でもあるわけだ!

そして31歳の自分から今の自分へのメッセージ。
これは色々とあるような気がする。

少なくとも当時の僕が今の僕を見てがっかりしないようにしたいと思います。
でも、もう既に期待を大きく裏切ってしまっているような…。
だったらスマン、当時の自分よ。
でも今は今で案外楽しいよ!
そして31歳の君と同じか、それ以上に音楽には真剣。
頑張り続けているよ!


追記:
この収録の後、同じ会場でジャズヴァイオリンの寺井尚子さんの収録も行われました。
僕は客席後方から見学。
女豹のように弾いていらっしゃいました。
かっけーーーー!!!!