良いお年を&明けましておめでとうございます!/1月13日西嶋徹さんとライ ヴ!

今、ウルフルズの“情熱 a Go-Go”を聴きながらこの記事を書いています。
あああ、アラフォー男子の心の応援歌。
色々と悩み多き年頃ですので、こういう歌をたまに聴いて励まされています。


さて先日の喜多直毅クアルテット公演には実に大勢の方々にお越し頂き、大感謝です!!!
寒い中、忙しい中、本当に有難うございました!!!

喜多直毅クアルテット music&vln:喜多直毅/pf:三枝伸太郎/bandoneon:北村聡/cb:田辺和弘
喜多直毅クアルテット
music&vln:喜多直毅/pf:三枝伸太郎/bandoneon:北村聡/cb:田辺和弘
2016年12月20日@sonorium
撮影:齋藤真妃

会場のソノリウムがあるのは東京の永福町。
実は永福町は僕にとって思い出深い街です。
高校時代、音大の受験準備の為に、月一回故郷の岩手からここ永福町にヴァイオリンのレッスンに通っていました。
駅舎や町並みはもうだいぶ変わってはいますが、駅前の大勝軒(ラーメン屋)は昔と変わらず。
高校時代、レッスン帰りにここの大盛りのラーメン食べたっけなぁ(遠い目)…。
今では懐かしい思い出ですが、あの頃、自分がこの街で演奏会をすることになろうとは夢にも思いませんでした。

さてさて今回実は一曲超難しい新曲があり、これが途中で崩壊するんじゃないかと心配しておりました…。
誰だ、こんなに難しい曲を作ったのは!
あ、俺か…。
どれほど難しいかと言うと、この僕が楽譜に指番号やボーイングを書き込むくらい。
(普段は絶対こんなことしません。)

それはともかく、メンバーの皆さんの物凄い集中力と演奏力によって良い感じにキマりました!
皆んな、有難う!
今後もプログラムに入れてレギュラー化予定ですが、演奏回数を重ねてもっと仕上がっていくのではないかと思います。

ちなみにこの曲、韓国のチルチェと言うリズムを元に作りました。
実際、曲調はそんなに韓国でもありません(メロディとか)。
パッと聴いた感じでは韓国よりもタンゴの方が強いかも?

そもそもこの曲を作った理由。
今年の2月にソウルで齋藤徹さん(コントラバス)、許胤晶(コムンゴ)、姜垠一(ヘーグム)、元一(ピリ・打楽器)と演奏したのですが、その時チルチェのリズムが身体に入らず、実戦で全く対応出来なかった苦い経験があります。
そう、僕は強度のリズム音痴なのです!
なので自分の曲に取り入れて何回も練習すれば身につくと思ったのですが…、やっぱり難しかったっす。
トライアゲイン。
次こそは!

実は齋藤徹さん、許胤晶さん、姜垠一さん、そして僕とでアンサンブルを組もうと言う話が前からあって、それまでにチルチェの上で自由自在に弾けるようになっていなければなりません。
この曲を毎回本番で弾いて、完璧にチルチェを身体に入れようと目論んでおります!
とは言え、僕の勉強はさておき、喜多クアルテットのオリジナル作品としてのこの曲も、今までのごとく増改築を繰り返して更にカッコよくしていきたいと思っています!
韓国は韓国、この曲はこの曲で進歩を目指すぞ!

今回はお越しになれなかった皆様、次回は是非是非聴きにいらして下さい!
次回は4/15を予定しております。
会場は未定、目下検討中です。
決まり次第サイトやブログ、SNSでお知らせいたします。
どうぞお楽しみに!

※本公演のレビューがJazzTokyoに掲載されています。是非お読み下さい!
文章は音楽評論家の伏谷佳代さんです。
このライブ/このコンサート2016(国内アーティスト)#02 喜多直毅クアルテット 無言歌〜沈黙と咆哮の音楽ドラマ〜
『Best of 2016 “2016 このライヴ/このコンサート(国内アーティスト)”』の中の一つに入れて頂きました!
あざーっす!!!


さて2016年の仕事納めはFarha(ファルハ)と言うグループのライヴでした。
ウード奏者・常味裕司さん率いるアラブ音楽楽団です。
ちなみにグループ名はアラビア語で“幸せ”の意。

僕は2011年まで在籍しておりましたが、その後お休みを頂きました。
そして今回5年ぶりに復帰!
和田啓さんと松本泰子さんとはウタウタと言うユニットでご一緒していますが、吉野さん、西田さん、海沼さんとお会いするのは実に久しぶりでした。
(リーダーの常味裕司さんとは今年の10月にデュオで演奏させて頂きました。)

Farha(ファルハ) Qanún:海沼正利/vln:喜多直毅/cb:吉野弘志/vo:松本泰子/req:和田啓/oud:常味裕司/vln:西田ひろみ
Farha(ファルハ)
Qanún:海沼正利/vln:喜多直毅/cb:吉野弘志/vo:松本泰子/req:和田啓/oud:常味裕司/vln:西田ひろみ
2016年12月30日@音や金時

そもそもFarhaのレパートリーを演奏するのが久しぶり、しかも僕にとっての新曲も沢山ある!
事前に常味さん宅で二人だけでリハーサルをしたのですが、結構難しかったなぁ。
ってなわけで結構緊張していたのですが、いざアンサンブルで演奏してみたら凄く気持ちよかったです!
響きの泉の中にいるようでした…。

メンバーがそれぞれ忙しかったりして、なかなか頻繁に演奏の機会を作れないそうですが、次回もきっとあると思います。
この優雅で繊細なサウンドには是非是非一度触れて頂きたいと思います!
全部生音。
砂漠の中のオアシスの如く潤いに満ち、アラビア建築の優美な曲線を思わせる…そんな音楽です。
どうぞ一度聴きにお出かけ下さい!


さて年明けも色々なライヴが予定されています。

1/13はこれも超久しぶりの西嶋徹さん(コントラバス)との共演です!

bass:西嶋徹
bass:西嶋徹

これまでライヴハウスでのセッションを始め、小松亮太さん(バンドネオン)、Leonardo Bravoさん(ギター)とのカルテット、綾戸智恵さんの公演等でご一緒しました。
ジャズ歌手の金丸正城さんのレコーディングで僕は二曲アレンジを担当させて頂いたのですが、その時のベースは西嶋さん。
実に温もりのある素晴らしい音色でした。

ここ数年共演の機会が殆ど無かったのですが、喜多クアルテットのコンサートにわざわざ足を運んでくれてとても感激しました…。
超売れっ子で忙しい彼ですが、客席にその姿を見た時に本当に嬉しかった〜。
ミュージシャンにとって、同業者が聴きに来てくれるのは特別に嬉しいもんです。
緊張もするけど。

その西嶋さんとの演奏、実に楽しみ。
まだ内容は考え中。
とにかく楽しいライヴにしたいと思います!

【詳細】

出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
   西嶋徹(コントラバス)

日時:2017年1月13日(金)19:00開場/19:30開演
会場:松本弦楽器(代々木)
   東京都渋谷区千駄ヶ谷5-28-10
   ドルミ第二御苑804号室
   03-3352-9892(場所の問い合わせのみ受け付け)
   地図 

料金:予約3,000円/当日3,500円
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net(喜多)

※12名様限定です。ご予約はお早めに!
※お申し込みの際は《代表者氏名》《人数》《連絡先電話番号》を必ずお書き下さい。
※19:30でメインエントランスの鍵が閉まります。遅刻にご注意下さい。


2016年は本当に忙しく、このブログの更新も思ったほど出来ませんでした。
実はお知らせしたかった事がまだあったので、ここから二件書かせて頂きます。

まず7/9に行われた齋藤徹さんのソロリサイタルがCDになりました!

TRAVESSIA/齋藤徹(contrabass) TRV-020
TRAVESSIA/齋藤徹(contrabass)
TRV-020

この公演、実は僕は制作スタッフの一人として関わらせて頂きました。
※こちらの記事をご参照下さい。
1. 2016年7月8日(金)齋藤徹の世界 ~還暦記念コントラバスリサイタル~ @sonorium(永福町)
2. 齋藤徹(cb)還暦リサイタル無事終了致しました!次はライヴCDだぞ!

尊敬する齋藤徹さんの魅力が凝縮されたCD、是非皆さん(特に演奏会にお越しになれなかった方)に聴いて頂きたいと思います!

そしてJazzTokyoにこのCDのレビューが掲載されています。
文章は近藤秀秋さん。
こちらもどうぞお読み下さい!
#1366 『齋藤徹 / TRAVESSIA』

【CDのご注文方法】

TRAVESSIA
TRV-020
2,500円

travessia115@me.com
までお名前、ご住所、電話番号、ご希望枚数をお知らせ下さい。

・郵便振替の場合:【口座番号】00150-4-564417
(振込料加入者負担・振込料の要らない用紙をご利用下さい)
・PayPalの場合:クレジットカード決済が可能です。決済方法をメールにてご案内します。

どうぞ宜しくお願いします!


そしてもう一件。
生まれて初めて本の推薦文を書かせて頂きました!
前述の近藤秀秋さん(齋藤徹さんCDのレビュー)がお出しになった『音楽の原理』(アルテスパブリッシング)と言う本です!

『音楽の原理』近藤秀秋
アルテスパブリッシング

近藤さんは執筆の他にも、作編曲、録音、ギター演奏等、多方面でユニークな存在感を放っておられます。
ほんと、我が道を行く人、こだわりの人。
僕もかなり意識しております。

で、この本ですが、半端ない内容の濃さ&充実ぶり!
近年、音楽というものをこれほどまでに多方面から語り、深く掘り下げた本があるでしょうか!?
堂々576ページ!
音楽史や音楽理論はもとより、自然科学・社会科学・人文科学等、ありとあらゆる観点から『音楽』というものを俯瞰し、丹念に検証しています。
読ませて頂き、僕自身、大変勉強になりました。

近藤さんと僕は同い年なのですが、彼の知識とインテリジェンスには本当に驚かされました。
(同じ年月生きて、かくも違うものか!)
そして音楽に対する愛情と探究心、情熱をひしひしと感じる。
近藤さん、ただただ尊敬します…。

この本は近藤さんの“男一生一代の仕事”の一つだと思います。
推薦文なんて、僕にはとても分不相応な役目と思いつつ、近藤さんの偉業をただ讃えたく謹んでお引き受けしました。
ということで、このブログのいつもの軽〜くゆる〜い感じは封印。
襟を正し、気合いを入れて推薦文を書かせて頂きました。
あぁでも他の方の推薦文は実に見事で格調高い…。
ただ自分の文章を恥じ入るばかりです。

僕の推薦文はともかく、書店に並んでからのこの本に対する評判がとても高いようで僕としても嬉しい限り。
そりゃそうです、こんなに音楽と向き合える本、そんなに何冊とありません。
音楽を聴く人、演奏する人、両方にオススメです!
高価な本ではありますが、書棚に一冊あるときっと色々なヒントを与えてくれるに違いありませんよ!

皆さん、『音楽の原理』をどうぞ宜しくお願いします!

こちらからお求め頂けます!



さてもうすぐ2017年。
(お読みになる頃はもう年が開けているかも!?)

今年一年は皆さんにとってどんな一年だったでしょうか?
僕は今まで生きてきた中で一番忙しい一年でした!!!(とはいえ、相変わらず貧乏暇なしですが…。)

来年は新しいアルバムを2タイトル発表する予定です。
出来たらもう一枚、合計3タイトル出せたらと思っています。
忙しくても弛まぬ精進を心がけ、良い演奏をお届けできるよう頑張っていくつもりです。
2017年もどうぞ宜しくお願いします!

皆さん、どうぞ良い新年をお迎えください。
2017年が皆さんにとって幸福な一年でありますようにお祈りいたします!

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